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業績向上は社員満足度(ES)にあり-4.ES向上の原則

2012年09月06日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、業績向上は社員満足度(ES)にありー4.ES向上の原則、です。

朝目覚めて、「さぁー、今日も頑張ろうー」と思うか「今日も暑いなー、会社行きたくないなー」
と思うかは、まさにESによる。

今日も頑張ろうー、と思ってくれるにはESを高めることだ。
その基本は「働き甲斐」を刺激することだが、項目的に絞ると次の3つに分けられる。

3つとは、「適職感」「自律感」「達成感」だ。
適職感とは、自分に合った職業、職場であるということを実感させることと、もっと頑張れば
もっと向上できる、という感覚を持てること。

自立感とは、自分で決めて、ルールの範囲で思い通りにやっている、といった
感覚だ。

達成感とは、責任を持たせられて、それを最後まで遂行できた、という感覚である。

こうした感覚を日々の仕事の中で顕在化させるには、次のことを推進することだ。
先ず、会社のビジョンおよび年度の方針を明確にすることだ。

ビジョンとは、5年度の会社の有るべき姿を示すこと。
こうした会社になっていこう、持って行こう、と社員の力が結集できる「的」を示すことだ。

これによって、社員は自己の成長目標を持てることになるし、将来の安心を得ることができる。
その上で、個人の自己啓発目標を持たせることだ。この1年でどこまで「成長」するという目標を、
計画にすること。目標設定には、上司などがサポートするとなお効果的である。

組織的には、権限の委譲を推進することだ。
そのためには、役割の明確化が必要だ。営業マンの役割と業務の範、および責任と権限の
範囲を明確にする。この時に、権限を現場に持たせるようにすることだ。

それによって、自己の責任で判断し、迅速に意思決定することができる。
これが、自律感を刺激することになり、顧客は迅速な対応でCSが高まることになる。

そして、信賞必罰を制度的に行うことだ。
ルールから逸脱した行為を、見て見ないふりをしたりすることは、ESを下げることになる。

あるいは、賞賛に値する実績を挙げても、報奨金で済ましてしまう。
そうではなく、朝礼などを使って、実績に感謝し、全社員で誉め称える、といった演出をする。

経営改善指導で整備工場や中販店にお伺いすると、時たま社員が「相談があります」
などと、話しかけてくる。

聞くと、成績が芳しくなく、仕事が自分に合ってないのではないか、だから異動か転職を
考えているというのだ。

仕事が自分に合っていないと思うのは、成績が低迷していたり、クレームを出してしまった
などのマイナス現象によって、生まれてくる。

だから、社員には「成功体験」を多くさせることだ。
そのためには、上司が部下である社員を「育成」する目標と手段を、講じることだ。

また、「精神的な叱責」ではなく、「具体的な指示・命令」を発し、そこから学ばせる
ことも重要なことだ。

「こんなこともできないのか」とか「やる気があるのか」などと、叱責しても委縮するだけで、
何も得るものはない。

「このれは、何が原因だと思う」と、答えを一緒に考える。こうした姿勢と手段が
部下を成長させ、成功感を味合うことができる。

いずれにしても、お金で解決するのはなく、制度や実績で遣り甲斐を感じさせる
ことを会社全体で構築することが必要である。


問い合わせ先 株式会社ティオ

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