リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

リハビリテーションからリカバリーへ その2

2010年05月07日 | Weblog
ところで、私は自然やアウトドアが好きで、星空や野鳥、野の花などの自然を体験しに北海道内あちこちにいくようなサークルに所属していました。

夏山に登山、海や湿地などに探鳥会、暗いところに星をみに観望会に行くほか、こどもたちに自然を解説したり、農村部の集落で地域の子供たちを招いて定期的に星をみる会みたいなのを開いたりしました。
夏合宿としては北海道の廃校となった公民館を借りて2週間くらい過ごし、そこの過疎地の地域の人たちと途絶えていた夏祭りを復活させたりといった活動をしていました。

そんな地域づくりみたいなことと医師という仕事をつなげられないかなというのが漠然とあって、医師というスキルとポジションをもっていれば、自分なんかでも農業とか漁業とか、自然の近くで働くカッコいい人たちの近くでいられてお役に立てるのかなと思うようになりました。

そして医療の中でも地域づくりと一体となった地域医療というジャンルを知り、これはある意味クリエイティブなベンチャーワークで相当面白そうだなと思うようになりました。
現場を見るべくいろいろなつてをつかい、あちこちの診療所などに見学に出かけました。

昨年若月賞を授賞された夕張希望の杜の村上智彦先生がつくってきた北海道の国保瀬棚診療所にも行くチャンスがありました。そこでは村上先生を中心として看護やリハスタッフ、薬剤師などコメディカルや行政の人が活き活きと働いている様子とチームワークのよさに目を見張りました。

また、地域医療、農村医療といえばということで、佐久病院とその関連の診療所に実習にいかせていただきました。
長野市でおこなわれた富山方式の宅老所の講演会に連れて行ってもらい、長野県内で高齢者医療福祉に疑問をもっている人たちがNPOなどで宅老所などを立ち上げようと言う熱気であふれていました。
県知事になったばかりの田中康夫がそういった取り組みにお金をつけるという制作を打ち出していたこともあり熱気にあふれていました。長野あついなと思いました。

佐久病院には実習には2回行きましたが同時期に実習に来ていた学生同士で飲みにいったりもしました。
学生でありながらNGOを主催している人、公衆衛生の大学院へ行っている人などなど、いろんなことを考えているやつがいて彼らと一緒に研修したいなと思いました。

(つづく)

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