最近、「農村に入れば演説をせずに、演劇をしろ。」
という若月俊一(もともとは宮沢賢治)の教えに基づき、某所で寸劇をやりました。
寸劇~。たしかにいいだかしんねー。
反応もダイレクトで分かりいいし、スタッフと観客との距離も縮まりますね。
5年も「じじ、ばばと仲良くする医療」してたら、ちーとは、ここいらのものいいにもなじんできたかいな~。(しかしイントネーションは難しいわー。)
藤沢町民病院の佐藤元美先生によると
「職員が地域に出て寸劇をやっている病院はつぶれないの法則」
というのがあるそうです。
ならまだこの病院も大丈夫かいな~。
以下は包括の保健師さん作成したシナリオです。
著作権フリーで公開、改変はご自由にどうぞとのことで許可を得ましたので公開します。それぞれの地方の方言になおして演じてみてくださいね。
それではどうぞ・・・。
*************************************************************************
寸劇 「お年よりの今・・・」
包括の相談の中でよく出てくる、今の高齢者の現状を寸劇にし、受講者の20年後位の暮らしのイメージを作ってもらう、そして、その後のグループワークを活発化させていく材料とする。
登場人物
☆じい1
年を取ってので最近車の運転を泣く泣くあきらめて、外出は徒歩になった。
※ちょっとぼけた妻であるばあさんを連れて歩いているでもOK。
そのばあ2はせりふなし。じいとばあのやり取りを、ふんふんと聞いているだけ
☆ばあ1
ちょっとしっかりしたおばあさん。
************************************************************************
じい1:(老人車をついて歩いている。腰を曲げて、よぼよぼと。)
ばあ1:おや、●●じいさんじゃないかい・・・。えらい、ぼつらぼつら歩いているけどどうしただい・・・
じい1:おらあ、最近、車の運転やめただよ。子供とうが、あぶねーあぶねーっていって、おれが事故をするのは仕方ねーけど。人を傷つけたらどうするだーって、いわれてさあー。隠れて、のらっと思ったら、お正月に来たときに鍵隠されちまって、乗れねだよ。
ばあ1:よく、あきらめたにー。あんねん、車の運転好きだったになあー。
じい1:車あきらめたら、どこも出かけられねーからさ、しょうがねー、この車買ってもらって(老人車)ばあさんと一緒に歩いているだに。
ばあ1:じゃあ、買い物はどうしてるだい。
じい1:おらちのおばやん、買い物が好きだっただけど、どこもでれなくなってなあー。しょうがねーから、生協頼んだだけど、注文書の棒が引けねだよ。だいいち、量が多くてだめだ。
次になあ、農協の食材にしただけど、農協が決めたものがくるだよ。おれが、肉が食いたくても、魚が届くだ。
ばあ1:まあ、そうかい。女の人は、自分で、品物見て買いてーしなあー。ストレス解消にもなるしなあー。むずかしいところだいねー。
じい1:だけど、こういうことは、きっとおらちだけの問題じゃあねーと思うだよ。●●病院に診察に行くのだってこまるいなあ。
葬式だって、人に頼まなきゃいかれねーわ。
義理を欠くようになりゃ-つれーなあ。
福祉バスは1日1本だし、朝でかけりゃ、夕方までけってこれねーや
新幹線で東京まで行くに、1時間半だなんてやってるけど、バスで買い物に行くのも一日がかりだ。
ばあ1:あー、だから、あそこん家は、東京の娘が、ちくわや魚だミカンだって、宅急便で送ってくるだわ。便利なようで、なんかへ変だいなあ。
子供がいる人はいいけど、おらちみたいにいなきゃ、どうするずら。いまちっと、世の中が何とかならねえずらか
じい1:いまちっとなんとかっちゃー、●●病院の診察だわ・・・。まーでこの間なんか、2時間も待って、やっと先生の顔見たと思ったら、「いいですね」で終わりだったわ。おらーいっぺー、いいて-事があっただけど、そういわれりゃあー何も言えねでけってきちまっただよ。情けねーなあ。先生とうも忙しくてかわいそうだけど、おらも、ちっとは聞いてもらいたかっただよ。
ばあ1:そーかい。どんな話がしたかっただい?
じい1:天気の話とかさ。今年は寒いとかさー。おらちの東京の孫のこととかさー。
ばあ1:そりゃー。だめだわ。先生だって、ふんふん聞いてりゃー日がくれちまうわ。
じい1:でもな、俺も、うちのばあさん以外の人とも、話がして-だよ。
ばあ1:●●じーさんは、おしゃべで話が好きだからなあ。今はあんまり近所のお茶のみもないし、個人情報なんていうから、集まりもむずかしいなあー。
じい1:まーず。としとりゃーいいことなんかいっこもねーなー。だんだん寂しくなってきちまっただよ。ところで聞くのが遅くなったけど、そのでかい袋はなんだい?
ばあ1:あーこれかい。実は、朝だしたゴミの分別がだめだって、かえされちまっただよ。まーず、こんなの年寄りにやー無理だわ・・・。だから、どうしらっかと思って。
じい1:そうかい。おらちも同じだよ。ばあさん、ちいーと、ここがお留守になってきてるずら、だから、おらがみんな見てるだけど、ゴミは大変だあー。
ばあ1:なんだか、いい話はねーなあ。おらとうは、もうすぐ棺おけにへーるからいいけど(受講者をみて)ここにいるしょーはどうするだい。まだまだ、元気だぞー。あと、20年は生きるな・・・。その間、安心して暮らしていくにゃ-、ここで、よーく勉強してもらって、なんかかんげ-たほうがいいぞー。どんねん、介護保険料払ったって、やって欲しいことがやってもらえるかどうかはわからねーからなあ
助け合えることは、みんなでかんげ-なきゃいけねーと思うだよ。どうでやすい。
じい1:そうだいなあ。皆さん、ちっと、かんげえとくんなんし。
という若月俊一(もともとは宮沢賢治)の教えに基づき、某所で寸劇をやりました。
寸劇~。たしかにいいだかしんねー。
反応もダイレクトで分かりいいし、スタッフと観客との距離も縮まりますね。
5年も「じじ、ばばと仲良くする医療」してたら、ちーとは、ここいらのものいいにもなじんできたかいな~。(しかしイントネーションは難しいわー。)
藤沢町民病院の佐藤元美先生によると
「職員が地域に出て寸劇をやっている病院はつぶれないの法則」
というのがあるそうです。
ならまだこの病院も大丈夫かいな~。
以下は包括の保健師さん作成したシナリオです。
著作権フリーで公開、改変はご自由にどうぞとのことで許可を得ましたので公開します。それぞれの地方の方言になおして演じてみてくださいね。
それではどうぞ・・・。
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寸劇 「お年よりの今・・・」
包括の相談の中でよく出てくる、今の高齢者の現状を寸劇にし、受講者の20年後位の暮らしのイメージを作ってもらう、そして、その後のグループワークを活発化させていく材料とする。
登場人物
☆じい1
年を取ってので最近車の運転を泣く泣くあきらめて、外出は徒歩になった。
※ちょっとぼけた妻であるばあさんを連れて歩いているでもOK。
そのばあ2はせりふなし。じいとばあのやり取りを、ふんふんと聞いているだけ
☆ばあ1
ちょっとしっかりしたおばあさん。
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じい1:(老人車をついて歩いている。腰を曲げて、よぼよぼと。)
ばあ1:おや、●●じいさんじゃないかい・・・。えらい、ぼつらぼつら歩いているけどどうしただい・・・
じい1:おらあ、最近、車の運転やめただよ。子供とうが、あぶねーあぶねーっていって、おれが事故をするのは仕方ねーけど。人を傷つけたらどうするだーって、いわれてさあー。隠れて、のらっと思ったら、お正月に来たときに鍵隠されちまって、乗れねだよ。
ばあ1:よく、あきらめたにー。あんねん、車の運転好きだったになあー。
じい1:車あきらめたら、どこも出かけられねーからさ、しょうがねー、この車買ってもらって(老人車)ばあさんと一緒に歩いているだに。
ばあ1:じゃあ、買い物はどうしてるだい。
じい1:おらちのおばやん、買い物が好きだっただけど、どこもでれなくなってなあー。しょうがねーから、生協頼んだだけど、注文書の棒が引けねだよ。だいいち、量が多くてだめだ。
次になあ、農協の食材にしただけど、農協が決めたものがくるだよ。おれが、肉が食いたくても、魚が届くだ。
ばあ1:まあ、そうかい。女の人は、自分で、品物見て買いてーしなあー。ストレス解消にもなるしなあー。むずかしいところだいねー。
じい1:だけど、こういうことは、きっとおらちだけの問題じゃあねーと思うだよ。●●病院に診察に行くのだってこまるいなあ。
葬式だって、人に頼まなきゃいかれねーわ。
義理を欠くようになりゃ-つれーなあ。
福祉バスは1日1本だし、朝でかけりゃ、夕方までけってこれねーや
新幹線で東京まで行くに、1時間半だなんてやってるけど、バスで買い物に行くのも一日がかりだ。
ばあ1:あー、だから、あそこん家は、東京の娘が、ちくわや魚だミカンだって、宅急便で送ってくるだわ。便利なようで、なんかへ変だいなあ。
子供がいる人はいいけど、おらちみたいにいなきゃ、どうするずら。いまちっと、世の中が何とかならねえずらか
じい1:いまちっとなんとかっちゃー、●●病院の診察だわ・・・。まーでこの間なんか、2時間も待って、やっと先生の顔見たと思ったら、「いいですね」で終わりだったわ。おらーいっぺー、いいて-事があっただけど、そういわれりゃあー何も言えねでけってきちまっただよ。情けねーなあ。先生とうも忙しくてかわいそうだけど、おらも、ちっとは聞いてもらいたかっただよ。
ばあ1:そーかい。どんな話がしたかっただい?
じい1:天気の話とかさ。今年は寒いとかさー。おらちの東京の孫のこととかさー。
ばあ1:そりゃー。だめだわ。先生だって、ふんふん聞いてりゃー日がくれちまうわ。
じい1:でもな、俺も、うちのばあさん以外の人とも、話がして-だよ。
ばあ1:●●じーさんは、おしゃべで話が好きだからなあ。今はあんまり近所のお茶のみもないし、個人情報なんていうから、集まりもむずかしいなあー。
じい1:まーず。としとりゃーいいことなんかいっこもねーなー。だんだん寂しくなってきちまっただよ。ところで聞くのが遅くなったけど、そのでかい袋はなんだい?
ばあ1:あーこれかい。実は、朝だしたゴミの分別がだめだって、かえされちまっただよ。まーず、こんなの年寄りにやー無理だわ・・・。だから、どうしらっかと思って。
じい1:そうかい。おらちも同じだよ。ばあさん、ちいーと、ここがお留守になってきてるずら、だから、おらがみんな見てるだけど、ゴミは大変だあー。
ばあ1:なんだか、いい話はねーなあ。おらとうは、もうすぐ棺おけにへーるからいいけど(受講者をみて)ここにいるしょーはどうするだい。まだまだ、元気だぞー。あと、20年は生きるな・・・。その間、安心して暮らしていくにゃ-、ここで、よーく勉強してもらって、なんかかんげ-たほうがいいぞー。どんねん、介護保険料払ったって、やって欲しいことがやってもらえるかどうかはわからねーからなあ
助け合えることは、みんなでかんげ-なきゃいけねーと思うだよ。どうでやすい。
じい1:そうだいなあ。皆さん、ちっと、かんげえとくんなんし。
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