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精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

救急外来のチームワーク、フットワーク

2006年10月13日 | Weblog
・・・・当直明け。

やっと引継ぎも終わり一息ついて、通常業務にもどれる。明け方に救急車が来ると入院させた患者さんの回診、指示だしや引継ぎができずに入院が多かった日は大変だ。結局、1時間くらいしか眠れず・・。カフェインでつないでいるような感じ。

 救急外来(昼間は総合外来)の看護師さんたちは専任で頼りになり、救急対応も慣れているのでやりやすい。研修医も動けるようになってきた。 同期が上(ICU、救急車対応中心)の当直で、小児科の当番も同期で頼みごとや相談もしやすく、きびきびした動きでフットワークよくやりやすかった。

 他の病院から、ドックにかかったことがあるだけで、「そちらの病院のかかりつけの患者さんですが。」とか、他院に長期入院中で、過去に救急外来に一度きて、またもどって入院しいる方がが、「そちらで見てもらっている患者さんですが。」とかいいって紹介状の記載もほとんどなく紹介してくるのは勘弁して欲しい・・・・。

 また、深夜に不信感丸出しで小児科の先生はいないんですかと、あからさまに不機嫌な顔で怒鳴られるのも(そういう患者にもなれたが。)勘弁して欲しい。医療資源は有限なのだからトリアージということがあるというのも理解して受診して欲しい。救急外来の担当が、緊急度を判断して必要と判断すればどこまでも呼べる体制はとっているのだから・・・。


 しかしいつもながら外科系の当直は救急外来でほとんど見ない。結局、緊急の手術や専門的処置ともなると各外科(整形外科、脳外科、腹部外科、胸部外科、心臓血管外科など)の医師を呼んでお願いすることになるし、小外科(縫合など)は研修医も対応するのでICUと救急外来に2人も外科系医師を配置する必要性はうすい気がする。(この意見もずっとある。)

 あるいは選任のシフトで動く救急部と救急ベッドをちゃんとつくってマネジメントできる体制をとって欲しい。(この声もずっとある。)それが無理なら、せめて内科系当直を増やして準夜帯(~0時まで)と深夜帯(0時~朝まで)に分けて配置できないのか、そうすれば深夜帯の入院は少ないので朝動ける。(当直回数が増えるので嫌という声もあるが。)
 あるいは入院受けの医師を配置するなどの体制はとれないものか。ただ当院は原則、主治医制をとっているチームが多く、医師はみな病院の周囲に住んでいるので病棟当直というものはそもそもないから難しいか・・・。

 昔はみんなそれでやっていたなどといわれても、もはや狭い地域の患者さんのみを相手にしている小さな病院でもはないのだから、真剣に考えなくてはならない時期なのだと思うが、救急外来にでることのなくなったマネジメント層の医師はいまいちピンと来ていないようだ。事故が起こらないように祈るのみ。

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