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精神科医師のブログ。
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農業祭・病院祭

2009年10月18日 | Weblog
全国の病院で病院祭(びょういんさい)というのをやっているところはどのくらいあるのだろうか?

元祖の佐久総合病院など厚生連の病院をはじめ、長野県の病院ではわりと多くの病院でやっていて、諏訪中央病院でも今年から始めたそうだ。
こういう雰囲気の中にいると病院祭をやっているのが当然というような気になってしまうが、全国的にはそれほど一般的なものでもないらしい。
長野県内ではたとえ病院祭はなくても市町村の地域の健康祭り(医療福祉祭り)というようなのはたいてい熱心にやっているような気がする。

こういうことも長野県の健康長寿に寄与しているのではないかと思う。

私のいる安曇総合病院でも毎年秋に病院をあげてそれなりに盛大に行われている。
例年は病院の外来棟やロータリーなどでの開催だが、今年は新型インフルエンザ流行のため規模を縮小して病院から徒歩数分のところにあるメンタルケアセンター(精神ディケア等の建物)と町の公民館が主会場として行われた。

昨年からは、JAの農業祭と合同で行っており、あい乗り効果で来場者が増えているようである。

農業祭では作物の販売、農機具の展示販売、米粉のパンやお菓子、料理の紹介、本年度の米の食味の表彰などがあった。
またタイやベトナム、韓国の料理(それぞれの国から来ている人たち)などの振る舞いもあり、タイのコーナーでのスイカやメロンの彫刻などは見事だった。(これは病院祭のパネル展示の商品となった。)


その他、町内の中学や老人ホームの作品の展示などもあった。

病院祭では、病院内の科や部署ごとのパネル展示で最近の医療トピックスや、知っておいてほしいことなどのパネルがならぶ。
また健康測定(脳年齢、骨年齢、血糖、体力測定、健康相談など)や講演会も行われた。
外ではバザー、模擬店などが並び、地域の作業所やNPO、保健所などもブースや模擬店をだしていた。
規模は縮小されたが、地域の方にもメンタルケアセンターに来てもらうよい機会となったのはよかったと思う。



自分は模擬店の広場の真ん中で、心臓マッサージ、人工呼吸、AEDを使った救急蘇生のデモンストレーションを手伝った。
家族が心肺停止状態となったとき、いざというときに蘇生法を見よう見まねでも知っていれば、助かる可能性は(多少は)上がる。
アンパンマンのテーマにあわせて、子供たちも心臓マッサージをやっていたよ。