休みをとった言い訳をさんざん書いたところで・・・。
まずは台北の街について。
中華民国の実質的な首都である台北は東アジア屈指の大都会である。
人口は261万人、周辺の都市圏も含めると670万人と香港に匹敵する都市圏を形成している。
後藤新平の手による都市計画を引き継ぎ、片道4車線の広々とした道路が町を貫く。
それでも道路もスクーターが道路を占拠し、特に朝夕のラッシュ時にはバスや車はひしめき合っている。
新しい車でも傷や凹みがあちこちに見られる。
慢性的な渋滞も96年から続々開通したMRTとよばれる新交通システムができてかなり解消されたらしい。
これは地下、高架、地上路線が混在した都市交通システムで本数も多く便利である。
台湾では今後国策として道路建設よりも鉄道を推進していくらしくMRTはさらにニョキニョキ増殖中。
台北の街で特徴的なのは世界各地の計画都市のように商業地区、住宅地区、工業地区といった区分け(ゾーニング)がそれほどなされずそれらが混在していることであろう。
これは日本の都市部の景観とは対照的である。
東京都心部のように夜は過疎地になるということもなく職住が一体、あるいは接近している。
日本では国策としてマイホームをもつことを推奨し、郊外へスプロール化した市街地が広がっていった。
また自動車産業が優遇されたこともあり、車社会になり多くの地方都市の中心市街地は空洞化した。
一方で、バブル前のデベロッパーによる地上げと再開発で都心は人の住める場所ではなくなった。
これらの景観はいづれも政策が生み出したものと言えるだろう。
台北の都市部はどこもアパートメントが林立し、1階部分の歩道はアーケードになりそれがずっと続いている。
アパートの窓にはみんな格子が入り侵入できないようになっている。
どのビルの壁は汚れておりこの辺りは日本と異なる景観をつくっている。
アーケード部分には商店、飲食店、医院、バイクショップなどの商店が連なっている。
セブンイレブンやファミリーマートなどのおなじみのコンビニもあちこちにある。
日本語もわりと見かける。間違っている日本語も多いが・・・。
そしてあちこちに夜市とよばれる深夜までやっている飲食の屋台が並ぶ区画がありにぎわっている。
毎日が祭りのようなもので住んでいて便利で楽しそうな街ではある。
ジェイコブス氏の考える都市の4大原則(下記)をかなり満たしている街であると言える。
1.都市の街路は、必ず狭くて、折れ曲がっていて、一つひとつのブロックが短くなければならない。
2.都市の各地区には、古い建物ができるだけ多く、残っているのが望ましい。
3.都市の各地区は、必ず2つ以上の働きをするようになっていなければならない。
4.都市の各地区の人口密度が充分高くなるように計画した方が望ましい。
そんな台北の街から学ぶこと・・・。
それはコンパクトで高密度な街づくりという点であろう。
Compact City そして Smart declineは今後の都市、農村、住宅政策を考える上でのキーワードである。
日本も人口減少により空き家が増え、かつてのニュータウンにも高齢化の波が押し寄せている。
長野県の空き家率は19%だそうだ。
子供たちは都会や都会周辺のニュータウンに出てしまい家をまもっていた高齢者がなくなると空き家は増えていく一方である。
人口密度が低下するとインフラ維持のコストの増加し、犯罪の増加も懸念される。
日本人は家にこだわりがあり、住み替えというのには抵抗があるようである。
しかし運転ができず、移動が困難となってくる高齢者にとってもユニバーサルデザイン化がすすめば都市部の方が便利だろう。
住宅政策、都市計画のおかげで都市周辺の農村部には住宅地が虫食いのように広がっている。
その一方で全国の地方都市の中心市街地は寂れる一方である。
都市とも言えず、農村とも言えないダラダラとした町をひろげるのはもうやめにしよう。
ロードサイドの店、大型ショッピングセンター、コンビニしかない同じ顔の似たような特色のない街ばかりを作るのはもうやめにしよう。
我々は都市、および農村の意味、そして家と人との関係などを見直していく必要がある。
まずは台北の街について。
中華民国の実質的な首都である台北は東アジア屈指の大都会である。
人口は261万人、周辺の都市圏も含めると670万人と香港に匹敵する都市圏を形成している。
後藤新平の手による都市計画を引き継ぎ、片道4車線の広々とした道路が町を貫く。
それでも道路もスクーターが道路を占拠し、特に朝夕のラッシュ時にはバスや車はひしめき合っている。
新しい車でも傷や凹みがあちこちに見られる。
慢性的な渋滞も96年から続々開通したMRTとよばれる新交通システムができてかなり解消されたらしい。
これは地下、高架、地上路線が混在した都市交通システムで本数も多く便利である。
台湾では今後国策として道路建設よりも鉄道を推進していくらしくMRTはさらにニョキニョキ増殖中。
台北の街で特徴的なのは世界各地の計画都市のように商業地区、住宅地区、工業地区といった区分け(ゾーニング)がそれほどなされずそれらが混在していることであろう。
これは日本の都市部の景観とは対照的である。
東京都心部のように夜は過疎地になるということもなく職住が一体、あるいは接近している。
日本では国策としてマイホームをもつことを推奨し、郊外へスプロール化した市街地が広がっていった。
また自動車産業が優遇されたこともあり、車社会になり多くの地方都市の中心市街地は空洞化した。
一方で、バブル前のデベロッパーによる地上げと再開発で都心は人の住める場所ではなくなった。
これらの景観はいづれも政策が生み出したものと言えるだろう。
台北の都市部はどこもアパートメントが林立し、1階部分の歩道はアーケードになりそれがずっと続いている。
アパートの窓にはみんな格子が入り侵入できないようになっている。
どのビルの壁は汚れておりこの辺りは日本と異なる景観をつくっている。
アーケード部分には商店、飲食店、医院、バイクショップなどの商店が連なっている。
セブンイレブンやファミリーマートなどのおなじみのコンビニもあちこちにある。
日本語もわりと見かける。間違っている日本語も多いが・・・。
そしてあちこちに夜市とよばれる深夜までやっている飲食の屋台が並ぶ区画がありにぎわっている。
毎日が祭りのようなもので住んでいて便利で楽しそうな街ではある。
ジェイコブス氏の考える都市の4大原則(下記)をかなり満たしている街であると言える。
1.都市の街路は、必ず狭くて、折れ曲がっていて、一つひとつのブロックが短くなければならない。
2.都市の各地区には、古い建物ができるだけ多く、残っているのが望ましい。
3.都市の各地区は、必ず2つ以上の働きをするようになっていなければならない。
4.都市の各地区の人口密度が充分高くなるように計画した方が望ましい。
そんな台北の街から学ぶこと・・・。
それはコンパクトで高密度な街づくりという点であろう。
Compact City そして Smart declineは今後の都市、農村、住宅政策を考える上でのキーワードである。
日本も人口減少により空き家が増え、かつてのニュータウンにも高齢化の波が押し寄せている。
長野県の空き家率は19%だそうだ。
子供たちは都会や都会周辺のニュータウンに出てしまい家をまもっていた高齢者がなくなると空き家は増えていく一方である。
人口密度が低下するとインフラ維持のコストの増加し、犯罪の増加も懸念される。
日本人は家にこだわりがあり、住み替えというのには抵抗があるようである。
しかし運転ができず、移動が困難となってくる高齢者にとってもユニバーサルデザイン化がすすめば都市部の方が便利だろう。
住宅政策、都市計画のおかげで都市周辺の農村部には住宅地が虫食いのように広がっている。
その一方で全国の地方都市の中心市街地は寂れる一方である。
都市とも言えず、農村とも言えないダラダラとした町をひろげるのはもうやめにしよう。
ロードサイドの店、大型ショッピングセンター、コンビニしかない同じ顔の似たような特色のない街ばかりを作るのはもうやめにしよう。
我々は都市、および農村の意味、そして家と人との関係などを見直していく必要がある。
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