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 EMBCのことなど

2022年06月05日 | インポート


 さきほど、10年ぶりくらいに、日高市の柳田ファーム社長の柳田さんから電話があった。

 柳田さんは、養豚業の傍ら、「あうん」という名のEMBC浄化システムトイレを開発者の高島康豪氏のライセンスを受けて、販売しておられる。

 https://aun-unit.jimdo.com/



 「もう自分も76歳になって、先行きが短いから、EMBCやあうんユニットの素晴らしさを大宣伝するために打って出たい」

 というようなことだった。



 実は、うちのトイレも、EM浄化システムを利用している。

 2003年秋に、中津川市の山奥に移住し、最初はコンテナハウスを購入して、そこに住みながら、コンクリート製の浄化槽を自作した。

 しかし、浄化槽について無知だったので、循環も曝気も中途半端に作ったため、浄化がうまくいかず、腐敗して悪臭が漂い、ネットを通じて、「何か良い知恵ありませんか?」と発信したところ、EM菌の情報を紹介された。

 これも、基本的な用法について知識が不足し、それほどうまくいかなかった。



 2004年になって、突然、大玉村の菊池さんという方が訪問されてきて、EMBCという浄化システムを紹介していただき、浄化槽にEMBC培養液を投入した。

 培養液は、EMBCモルトと糖蜜を攪拌し、20リットル40度の湯に溶かし、日本酒の麹付けのように、ぼっちゃんぼちゃんとカイヅキをして、空中を浮遊する8万種のバクテリアを取り込むものだった。



 投入後、信じられないような現象が起きた。

 投入した瞬間から悪臭が皆無になり、数日で、糸状菌と思われる油のような汚泥が表面に浮き出した。それから一週間もすると完全に透明な水が上に来て、下に汚泥が沈んだ。



 そこに金魚を投入すると、非常に元気に泳ぎ、何の異変も起きなかったが、やがてサギが飛んできて、気づかないうちに全部食べられてしまった。

 表面水があまりにも清冽だったので、試しに少しだけ飲んでみたところ、美味しい水で、ウイスキーで割って飲んだ。もちろん、体調に変化はなかった。



 あまりの凄い浄化効果にびっくりして、残飯や汚染水などいろいろ投入してみたが、効果は変わらなかった。

 EMBC浄化処理の凄まじい効果に度肝を抜かれた。それから数年間は、柳田ファームの「奇跡の水」をモルト代わりに投入し続けたが、浄化効果が持続していた。

 https://yanagida-farm.com/kiseki/



 やがて、EMBCモルトが、あまりに高価になったため、EMモルトに変えたが、浄化槽としての機能は十分ながら、複合発酵という奇跡の現象は起きなくなった。



 EMバイオトイレの作り方 2017年02月10日

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-98.html



 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-449.html



 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-450.html



 EMBCの何が凄いかというと、普通の浄化槽システムでも、曝気で無臭になり良質の排水が出るのだが、EMBC培養液を、800リットルの浄化槽に20リットルも投入すると、わずか数時間で、恐ろしい現象が起きる。



 浄化槽を数ヶ月も使うと、底部に汚泥が大量に溜まるのだが、それが数時間後には完全に消えてしまい、浄化槽コンクリートの微細なひび割れを塞ぐ汚泥まで消失して、ひび割れから水が漏れ出して失われてしまうのだ。

 漏れる直前の浄化槽水は、汚さなど微塵もなく、まるで深山の清冽な湧き水みたいだった。底にあるはずの汚泥がきれいさっぱり消えてしまっていた。

 

浄化槽の構造自体は、ありふれたもので、通常の浄化槽をそのまま流用してもいい。要素としては、屎尿排水の一次貯層と二次排水槽の複数があり、(うちは、いずれも400リットル)その間はポンプで定時循環する構造であること。

 それに曝気用のブロアーがあり、底部から泡が噴出していることだ。



 一次槽は24時間、絶えずブロアーが稼働し、底から空気を噴出し続けている。

 二次槽では、好気性バクテリアのために1時間ほどブロアー曝気させ、次の1時間は、嫌気性バクテリアのために曝気を止め、汚水は静謐に保たれる。

 これを繰り返すことで、好気と嫌気の微生物が産生する栄養物質を互いに利用できる仕組みだ。



 排水は、もう一段の活性炭浄化槽を通せば、おそらく飲用可能だと思う。ただ、あまりに浄化しすぎると、完璧なH2Oになり、肥料分まで失われるので、畑に排水を流す仕組みのときは、浄化を抑制して栄養分を残すようにしている。



 私は、浄化槽の底に溜まった汚泥や異物が消えてしまう現象が不思議でならなかった。私は、放射線取扱主任者に合格しているから、たぶん中学の理科教師が勤まるくらいの知識はあると思うが、どんな物理法則を考えてみても理解できない現象だった。

 これが、開発者、高島康豪が主張する「複合発酵」だったのだ。

 それは一般的な物理法則を超越した奇っ怪な真実だった。「物質が消える」のだ。



 可能性があるとすれば、それは原子レベルでの核転換しかありえなかった。

 そして、後に、高島はフクイチ事故後、高度に汚染された高萩市での実験で、EMBC処理によって土壌のガンマ線が消えたと発表した。

 これも物理学の常識ではありえない。あるとしたなら、微生物が核転換を起こすという未知の現象だけなのだ。



 ただし、私自身のEMBCモルトを利用した追試では、一度も成功していない。成功するのは、高島康豪が関与した実験だけだ。

 それは、微生物学者たちに、いつでも言われたことだ。「高島だけが「複合発酵」を成立させることができる」……と。

 もしも複合発酵の技術が一般化されたなら、本当に放射能汚染を微生物によって解決することができる。しかし、高島は技術を囲い込んで公開しようとしない。



 冒頭の柳田さんからの電話も、同じようなことだった。

 「あれは、高島博士の【業】なのだ……」と。

 彼は自分の名声に固執するあまり、特許や秘密主義に拘泥し、せっかくのノーベル賞級の技術開発が、高島の死とともに闇に葬りさられるのだと。

 これではいけないから、残り少ない人生の総決算として、EMBCで世に打って出る……というわけだ。



 ちなみに、我が家には二カ所の浄化槽を作ってあり、現在利用している浄化槽排水は、すべて畑に流すようにしている。

 現在まで18年間というもの、ときどき不調があったものの、全体としては、よく浄化機能が持続している。

 不調の大半は電気的なものと、培養液の不足、それに未分解物によるポンプストレーナの詰まりである。



 EM菌自体の欠陥は確認できていない。これは、片瀬久美子や伴信彦、菊池誠が主張するような疑似科学ではない。

 彼らは、自分で一度も長期実験していないから、平然と嘘を書ける。また疑似科学と決めつけた全員が、原発推進派であることも不思議だ。

 私のように20年近くEMとじっくりつきあい、生活の中に溶け込んでいないと、EMが生活必需品であることは理解できないだろう。



 だが、今日の柳田さんの電話では、EM開発者の比嘉さんも高島さんも「闇を抱えている」という。それが、EMの素晴らしい真実が世に認知されない理由なのだと語った。

 https://yanagida-farm.com/hyaku/



 EMトイレを使い始めて、18年以上、致命的トラブルは一度もない。この間、排泄物の腐敗による悪臭は皆無だ。そして、ただの一度も「汲み取り」はしていない。

 すべての固形物は、なぜか消えてしまい、淡水魚類が十分に繁殖できる条件を備えた汚染水処理排水を、そのまま畑に流している。



 家の真下にある畑は20年近いEM排水のおかげで、実に豊かだ。あまりにも雑草の繁殖力が強すぎるので、毎日が雑草との戦いになるが、雑草の陰で成長している農作物も、とりあえず美味しく食べている。



 EM浄化槽システムは、もっと世に知られるべきだ。これが普及すると、全国の下水道に巨大な革命が起きるのが必至なので、下水道利権を持った行政や業者が、EMに良い顔をしないという問題はあるだろう。

 EMBC浄化システムで、「物質が消える」という奇っ怪な原子転換については、ほとんど世に知られていない。



 それは、この「複合発酵」が、あまりにも高度な技術であり、その持続時間もわずか数十分程度と短く、再現性も小さいことがある。

 それでも、これが人類の未来救済基本技術になることを信じてやまない。

 一度でも成功したなら、生涯虜になることは確実だ。