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イランをめぐる情勢

2021年06月21日 | 未分類
 6月18日に行われたイラン大統領選挙で、反米強硬派、イスラム原理主義で知られるライシ司法長官が当選した。
 ライシは、イランにおける大量殺人鬼(死の委員会)とも評される人物で、体制批判市民5000名以上を司法長官として問答無用で処刑したことで知られる。
  https://wedge.ismedia.jp/articles/-/23314

 ハメネイ師の弟子で、2013年から大統領に就任していた穏健派ロウハニ師の批判勢力筆頭だった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC

ライシ新大統領経歴
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%A3%E3%83%BC

ライシの大統領就任に伴って、イランでは国内反体制派に対する弾圧が苛酷化するのは確実で、原理主義を信奉する革命防衛隊が勢いづいて、ペルシア湾周辺で通過船舶に対するテロ活動が激化すると予想されている。
 これが世界的な株安をもたらしている一つの要因ともなっている。

 イランは、中国共産党の最も緊密な友好国であり、核開発も中国の協力によって行われている。
 https://www.sankei.com/world/news/210525/wor2105250010-n1.html

 そのイランで、核開発の拠点となっている原子力発電所に問題が起きていると報道された。
 ブーシェフル原発が技術トラブルで停電 6月 21, 2021
 https://parstoday.com/ja/news/iran-i79494

 イラン原子力庁が広報で、同国南部にあるブーシェフル原子力発電所での技術トラブル発生により、同発電所が一時的に停電して電力供給が完全に停止したことを公表しました。
 この広報では、ブーシェフル原子力発電所の電力供給は技術トラブル解決後、数日の内に復旧されるとしています。
https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio
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 上のリンクは、イランの保守派メディアなので、中国と同様、正しい情報を掲載する可能性はほとんどない。不都合な情報が隠蔽される国なので、注意する必要がある。

 ブーシェフル原発
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%AB%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

 上のリンクだけでは「軽水炉」だけで詳細な情報がないが、写真を見る限り大煙突があることから沸騰水型であろう。
 この原発は、イランの軍事用核開発の拠点であり、イスラエルによって攻撃を受けている。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65161

 核燃料はウラン235と思われるが、濃縮度が93%と完全に兵器用であり、原発の目的は電力供給を隠れ蓑にした核ミサイル開発であることは確実だ。
 イラクやイランの原発に対しては、イスラエルが破壊を予告してきた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89%E7%88%86%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 ライシ新大統領の強硬政権で、イランがイスラエルを攻撃するための核開発を加速するのは確実なので、今回のトラブルはイスラエルが介入した可能性が非常に大きい。
 イスラエルは、各国の原発に対し、スタクスネットという名のウイルスを感染させることで、安全保障を実現しているともいわれる。
 イランのこれまでの原発トラブルは、すべてイルラエル・モサドによる破壊工作だともいわれている。
 https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20151

 イスラエルは米国NSAと共同して、原発命令系統を支配するためのスタクスネットというウイルスを開発し、CIAとモサドが、それを各国の原発に感染させているとエドワード・スノーデンが暴露した。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

 https://wired.jp/2012/06/04/confirmed-us-israel-created-stuxnet-lost-control-of-it/

 状況を判断して、今回のイラン・ブーシェフル原発のトラブルも、ライシ大統領就任への警告として、イスラエル・モサドが攻撃を行った可能性が極めて強い。

 今回の大統領選挙も、ホメイニ以来のイスラム独占不正選挙である。
 イランの選挙では、候補者の事前審査が行われるが今回、有力な穏健派・改革派の候補者はいずれも失格とされた。
 審査の基準は年齢が40歳から75歳、学歴は修士以上、イスラム体制に忠実かなど多岐にわたっている。選挙には、592人が立候補を届け出ていたが、理由も明らかにされないまま、最終的には7人に絞り込まれた。
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210617/k10013088981000.html

 審査を行うのは、イスラム法学者などでつくる「護憲評議会」。イスラム法学者の任命権を持つ、最高指導者が影響力を持っている組織だ。
 結局、この選挙でも、最初からライシが勝利するよう体よく茶番劇が仕組まれていた。
 反対し民主化を求めるイラン市民に対しては、処刑殺人で答えるというのが保守側の姿勢である。

 この結果、何が起きるかと言えば、イランが、ますます中国共産党にすり寄ること。核兵器開発を強硬に推進すること。国内の人権弾圧をさらに加速することであり、まさに世界戦争の秒針を大きく進めたということになる。
 今後はホルムズ海峡を利用する、アメリカ・イスラエルの友好国である日本も、石油輸送に大きな危険性が上乗せされるのは確実であり、石油に依存する日本産業は大きな打撃を受けることになる。