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家庭菜園の薦め

2021年06月28日 | 未分類
 野菜が高い。むちゃくちゃに高い。馬鈴薯・タマネギなんか、小で一個50円が普通。当地は野菜産地なのだが、直売所でも高い。だからエンゲル係数が、かつてないほど高くなっているのではないだろうか?

 小麦価格が世界的に上がっていて、パンや植物油も大きく値上がりしている。上がっていなのは米価格くらいだ。これは今までが高すぎた。だからパン食からご飯食に戻っている家庭も多いのではないだろうか?

 原因は、気象のせいと言われているが、私は、昨年の中国の大洪水被害、それに世界的規模の蝗害のせいだと考えている。
 中国は基幹通貨発行国なので、いわば「打ち出の小槌」を持っているに等しい。だから昨年の大水害で大飢饉が避けられないほどの生産打撃を受けても、政府が勝手に金を印刷して、それで外国の食料を買い占めることができる。
 
 中国の爆買いによって変態的に起きている食料危機 2021年03月24日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1442.html

 世界経済は、互いに連結した歯車の集合体なので、中国が不足している大豆や小麦を買い占めると、「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、さまざまな食品が派生的に値上がりを始める。
 馬鈴薯が大幅に値上がりをしている理由も、主食としての買い占め圧力が働いているからだ。飼料になる作物、米・小麦・トウモロコシなども、回り回ってどんどん値上がりしてゆく。さらに、その加工食品である小麦粉や食用油も上がる。肉類も上がる。

 今年は、馬鈴薯の植え付けが少なかったので、もう掘り尽くし、食べ尽くしてしまった。まるでコルクのように硬い春ネギも、みじん切りにして無理矢理食っている。
 大根や蕪をたくさん育ててあったので、葉物野菜は毎日、虫食いだらけの蕪・大根葉ばかり。白米を炊けば、必ず菜飯にするか、大根葉を刻んで油で炒め、鰹節を加えて醤油で味付けするふりかけを作っている。
 野菜はみんな高いので、今年ほど家庭菜園をやってて良かったと思う年はない。

 これだけ野菜が高いと、高価な家庭菜園用肥料やマルチ、支柱など農業資材を買っても、多少は元が取れそうだ。もしかしたらカルチベータの元も取れるかも。
 この時期は、食べきれないほどのキュウリ・トマト・茄子・大根・蕪があって、野菜不足が解消しているのでありがたい。ゴーヤ苗を植え忘れていたので、遅まきながら買ってこないと……。

 こんなときは田舎暮らしのありがたみをひしひしと感じる。土地に余裕があるので、とりあえず一人分の野菜くらいなら相当に自給率が高い。
 しかし、都会暮らしで菜園を作る余裕がない人は、どうするか?

 プランター栽培がある。日の当たるベランダがあれば最高、屋根に簡単に登れれば屋根の上でも大丈夫。道路にはみ出していても、簡単に移動できるから他家からの文句も深刻でない。
 私は、今年、新設したベランダに大きめのプランターを置いて、ホームセンターで買った野菜培養土を入れて、百円ショップで買った肥料を入れて、茄子・キュウリ・トマト・大葉を栽培している。

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 6月初旬あたりから、キュウリとトマトが結実しはじめて、切れ目なく実がついて食べきれないほどだ。茄子も成りはじめている。
 キュウリは、少し小さめで収穫するが、これが実にうまい、甘いのだ。大きくしすぎると甘みが薄れて市販キュウリと変わらないが、冷やし中華には、これで十分だ。

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 プランター栽培は、畑植えに比べて全体の保水力が不足するので、頻繁な給水が必要だ。特に葉の大きなキュウリは、すぐにしなーっとなってしまう。水やり過多だと、根が呼吸不足に陥って病気になりやすいので、管理に気を遣うが、畑栽培に比べると、害虫や雑草の干渉が少ないので、実に育てやすいし、何よりも収穫に無駄がない。

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 プランター栽培で、少人数の自家消費野菜は十分にできるといえる。なるべく高い縁側やベランダで栽培すればヨトウムシやテントウムシダマシ、アブラムシなどの被害に遭いにくい。いつでも監視できるので、畑よりも注意が行き届く。
 ピーマンやシシトウなどは畑だとカメムシが付きやすいので、プランターの方が有利だ。

 プランターは収穫が実に容易。畑のように全身に虫除けをスプレーする必要もない。雑草も少ない。大量の虫がついた場合は、プランターの下で蚊取り線香でも焚いておけばよい。
 その代わり土壌容量が小さいので、水やりは必ず毎日一回以上必要になる。追肥は土の表面に置けばよい。安価な市販栽培土を使うので、病気にもなりにくい。

 畑の方は50坪くらいだが、今年は肥料をやらずに、エダマメとサツマイモ苗を植えてある。だが草取りをろくにしていないので、雑草に覆われてしまっている。やるときは、全身に虫除けスプレー(ハッカ油薄め液)をかけて、ヤブ蚊から身を守りながら涼しい夕方にやる。やらないと、雑草に栄養分を吸い取られて、ろくな実がならない。
 腰が痛いし、間質性肺炎のせいで息切れが苦しくて大変だ。

 それでも、自家製エダマメを一度でも味わったなら、市販品とのあまりの差に驚いてしまう。「むちゃくちゃうまい」といっていい。
 サツマイモは、11月まで待たないと、まともな芋が収穫できない。里芋も同じだ。
 なおサツマイモは連作障害がなく、毎年できるし、肥料もカリウム主体肥料を少しでいい。馬鈴薯は2年おきに植えないと線虫障害で、ゴルフボールになってしまう。里芋は最高にうまいが、7年おきにしか作れない。無理に作ると小さくなってしまう。

 大都会では、畑を確保することが、ひどく困難だ。坪数十万円の土地を畑にすることには無理があるが、私の土地は取引価格坪5000円以下なのだ。
 農地も比較的転用が易しいが、一反(300坪)単位で購入することもできる。不便な場所なら、だいたい一反100万円程度だろう。
  中津川市の2000m級山岳に囲まれた土地は空気もうまくて、水が素晴らしく、爽快で、都会でのストレスから解放される。信頼のおける仲間と、数家族程度が集まって買えばよい。

 しかし、このブログで何度も書いているように、2007年以降、獣害が凄まじくて、田舎の畑は猪やアライグマ・ハクビシンとの戦いなのだ。
 獣害対策をしない畑は、ほぼ確実に全滅させられる。獣害の主役はイノシシだが、アライグマやハクビシンなども凄い。彼らは果実を狙うことが多く、スイカなどは、高い棚栽培をしないと全滅させられてしまう。

 畑は必ず1m×2mのメッシュ鉄筋で囲む。コールタールに浸した杭を打ち込んで、メッシュ鉄筋を針金で縛ってゆく。出入口には金網の扉を設ける。
 メッシュ鉄筋は10センチ四方なので、小動物が自由に出入りするため、下段に防草シートでも貼り付けておく。
 さらに電柵を設ければ望ましいが、草が伸びて電柵に触れると、漏電して電池が消耗してしまう。

 電気が来ているなら、大光量のセンサーライトと監視カメラでも設置したい。いったい、どんな動物が荒らすのか確認するためだが、ときには近所の人間であることもある。 この場合は、監視カメラに写った証拠を確保すればよい。

 洪水・蝗害・コロナ禍と、大規模な農産物生産障害が続いているので、備蓄も必要だが、それ以上に、人の来ない山の中に専用の畑を確保すべきだ。
 可能なら数反、今、まだ土地が安いうちに確保しておきたい。

 都会の自宅なら、最初に書いたように、プランターを活用しよう。畑だと、大根や蕪を作りすぎて、半分以上捨てなければならないことも多いが、プランターは生産量をコントロールしやすいし、管理上、良い点がたくさんある。
 デメリットは保水力くらいだろうか……。

https://life-baton.cel-co.com/article/1493

  http://kateidesaien.com/

 https://gardenstory.jp/gardening/35578

 https://www.ja-yatabe.or.jp/agrifood/kitchen-garden.html