せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

オオシマザクラとヤマザクラ

2011-04-09 | 日記
オオシマザクラ

県立公園を歩くと、ソメイヨシノの薄桃色に交じって真っ白のサクラの花がとても新鮮味を感じる。オオシマザクラ。


オオシマザクラはたいていは開花する時に多少とも緑の葉も展開を始めている。そのために白と緑のコントラストが非常に美しい。


花柄には全く毛がないのが特徴。萼筒は緑色で毛がなくほっそりとしている。葉は両面無毛で厚みがあるため 塩漬けにして桜餅を包む葉に利用する。

 
樹皮は黒っぽくて横に走る皮目が目立つ。



ヤマザクラ

オオシマザクラと同じく花と葉が同時に見られる。そして新葉は赤みを帯びているからすぐにそれとわかる。花や葉には毛がないのもオオシマザクラと共通の特徴。


開花はもう少し先かなあ。

新芽とつぼみ ~ ナツツバキ、ポプラ、アカシデ、ニワトコ、ヤマブキ

2011-04-09 | 日記
福島第1原発で、2号機取水口付近の亀裂から高濃度の放射性物質で汚染された水が海に直接流出していた。この高濃度汚染水はわずか10リットルで、東電が海に放出中の1万1500トンの「低レベル」水全体に匹敵するほど高い放射性物質濃度だったらしい。4/2日朝に、高レベルの汚染水が海に直接、流出していることが確認されてから5日目の4/6朝ひとまずは異常事態に歯止めがかかった様子。仮に1秒間に1リットル流出していたすれば、5日間には5X24X60X60=432000リットルだから東電が今回海に放出した「低レベル」水全体の4万倍以上の放射性物質量が2号機取水口付近の亀裂から流出してしまったことになる。これだけの放射線が生態系に影響を与えないはずがない。

放射能被害に対する心的ストレスや根拠のない恐怖心が心身の悪化を招く原因になり、一方で風評被害を引き起こしもする。科学的根拠を示してこそ冷静な判断ができる。時々刻々移り変わる状況をリアルタイムで客観的に提示してもらいたいものだ。



ツバキ科ナツツバキ

4/6は朝から絶好の散歩日和だった。今の職場からはこの県立公園が散策には最も手頃な場所。でもここばかりじゃ飽きる。縄文貝塚も霊園もたまには歩きたい。枝先に銀色の矢じりをつけたような新芽つけた木があった。

 
樹皮からしてナツツバキのようだ。ナツツバキの新葉がこんなにきれいだとは思わなかった。

 
新葉には細かい毛があって光に反射して光る。ちょうどコナラの新葉が輝くのと似ている。


ヤナギ科ポプラ
 
県立公園の沼のほとりにあるポプラは何というポプラだろう?樹皮は明るい灰色で平滑。北大の並木で有名なスリムに高く伸びた形のイタリアポプラとは明らかに違う。広い樹形を示すのはアメリカ原産のカロリナポプラ。またカナダポプラなどもあるらしい。



この公園のポプラを見上げると20m以上のはるか枝先に尾状花序が垂れ下がっているのを見つけた。


拡大するとどうも雄花?のようだ。アカシデの尾状花序と似ているがポプラは雌雄異株。風により受粉するらしい。同じヤナギ科でもヤナギの尾状花序は直立しており香りのある蜜を大量につくり昆虫をひきつけて受粉する。




カバノキ科アカシデ

こちらは県立公園内にあちこちでみかけるアカシデ。イヌシデもたくさんあるが、イヌシデの尾状花序の色は黄緑でアカシデは赤茶色に見える。先端に雌花、基部には雄花がある。

  
遠目には雄花が目立つ。樹皮は波打つようにうねっているのが特徴。


スイカズラ科ニワトコ

ニワトコの花の咲く直前はブロッコリーのような姿になっている。開花はもうすぐ。

 
葉痕は可愛い顔をしている。


バラ科ヤマブキ

ニワトコの横をすぎると今度はヤマブキのつぼみに出会った。

 
開花はもうすぐ。来週かも。