せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

イヌコリヤナギと縄文土器

2011-02-19 | 日記

葉がないから確定はできないが昨年夏にみた記憶ではこれはイヌコリヤナギだった。冬芽は対生かやや対生し、長卵形で先端はややとがり1枚の芽鱗に包まれる。帽子のような芽鱗が脱げ落ちて絹毛におおわれた花序が現れる。


根元から叢生している。


ここは縄文貝塚の跡なのでいたるところ白い貝殻が落ちている。海からは遠く離れた内陸だからここまでは縄文人が船で運んで来たにちがいない。イヌコリヤナギの根元近くには貝がらと一緒に縄文の入った素焼きのかけらが散らばっていた。縄文土器の一部だろうか?よく見ると似たような縄文の入ったかけらは辺りにたくさん散らばっている。

数千年も前にこの場所に生活していた縄文人は、同じ場所で彼らが捨てた貝殻と彼らが作った土器を未来の人間が拾い上げて観察するだろうとは夢にも思わなかったはずだ。遺物がなければただの野原であるのに、動かぬ過去の証拠があることで現在と当時がつながり、数千年に及ぶ数えきれない人間の歴史がここにあったと気付かされる。無限の時間と空間に閉じ込められた多くの人々の魂がここに眠っている。

アカメガシワ

2011-02-19 | 日記

葉を落とした枝だけを見ていると面白いことに気付く。トウダイグサ科アカメガシワも三叉の枝ぶりをしている。その理由は?アカメガシワもミツマタと同様に枝の先端の頂芽が花芽になるために頂芽が翌年、枝としてそのまま成長することができず、その直下の3-5個の側芽が成長し3-5本の枝となり三叉ができあがると想像される。

 
冬芽は裸芽で星状毛に覆われている

カラスザンショウ

2011-02-19 | 日記

林の中を歩いてトゲだらけの樹木に出会った。落ちていた房状の小さな果実の集合体は特有のいい香りがしていてミカン科カラスザンショウであることがわかる。近くには幼木もたくさん見られる。それにしてもこのトゲはすごい。

 
枝ぶりはまるで鹿の角のように太くてジグザグに伸びている。落ちていた果実は黒い種子が顔をだしている。

 
樹皮は灰色で、縦に皮目のすじが多い。

オステオスペルマム

2011-02-19 | 日記

花壇でみつけた美しい花。色がいい。同じキク科ディモルフォセカと混同してしまう。しかしオステオスペルマムとディモルフォセカは別物らしい。つまりオステオスペルマムは宿根草だが、ディモルフォセカは一年草。オステオスペルマムは花茎にも葉がつくが、ディモルフォセカは葉のない茎に花がつく。また種の形も違う。ただし、種間雑種が多数出回っているので見分けは難しい場合もあるらしい。

 
花茎にも葉がついているようだ。