せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ハナナ

2011-02-14 | 日記

アブラナ科ハナナは花や茎、葉は食用とされ湯がいておひたしにして食べる。房総半島のいたるところでハナナはもう咲き始めている。

 
高さ60-70㎝の太い茎に、黄色の十字形をした小花をたくさん咲かせ、葉は縮れ不規則に波状の切れ込みがある。

キフクリンマサキ

2011-02-14 | 日記

ニシキギ科マサキはよく生け垣に使われる。

 
キフクリンマサキは葉の外側に斑が入った園芸種で一層美しい。しかも今の季節は果が淡紅色に熟して3-4裂し中から種子がはじけ出て際立つ鮮やかさ。

イタビカズラとヒメイタビ?

2011-02-14 | 日記

林縁の法面保護のコンクリートの上にツル性常緑の植物がびっしりと生えているのに気付いた。テイカカズラとキヅタはすぐに分かったがあと二種類が何か分からない。しかしこの二つは葉裏の感じがとても似ているので同じ科だろうと想像した。これがイタビカズラかな?と思いネットで確認したらビンゴ!

イタビカズラ
 

ヒメイタビ?
 

イタビカズラとヒメイタビはクワ科常緑の匍匐性ツル植物で、茎から根を出し樹皮や石垣、地面などを匍匐して広がって群落を形成する。イタビカズラは葉の先端が尖るのに比べ、ヒメイタビは葉の先端がほぼ円頭になる。


後でネットで調べてみるとヒメイタビとオオイタビの幼葉はとても似ているらしい。
①葉全体が外側に反っていたらヒメイタビ、内側に巻いていたらオオイタビ。
②オオイタビは葉表になめらかな光沢があり、両面とも無毛、葉柄に褐色の伏した短毛が密生。ヒメイタビ葉表にやや光沢があり、裏面の葉脈上や葉柄には褐色の開出毛が密生。
③ヒメイタビの幼木の葉の縁には歯牙がある。
これらから判断するとあとの写真はオオイタビの幼葉かもしれない。

オオキンカメムシ

2011-02-14 | 日記

林の中を歩くと地面にモチノキ?の葉が落ちていてその裏に鮮やかな色のカメムシが2匹じっとしている。オオキンカメムシの越冬ではないか。ピクリともしないのでじっくりと観察。

 
橙地に黒紫色の非常に美麗な斑紋を持ち腹部も赤と黒の縞模様。美しさは最高級。

ハクモクレンとコブシの花芽

2011-02-11 | 日記
一昨日は最後の当直。これが最後と思うと睡眠不足もそれほど辛くはなかった。不安と期待の入り交じった気持ちで初めてここの職場に来た時を思い出した。小学校一年生の初めての登校日の朝どうしても校門から中に入れずに立ちすくんでいた時、遠くから母が早く入りなさいと手で促している姿が見えた。不安でどうしても校門を入ることが出来なかった。そのとき6年生の子が教室に案内してくれてことを今でもはっきり覚えている。環境が変わることは確かに漠然とした不安はあるけれども夢と希望をもって進んでいきたい。今日は朝からみぞれ交じりの雪がずっと降り続いていて一歩も外に出る気になれない。明日から少しは天気が回復してほしい。春はそこまで来ているのだから。


ハクモクレン

昨日まではいい天気で中学校下の公園のハクモクレンはその花芽を天に向けて開花の準備をしていた。

 
コブシとハクモクレンはどちらもモクレン科で花芽は似ている。ハクモクレンの花芽は皆上ないし斜め上を向く。ハクモクレンの毛は先端方向に寝ているものが多い。



コブシ

このコブシは1/30撮影。コブシは15m以上になる高木も多い。枝はハクモクレンより細くて繊細な感じ。

 
ハクモクレンと異なりコブシの花芽は伸びる枝方向に沿って左右横方向や斜め上や斜め下を向く。横を向いているものが多い。花芽を覆う毛は立っているものが多いらしい。

ウラシマソウの果実、アジサイの冬芽、ナワシログミ

2011-02-06 | 日記
ウラシマソウの果実

林縁には様々の不思議な発見がある。赤い不気味なほど目立つトウモロコシ状の物体。この辺りには春にはウラシマソウがたくさん見られたことを思い出した。おそらくウラシマソウの果実だろう。


アジサイの冬芽
 
こんなところに誰が植えたのか、アジサイも冬芽と葉痕が美しい。


ナワシログミ

ナワシログミの果実が美しい金色に輝いていた。

タラノキとハリギリの冬芽、そして冬の鳥たち

2011-02-06 | 日記
 
林の端のところにはトゲだらけの幼木があちこちに突っ立っている。間違ってつかんだりしたら大変なことになる。大きな長いUの字型の葉痕を持ちトゲは細めなのがタラノキ(左)、冬芽を囲む葉痕は少し小さめで太いトゲを持つのがハリギリ(右)。


トラツグミとツグミ
 
あぜ道などには虎柄のトラツグミやツグミが忙しく歩き回っている。

セキレイとシジュウカラ
  
セキレイの美しい姿と素早い動きはついていけない。シジュウカラも木々を飛び回っている。

ツバキとウメとロウバイと

2011-02-06 | 日記
霊園にお墓参りに行った。自由になった鳥のように身軽に歩きまわって少しずつ春の息吹をあちこちに感じることができた。オオイヌノフグリもホトケノザもすでに草むらでは小さなかわいい花を咲かせていた。湿地帯ではドライフラワーのように枯れて固まったアシの茂みの中で鳥たちが戯れのさえずりが聞こえる。アオジ、シジュウカラ、トラツグミ、ツグミ、セキレイ、ヒヨドリなど知っている鳥だけは確認できたが、今の季節はそれ以外にもたくさんの鳥が元気に飛び回り人間の営みとは無縁に自分たちの生活をエンジョイしている。12年間勤めた職場はあと1週間ほどを残すのみとなった。今週は荷物の移動などで大変だ。物事には潮時というものがある。半年後、一年後によかったと思えるようになりたいなあ。


ツバキ

静かな穏やかな日差しのもとにツバキがちょうど咲いていた。

 
花が固まって落ちるのでサザンカやカンツバキとは明らかに区別できる。


紅梅

いい香りが漂い見上げると真っ赤な鮮やかなウメの花が手を広げたように咲いていた。


ロウバイとソシンロウバイ

ウメの香りに劣らずロウバイの香りも漂っていた。ロウバイとソシンロウバイが仲良く隣同士に植えてあった。

 
左はロウバイ、右はソシンロウバイ。

ヤドリギ

2011-02-05 | 日記

昨日夕方、久しぶりで職場からそう遠くない神社の近くを通った。その神社の鳥居の近くには直径1.5mくらいもあるケヤキの巨木の堂々たる姿が夕日を背景にそのシルエットを浮かび上がらせていた。ケヤキは落葉樹だがその枝の中に緑の鳥の巣のような塊りがいくつも存在している。近づいてみてそれがヤドリギ科ヤドリギであることはすぐに分かった。ヤドリギは落葉高木に寄生する常緑樹である。それにしても高すぎて観察できない。


大きなものは直径1mくらいはあるだろう。


周辺を歩いてみると、100mほど離れた林の中にもヤドリギが宿った樹木がいくつもあった。以前からヤドリギを近くから見たいと思っていたからいい機会だ。運よく手に届くところに大きなヤドリギがあってよく見ると果実がたくさん付いている。

 
二股に分かれた枝の真ん中から丸い果実が2個つき、枝先にはプロペラの様な2枚の葉がついている。

 
それにしても美しい果実。果実をつぶしてみると粘液質の果肉に包まれた種子が一個入っていた。