プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

村上春樹の小説の主人公について

2012年06月08日 16時13分35秒 | インポート

 二日前の6月6日に村上春樹の小説『1Q84 BOOK3』を読み終えた。

 僕が村上春樹の小説を初めて読んだのは大学生の頃だ(ちなみに僕は三浪している)。

 『ノルウェーの森』という小説だったが、「よかった」と言う二浪の友人N・G君に対して「あんな男が主人公になっちゃいけないよ」という感想を洩らしたら、嫌な顔をされた。

 そして今回の小説からも同様の印象を少しだけ受けた。

 客観的に見て、主人公は犯罪者である。

 その意識が僕を素直に共感させないのだ。

僕の感覚が変なのであろうか。

 いや、そうではあるまい。

 でも普通の人間が普通に暮らす物語など、誰もわざわざ読まないだろうし、そこのところが難しいよなと思った。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
にほんブログ村
コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 友好的な者を友という | トップ | 詩・だぁ~れのせいでもあり... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
主人公って、青豆のこと? (マーちゃん)
2012-06-08 20:33:22
青豆が犯罪者って事?
そこが納得いかないの?
マーちゃん、返事が遅れてごめん! (たあちゃん)
2012-06-09 08:47:40
納得がいかないというより、素直に共感できないという感じかな。物語としてはスラスラ読めたのだけど、自分が主人公になったつもりで読むことができなかったということ。主人公は僕と全然違うタイプの人間なんだな。青豆が「殺人者」だという事実より、「殺人を後悔していないこと」に違和感を感じるのです。罪を犯しているのによく己の幸福を求められるなという感じ。
村上春樹の小説では、主人公が犯罪者になる事が多... (Unknown)
2012-06-09 13:12:25
それにこれは、あくまでも小説の世界だと言う事を忘れないで欲しいです。だから青豆と天悟は実際にはセックスをしていないのに、身ごもったとい言う事ができるのです。
そこがフィクションの面白い所じゃないかな。
また名前を入れるのを忘れました。下のコメントは... (マーちゃん)
2012-06-09 13:17:02
青豆は殺人を犯したと言うけれど、苦しんでいる教祖を救っているという面もあると思います。これ以上生きていても苦しむだけの教祖を。教祖もそれを望んでいたと思います。
マーちゃんの言っていることも理解できます。それ... (たあちゃん)
2012-06-09 13:28:54
マーちゃんの言っていることも理解できます。それにしても村上春樹の小説には何となく病的なものを感じます。パラノイア性の。

コメントを投稿

インポート」カテゴリの最新記事