おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、メカニックの適正残業時間とはー3.適正残業時間の物差しは何か、です。
さて、残業時間が適正であるかどうかの判断は何によるのだろうか?
仕事量に比例することは間違いないが、単純に仕事量だけで判断していいのだろうか。
また、その仕事量と比例する残業時間に必要な合理的な物差しがあるのだろうか?
推察になるが、多分持ち合わせがないのではないかと思う。
そこで、ティオでは合理的な残業時間、つまり適正残業時間を求める計算式を
作ってみた。
基本的に工賃売上(仕事量)に見合った残業時間になっているかどうが
適正の判断になる。
今月の残業時間(目安)は、工賃売上目標を基準に決めることになる。
工賃売上目標に必要な目安残業時間を求める計算式は、以下のとおり。
(1)工賃売上目標に必要な実労働時間
(月工賃売上目標÷基準レバレート)÷目標稼働率÷作業効率
(2)計画所定実労働時間
月平均メカニック数×月出勤日数×出勤率×一日の所定労働時間
(3)工賃売上目標必要残業目安時間
(1)-(2)
計画所定労働時間は、上記のように工場全体で求める方法と、作業班別(車検班、一般整備班など)で
求める方法がある。どの方法にしても、上記の計算式が基本。
上記の計算で求めた「目安残業時間」をメカニック、フロントなどの関係者に示し、目標意識を持たせること。
目安残業時間に対して残業時間(目安より多い)が不釣り合いと判断できた場合は、以下の項目がどうなっているかを確認し、
必要な措置を講ずる。
・稼働率
・作業効率
・ 工程管理
・ 作業内容
・作業指示時間
・再修理の発生頻度
・メカニックの技能
・勤怠
・仕事の平準化
また、日々の残業時間については、メカニックごとに当日の残業時間の目標を自主申告させ、
翌日に目標と実残業時間の差を管理する。
大きく差がある(1時間以上多い)場合は、差がどうして発生したか本人から原因を確認し、
必要に応じて指導を行う。
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