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日本を核武装させる圧力

2022年04月17日 | インポート


 ロシアのウクライナ侵攻から、ロシア有力政治家による「北海道はロシアのもの」という主張により、「ロシア軍の北海道侵攻がありうる、だから核武装が必要だ」との自民党、維新、右翼系の声が日増しに大きくなりつつある。

 https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2098/



 “上陸”にジワリ!?「北海道はロシアのもの」暴言ウラで北方領土の軍事演習が激化 4月13日

 https://asagei.biz/excerpt/41510



 だが、日本が核武装すれば、ロシアの軍事侵攻を阻止できるとでも本気で思っているなら、相当な低IQの知的停滞者だと思わざるをえない。



 ロシアの核戦力は以下のとおり。

 https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/nuclear1/nuclear_list_202106/russia202106



【2021年3月1日現在で公表されているロシアの戦略核の配備発射台及び配備弾頭数は、それぞれ517基、1,456発である(U.S. Department of State 2021)。この表と新STARTの数値を対応させるには、「戦略爆撃機搭載」の180を配備爆撃機数の推定値50に置き換えれば良く、結果は512基、1,470発となる。】



このなかには、「戦略核ミサイル」サルマトやアバンギャルドが含まれていて、サルマトは10~20メガトン、日本列島なら3発、米国なら10発打ち込めば、二度と回復できない壊滅的打撃を与えることができる。もちろん、とっくに実戦配備されている。

 https://www.spf.org/iina/articles/koizumi-russia-weapons.html



 対する日本は、2022年4月現在ゼロである。10年ほど前に、安倍晋三が軍事企業トップを集めた会合で、三菱重工の担当者が、「三日あれば日本は核武装可能」と発言したことが知られているが、それは、種子島での宇宙ロケット開発に名を借りたICBM開発や、46トンというプルトニウム保有量の裏付けがあってのことだ。

 フクイチ4号機では、軍事用途のプルトニウム純化行程の最中に事故に遭ったと囁かれている。



 しかし、安倍の実兄がトップを務める三菱グループが、どんなにがんばっても、一ヶ月で数発程度のミサイルを配備するのがやっとだろう。

 ロシアの核戦力と比較すれば、巨象とネズミ程度の違いがあり、むしろ核配備を理由にされて核攻撃を受けるリスクを増やすだけに終わるだろう。

 ロシアが日本を核攻撃する場合、十八番の陰謀詭弁を弄して、「日本がロシアを攻撃するための実戦核配備を行ったから先制核攻撃する」と理由付けをするのが火を見るより明らかだ。



 また、核配備をしようがしまいが、ロシアは日本を核攻撃してくる。それは、日本列島に米軍基地がたくさんあり、そこに核配備されていることが世界の常識だからだ。

 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58278

 これは、安倍晋三の祖父である岸信介と、大叔父の佐藤栄作が、アメリカと軍事密約を行ったことが根拠になっている。



 それでも、自民党・維新や右翼の核武装に対する憧れは、留まるところを知らない。この妄想願望によって、原発の放射能内部被曝が存在しないようにねじ曲げられている。



 【子ども脱被ばく裁判】無視され軽視されてきた原発事故後の被曝リスク 「核兵器を使いたい連中が内部被曝をないことにしている」 井戸謙一弁護士が会津若松市での講演で指摘 2022/04/16

 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-641.html

 こうした核武装願望が、どれほど青少年を汚染しているか、以下の記事でも明らかだ。



 クラリオン星人を名乗る久松奏拓君が「自分が総理大臣になれば核武装させる」と言っている問題 2021年05月08日

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1487.html



 自民党や維新支持者のほぼ全員や、久松君は、核武装に伴う放射能汚染が、どれほど未来を破壊するか、ほとんど知識を持っていない。

 何度も引用して飽きられているかもしれないが、原発は、通常運用でも放射能汚染により周辺住民を殺戮してきた。泊原発では、足下の泊町の心筋梗塞死亡率が、全国平均の4.4倍となっている。

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-74.html



 ビルゲイツが、「安全な小型原子炉」と称するナトリウム高速炉というのも、安全どころか「もんじゅ」の二番煎じであり、超危険な代物であると同時に、莫大なトリチウムを環境に撒き散らす。

 https://www.foejapan.org/energy/fukushima/pdf/200503_ban.pdf



 なぜ、ビルゲイツが、わざわざ「高速増殖炉」を持ち出しているのか? 「地球温暖化対策」などとウソの宣伝を行っているが、真実の理由は、核兵器開発を行いたい国家に、「高純度のプルトニウムが作れます」とアピールして原子炉を売りさばきたいからに他ならない。核武装したい独裁政権の愚劣国家は世界中に山ほどあるのだ。

https://www.jaea.go.jp/02/press2021/p22012701/



また、安価なイエローケーキを核燃料として利用できる重水原子炉(CUNDI)は、PWRとともに恐ろしいほどのトリチウムを環境に撒き散らし、それを取り入れた生物は、遺伝子を崩壊させるリスクが大きくなる。

 トリチウムは生物が吸収すると有機型(OBT)に変化し、生物毒性が1万倍になる。

 https://www.sting-wl.com/yagasakikatsuma11.html



http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140307.pdf



 原子力は、決して人間が触れてはならない「パンドラの箱」だったのだ。

 これに魅惑された人類は、結局、核戦争と放射能汚染で滅亡することになる。今まさに、ロシアによって全人類滅亡の危機に直面している。



 日本が核武装したって、得るものなど皆無であり、逆に失うものが膨大である。「命を含めて、すべてを失う」と考えてもよい。それは金銭問題だけではなく、人間としての良心、優しさ、子供たちの未来を売り飛ばすものになってしまう。



 それでは、ロシアや中国、北朝鮮の一方的な核攻撃に、どう対処すればよいのか?

 これを考える前に、どうして東側諸国の軍事暴走が始まったのか、原因を理解しなければならない。

 それは西側諸国の資本主義における徹底した利己主義からきている。「カネだけがすべて」という価値観だけで突っ走ってきた欧米の価値観が、全人類に与えた絶望感と人間性喪失が、こうした硬直国家を生んでしまったと私は考えている。



 世界中の国家権力が、反対者を暴力的に弾圧する強権への信仰を抱いているようにさえ思える。一つの国家の人間性の硬直が、他の国家へと伝播し、対話の道を塞ぎ、徹底した利己主義以外、無価値であるかのように人々を洗脳してしまっているのだ。

 そこには、利他主義や愛、寛容、未来を大切にするといった思想への嘲笑に満ちている。その代表が、プーチンであり習近平であり、ルカシェンコであり、金氏一族だ。



 だから、我々は、「相手が核武装すれば自分も核武装しなければならない」といった無知で愚劣な精神的閉塞から抜け出して、利他的世界観を拡大することだけが、世界の硬直を解き放つ唯一の方法であると考えるべきだ。

 精神の硬直、独善を産んできたのは、基本的に差別だと私は考えている。すべての差別の根底に女性差別が横たわっている。



 まずは、女性差別を解放することが、核武装を放棄する第一歩だと考える。

 それは、高市早苗や稲田朋美、杉田水脈らの極右女性を首相にすることではない。社会の底辺で、母性、優しさによって人々を救ってきた女性を社会のリーダーに登用することだ。誰と、指名できないのが残念だが、本当に利他主義の価値観を持っている人々は、名前が出ることを嫌うので、今の段階では個人名を挙げられない。



 女性ではないが、私は利他主義に生きる宗次徳二氏のような人物が首相になるべきだと考えている。山本太郎でもいい。放射能の害悪に直接向き合ってくれる人なら誰でもいい。



 だが、今の情勢を鑑みれば、すでに良心的な政治家を輩出して、事に当たるという段階ではなく、直接、プーチンロシアによる日本列島への核攻撃から、どうやって逃げ出すかという切羽詰まった段階だ。

 「核兵器使用反対」など言っている間に、水爆で蒸発してしまうだろう。

 私は、すでに人生の終焉を迎えつつあるので逃げないが、もし、生き延びることができたなら、生き延びた子供たちの未来に、どのように貢献できるかを考えている。



 少なくとも、「核武装しろ」などと無知蒙昧の妄言を吐いているような人物と、接点は持ちたくない。

 残された安全な地域に、自給自足の農業共同体を確立し、強固な連帯の下で、なんとか持続可能な未来を拓きたいと思う。

 今は、外出するたびに、この土地なら、どのように生き延びられるかということばかり考えている。



 バシャールは、2019年以降は、人類は二極化し、それぞれ勝手な道を歩み、二度と交差することもないと指摘した。

 私は、自民党や維新の核武装論を聞いていて、この人たちと、まったく交差することのできない自分たちの未来を目指さなければならないと考えている。

 それは「利他主義による持続可能な未来」である。