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腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



今夜日テレで『鳥人間コンテスト』が放送される。
もうこの大会も35年目になるそうで。

大会が行われるのは滋賀県彦根市の松原水泳場。

彦根というと店主の母方の故郷です。

夏休みに田舎へ帰ると、決まって泳ぎに行ったのが長曽根。
松原は長曽根の北にあり自転車で行ける距離です。
鳥人間で使用する滑走路の屋台骨も何度か見たことがありました。

が、実際飛ぶところは一度も見たことが無い。

かなりの高所から飛ぶのは迫力があるし、飛ぶ人は相当の覚悟が必要と思われる。
背が高いくせに高所恐怖症の店主にはムリな芸当です。


確か昔は距離を競わず、妙な格好でただただ滑走路の先から飛び込むだけの種目があったように記憶しているが、最近見ないということは無くなったのかな?

あれ結構好きでしたが。



飛ぶと言ったら、飛んだ距離はかなり違うがアポロ11号のN.アームストロング船長が死去したそうで。

人類が大きな一歩を踏み出したその時、店主は2歳だったので当時のことは全く記憶にない。


都市伝説等でよく耳にするのが「あのアポロ11号の月面着陸の映像はハリウッドで撮られた特撮だ」というのがありますが、真意は定かでない。

アポロ11号の月面着陸というと切っても切り離せないのがオメガのスピードマスター。

スピードマスターのプロフェッショナルは月面に降り立った最初の腕時計という栄誉を獲得、それ以後裏蓋には "FIRST WATCH WORN ON THE MOON" の文字が刻まれています。

宇宙飛行士が着ける腕時計を“スペースウォッチ”などと言いますが、もちろんスピマスだけがスペースウォッチではありません。

一番最初に宇宙へ行ったのは、旧ソ連のポリオット。
「地球は青かった」のガガーリンがポリオットを着けていたそうな。
続いてホイヤー(現タグ・ホイヤー)、そしてブライトリング、その次にやっとスピードマスターの番になります。
現在NASAが公式採用しているのはスピマスだけですが、宇宙飛行士が私的に宇宙船に好きな腕時計を持ち込むのはOKとされているようです。
なので、SEIKOやカシオのG-ショックにもスペースウォッチは存在します。
(参考文献『時計批評Vol.3』)


ま、アームストロングさんがハリウッドのスタジオ内でワイヤーに吊るされてフワフワ浮いている演技指導を受けていなかったと信じたい。


監督「おい!こらニール!そんなに足をバタバタさせるんじゃない!もっとゆっくり動け!フワフワ~ッと浮いているようにだ!」

アームストロング「監督~、ワイヤーが股間に食い込むんですよ~(泣)」


心からご冥福をお祈りいたします。


では、修理品のご紹介。
こちら↓
 オメガ シーマスタープロフェッショナルクロノグラフ Ref.2599.80 300m防水 自動巻き

大阪府箕面市在住のY様所有。
分解掃除、テンプ調整、パッキン交換、防水検査、ブレスピン6ヶ所交換を行いました。

オメガのシーマスター。
プロ仕様のクロノグラフです。
オメガはシーマスターに限らず、スピードマスターにも言えることですが、ブレスの駒と駒を繋いでいるピンにはピンを固定させる為のパイプ状のパーツが必要です。
このパイプ(スリーブと言います)は耐久性が低く、割とすぐに劣化してピンが抜けやすくなってしまいます。
今回もブレスの6ヶ所のピンがすぐ抜けてしまう状態でした。
オメガに限ったことではないのですが、時々ブレスピンがしっかり固定されているかどうかを爪楊枝等で押して確認されたら突然ピンが抜けて時計を落としてしまうという危険を回避できると思います。
Y様大事にお使いくださいませ。


飛行機に乗るのは好きだが、自分で操縦したいとはあまり思わない腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
ということで、明日と明後日は定休日になります。
スキあらばパンダ1頭連れて帰ってきます。

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