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フロントで稼ぐー2.稼働率を上げるには

2012年06月12日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、フロントで稼ぐー2.稼働率を上げるには、です。

現場の稼働率を上げるのは、現場ではなくフロントだ。
フロントの注文の受け方、作業指示の仕方、指示後の工程管理など
で稼働率が決まる。まさに、フロントが稼働率を握っているのだ。

稼働率を上げるには、入庫量の確保と平準化に加え、
メカニックの「手待ち時間」を少なくすることがポイントだ。
手待ち時間とは、作業と作業の間のムダ時間のこと。

当整備工場のメカニックは、手待ち時間は「0」だよ。
と言われるかも知れませんが、お聞きします。

朝礼終了後、引取にメカニックは何時ごろに出かけていきますか?
仮に、始業時間が8時30分、朝礼が15分かかったとすると、
8時45分には、引取に出かけられる。

ところが、フロントの引取指示がいい加減だと、メカニック同士で引取の
順番や担当を決めたりするので、9時以降に出かけることが多い。

お客さまの都合もあるが、仮に9時に出かけていけば、15分の手待ち時間が
生じたことになる。メカニック3人だと述べ45分、4人だと同60分の手待ち時間になる。

あるいは、作業が完了し、フロントに報告しても、次の作業指示が間髪入れずに
なされなければ、数分から数十分の手待ち時間のムダ時間が発生する。

これらの手待ち時間1日を合計すると、3時間になった工場がある。
合計とは、メカニック全員の手待ち時間だ。

手待ち時間を仮に3時間、レバレート8,000円とすれば、
何と24,000円分も手待ち時間でロスしていることになる。

1か月25日とすれば600,000円、1年7,200,000円になる。
フロントの段取りが少し悪い、指示が遅れることで年間720万円もロスが
出ることになる。たかが1分、10分であるが、このことを疎かにすると、
大きなしっぺ返しが来るのだ。

さて、稼働率を上げるには、どうするか?
それは、段取りよく作業指示であり、納車引取指示を出し、それが計画通り
進んでいるかを管理し、必要に応じてタイミングよく調整することだ。

朝一番から整備作業に着手できるような、段取り。
朝礼後、即引取や納車に出かけていけるような、段取り。

作業完了後、即次の作業指示ができるような、段取り。
追加整備発生でも、作業待ちが生じないような、段取り。

部品待ちが生じても、次の作業を着手させる、段取り
作業の打ち合わせをしないでも済むような、段取り。

以上のことを、常に頭に入れながら、何をどう指示するのか、
どの場所で何の作業をするのかなどを、テキパキと指示し、その進捗を管理する
ことが求められる。

そう、フロントマンはスーパーマンなのだ。


問い合わせ先 株式会社ティオ

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