おそらく2月13日頃より、過去に例がない異常な大寒波が米国南部を襲っている。
この影響は、一週間を経て悪化するばかりで、20日現在、寒波による直接の死者が50名を超えたと報道されている。
この寒波が収束するのは、2月24日頃と予報されている。
日本でも、直接の影響として、原油価格の急上昇が起きていて、ガソリンが急激に値上がりしている。
https://jp.reuters.com/article/global-oil-asia-idJPKBN2AI09G
米で記録的寒波、テキサス州などで計画停電も 2021.02.16
https://www.cnn.co.jp/usa/35166553.html
(CNN) 米国を襲っている強い寒波により、各地で記録的な寒さや降雪が観測されている。テキサス州などでは電力需要に供給が追いつかず、計画停電が始まった。
15日午後の時点で停電となっているのは全米で440万世帯以上。このうち370万世帯が集中するテキサス州では、天然ガスの供給不足や風力タービンの凍結により、同日朝までに計画停電が始まった。同州南東部のガルベストンでは15日昼過ぎ現在、最大95%の世帯で電力供給が停止している。
米北部から南部にかけての広い範囲に道路凍結や低温などの警報、注意報が出され、天候関連の交通事故で先週以降少なくとも13人の死者が報告されている。このうち9人は11日、車両130台が絡むテキサス州フォートワースでの事故で死亡した。
15日の気温はテキサス州ダラスでマイナス15度、オクラホマシティーでマイナス21度、ミズーリ州カンザスシティーでマイナス36度と、いずれも1989年以来の最低を記録した。
ワシントン州シアトルでは約50年ぶりに約28センチの積雪、テキサス州ブラウンズビルでは1898年以来わずか3度目という降雪が観測された。ダラスやオクラホマシティーでも今後、10年ぶりの大雪となる可能性がある。
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引用以上
例年のテキサスの2月中旬、平均気温は、最低が9度、最高が20度程度の快適で過ごしやすい気温なのに、15日は、ダラスでマイナス15度という観測史上例のない極寒を記録している。

この結果、米国南部の家庭の大半で水道管が破裂し、上水道が使えなくなっていて、その影響は数千万人に及んでいると報道された。
17日現在で、停電は170万世帯、数百万人がマイナス15度の極寒を暖房なしで過ごしている。復旧の目処は、まったく立っていない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021800735&g=int
このため、自動車社会のアメリカでは、多くの人々が自動車で暖をとり、車庫内でエンジンをかけたことにより一酸化炭素中毒での死亡が激増している。
また、暖炉のある家では、薪が不足しているため、家具を燃して、大量に着込んで暖炉の前で雑魚寝していると報道されている。
https://www.bbc.com/japanese/56107849
スーパーなどの食料品売り場は空っぽ、水の供給を失った数千万人が市販飲料に殺到しているが、やはり空っぽになっている。
https://jp.reuters.com/news/picture/historic-cold-leaves-texas-residents-wit-idJPRTX9HSHD
アメリカ南部の共和党地盤では、新自由主義を信奉する共助否定派が多く、行政が住民を援助しないと宣言し、市長が辞任に追い込まれるような事態も起きた。
以下引用
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テキサス州中部コロラドシティ(人口約4000人)のティム・ボイド市長は16日、フェイスブックに「生き延びるのは強者のみだ、弱者は死んでしまう」と投稿した。
ボイド氏はすでに削除された長文の投稿で、「ちょっと時間ができたので、一部の人の気持ちを傷つけてみる」と前置きし、「泣いてほどこしを待つのをやめろ」と主張。「あなたやあなたの家族にために、誰も何も、何かしてやる義理などない。自治体には、こういう時にあなたを支えてやる責任などない! 浮くか沈むか、それは自分で決めろ! 市も郡も電力提供者もその他のサービスも、どこも、あなたに何かしてやる義理などまったくないんだ!」と強い調子で書いた。
「みんな電気と水がない状態におかれてしまって、残念だ。そう! でも自分で何とかできるやつに、こちらから提供なんかしてやるものか!」
「神様はこういう時に自分で自分を支えるための道具を与えてくれた。少数の人間が働くからと信じさせて、それ以外はほどこしに依存するようになる、これは残念ながら社会主義政府の産物だ」とも、ボイド氏は書いた。
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引用以上
これは、まさにアメリカ共和党リバタリアンを代表する思想で、「自分でなんとかしろ……金持ちに依存するな」という保守的風土を代表している。
アメリカは「人助け」を拒否する利己主義思想に染まっている人が多い。これが「新自由主義」の風土なのだ。
一方で、この大惨事を利用して金儲けを企む輩が多数出てきて、原油価格を中心に株価が異常な展開になっている。
https://jp.wsj.com/articles/SB10752083506099923890804587290381313602996
異常寒波の原因について、二酸化炭素温暖化論者たち(原発推進組)は、北米大寒波は地球温暖化が原因と主張している。
北米の寒波 原因は北極圏の温暖化 2018.3.19
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180319/cpd1803190500002-n1.htm
だが、過去に例のない異常寒波が頻発するようになった理由は、地球温暖化ではなく、むしろ、マウンダー小氷期のような太陽活動の周期的振幅による気温低下が原因であるという説が有力になっている。
https://wired.jp/2015/07/14/mini-ice-age-earth-sunspots/
地球は2030年代に 「小氷期」(ミニ氷河期、Little Ice Age, LIA)に入る可能性があるらしい。
この予測は、英国のノーザンブリア大学が開発した、太陽の活動周期の新しい数学モデルが示したものだ。この計算によると、2030年代には太陽活動が60パーセント低下し、地球の温度が急激に低下するという。
小氷期とは14世紀ころから19世紀半ばにかけて続いた寒冷な期間のことだ。火山噴火などの影響もあると考えられているが、最も厳しい寒さが続いた期間は、太陽の黒点の数が著しく減少した、1645〜1715年の「マウンダー極小期」と一致している。
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一部引用以上
確かに、数年前から太陽の黒点活動が異常に低下し、X級フレアもほとんど起きなくなっている。
地球、氷期突入の兆候か…太陽が100日以上も無黒点状態の異変が進行
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/162.html
【ソロモンの頭巾】温暖化より怖い寒冷化 低下続く太陽活動と異常気象の気になる関係 長辻象平 2019.5.22
https://www.sankei.com/column/news/190522/clm1905220004-n1.html
上の長辻論文には、全面的に賛同できない。二酸化炭素の増加は、海水温上昇に伴って海水に溶け込んでいた二酸化炭素が放出されたものであり、その原因は、海水表層を人為的に温めた原発温廃水などの影響によるものが大きいと考えるべきだ。
気候変動の最大の原因は、原発温廃水である 2020年11月13日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1309.html
上の私のブログは、グーグルやヤフーの検索から完全に排除され、検索しても現れない。GAFAがメディア統制を行い、原発推進に都合の悪い文章を排除しているのだ。
なお、米州と欧州、それに東アジアは、北極寒冷渦と呼ばれる気団の振動があって、一定のリズムで、北半球頂部を偏西風に合わせて回転している。
この渦から長く延びた寒冷気団の舌が南下するタイミングがあって、テキサスは、たまたま、この舌に舐められたのだ。
もちろん、これは欧州や日本にも南下するタイミングがあって、上空にマイナス50度以下の気団が南下してくると、もの凄い大寒波がやってくる。
2016年に、これが起きて、寒さに備えのない九州に大変な被害が出た。
https://www.youtube.com/watch?v=PdIZaMqMPWQ&ab_channel=%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9
日本の場合は、主に水道管の破裂が起きるので、この「寒舌」来襲が予測されるときは、必ず前夜から水道蛇口のチョロ出しをするか、水抜きで対応しなければならない。
もし水道管が床下などの見えない位置で破裂すると、数十万円という費用がかかるので、チョロ出しの水道料金など安いものだ。
テキサス大寒波は、日本でも起きる可能性があることを覚悟しよう。
この影響は、一週間を経て悪化するばかりで、20日現在、寒波による直接の死者が50名を超えたと報道されている。
この寒波が収束するのは、2月24日頃と予報されている。
日本でも、直接の影響として、原油価格の急上昇が起きていて、ガソリンが急激に値上がりしている。
https://jp.reuters.com/article/global-oil-asia-idJPKBN2AI09G
米で記録的寒波、テキサス州などで計画停電も 2021.02.16
https://www.cnn.co.jp/usa/35166553.html
(CNN) 米国を襲っている強い寒波により、各地で記録的な寒さや降雪が観測されている。テキサス州などでは電力需要に供給が追いつかず、計画停電が始まった。
15日午後の時点で停電となっているのは全米で440万世帯以上。このうち370万世帯が集中するテキサス州では、天然ガスの供給不足や風力タービンの凍結により、同日朝までに計画停電が始まった。同州南東部のガルベストンでは15日昼過ぎ現在、最大95%の世帯で電力供給が停止している。
米北部から南部にかけての広い範囲に道路凍結や低温などの警報、注意報が出され、天候関連の交通事故で先週以降少なくとも13人の死者が報告されている。このうち9人は11日、車両130台が絡むテキサス州フォートワースでの事故で死亡した。
15日の気温はテキサス州ダラスでマイナス15度、オクラホマシティーでマイナス21度、ミズーリ州カンザスシティーでマイナス36度と、いずれも1989年以来の最低を記録した。
ワシントン州シアトルでは約50年ぶりに約28センチの積雪、テキサス州ブラウンズビルでは1898年以来わずか3度目という降雪が観測された。ダラスやオクラホマシティーでも今後、10年ぶりの大雪となる可能性がある。
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引用以上
例年のテキサスの2月中旬、平均気温は、最低が9度、最高が20度程度の快適で過ごしやすい気温なのに、15日は、ダラスでマイナス15度という観測史上例のない極寒を記録している。

この結果、米国南部の家庭の大半で水道管が破裂し、上水道が使えなくなっていて、その影響は数千万人に及んでいると報道された。
17日現在で、停電は170万世帯、数百万人がマイナス15度の極寒を暖房なしで過ごしている。復旧の目処は、まったく立っていない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021800735&g=int
このため、自動車社会のアメリカでは、多くの人々が自動車で暖をとり、車庫内でエンジンをかけたことにより一酸化炭素中毒での死亡が激増している。
また、暖炉のある家では、薪が不足しているため、家具を燃して、大量に着込んで暖炉の前で雑魚寝していると報道されている。
https://www.bbc.com/japanese/56107849
スーパーなどの食料品売り場は空っぽ、水の供給を失った数千万人が市販飲料に殺到しているが、やはり空っぽになっている。
https://jp.reuters.com/news/picture/historic-cold-leaves-texas-residents-wit-idJPRTX9HSHD
アメリカ南部の共和党地盤では、新自由主義を信奉する共助否定派が多く、行政が住民を援助しないと宣言し、市長が辞任に追い込まれるような事態も起きた。
以下引用
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テキサス州中部コロラドシティ(人口約4000人)のティム・ボイド市長は16日、フェイスブックに「生き延びるのは強者のみだ、弱者は死んでしまう」と投稿した。
ボイド氏はすでに削除された長文の投稿で、「ちょっと時間ができたので、一部の人の気持ちを傷つけてみる」と前置きし、「泣いてほどこしを待つのをやめろ」と主張。「あなたやあなたの家族にために、誰も何も、何かしてやる義理などない。自治体には、こういう時にあなたを支えてやる責任などない! 浮くか沈むか、それは自分で決めろ! 市も郡も電力提供者もその他のサービスも、どこも、あなたに何かしてやる義理などまったくないんだ!」と強い調子で書いた。
「みんな電気と水がない状態におかれてしまって、残念だ。そう! でも自分で何とかできるやつに、こちらから提供なんかしてやるものか!」
「神様はこういう時に自分で自分を支えるための道具を与えてくれた。少数の人間が働くからと信じさせて、それ以外はほどこしに依存するようになる、これは残念ながら社会主義政府の産物だ」とも、ボイド氏は書いた。
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引用以上
これは、まさにアメリカ共和党リバタリアンを代表する思想で、「自分でなんとかしろ……金持ちに依存するな」という保守的風土を代表している。
アメリカは「人助け」を拒否する利己主義思想に染まっている人が多い。これが「新自由主義」の風土なのだ。
一方で、この大惨事を利用して金儲けを企む輩が多数出てきて、原油価格を中心に株価が異常な展開になっている。
https://jp.wsj.com/articles/SB10752083506099923890804587290381313602996
異常寒波の原因について、二酸化炭素温暖化論者たち(原発推進組)は、北米大寒波は地球温暖化が原因と主張している。
北米の寒波 原因は北極圏の温暖化 2018.3.19
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180319/cpd1803190500002-n1.htm
だが、過去に例のない異常寒波が頻発するようになった理由は、地球温暖化ではなく、むしろ、マウンダー小氷期のような太陽活動の周期的振幅による気温低下が原因であるという説が有力になっている。
https://wired.jp/2015/07/14/mini-ice-age-earth-sunspots/
地球は2030年代に 「小氷期」(ミニ氷河期、Little Ice Age, LIA)に入る可能性があるらしい。
この予測は、英国のノーザンブリア大学が開発した、太陽の活動周期の新しい数学モデルが示したものだ。この計算によると、2030年代には太陽活動が60パーセント低下し、地球の温度が急激に低下するという。
小氷期とは14世紀ころから19世紀半ばにかけて続いた寒冷な期間のことだ。火山噴火などの影響もあると考えられているが、最も厳しい寒さが続いた期間は、太陽の黒点の数が著しく減少した、1645〜1715年の「マウンダー極小期」と一致している。
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一部引用以上
確かに、数年前から太陽の黒点活動が異常に低下し、X級フレアもほとんど起きなくなっている。
地球、氷期突入の兆候か…太陽が100日以上も無黒点状態の異変が進行
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/162.html
【ソロモンの頭巾】温暖化より怖い寒冷化 低下続く太陽活動と異常気象の気になる関係 長辻象平 2019.5.22
https://www.sankei.com/column/news/190522/clm1905220004-n1.html
上の長辻論文には、全面的に賛同できない。二酸化炭素の増加は、海水温上昇に伴って海水に溶け込んでいた二酸化炭素が放出されたものであり、その原因は、海水表層を人為的に温めた原発温廃水などの影響によるものが大きいと考えるべきだ。
気候変動の最大の原因は、原発温廃水である 2020年11月13日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1309.html
上の私のブログは、グーグルやヤフーの検索から完全に排除され、検索しても現れない。GAFAがメディア統制を行い、原発推進に都合の悪い文章を排除しているのだ。
なお、米州と欧州、それに東アジアは、北極寒冷渦と呼ばれる気団の振動があって、一定のリズムで、北半球頂部を偏西風に合わせて回転している。
この渦から長く延びた寒冷気団の舌が南下するタイミングがあって、テキサスは、たまたま、この舌に舐められたのだ。
もちろん、これは欧州や日本にも南下するタイミングがあって、上空にマイナス50度以下の気団が南下してくると、もの凄い大寒波がやってくる。
2016年に、これが起きて、寒さに備えのない九州に大変な被害が出た。
https://www.youtube.com/watch?v=PdIZaMqMPWQ&ab_channel=%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9
日本の場合は、主に水道管の破裂が起きるので、この「寒舌」来襲が予測されるときは、必ず前夜から水道蛇口のチョロ出しをするか、水抜きで対応しなければならない。
もし水道管が床下などの見えない位置で破裂すると、数十万円という費用がかかるので、チョロ出しの水道料金など安いものだ。
テキサス大寒波は、日本でも起きる可能性があることを覚悟しよう。