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メカニックの適正残業時間とはー2.ムダ残業は風土が作る

2011年10月26日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、メカニックの適正残業時間とはー2.ムダ残業は風土が作る、です。

残業にはどうしてもやらなければならない残業と、ムダな残業がある。
ムダな残業の典型が「連れ残業」だ。

仲間や先輩が残業しているので、帰れない。こうした理由で残業になる。
ある意味、ムリヤリ残業ともいえる。

こうした連れ残業は、組織の風土(職場風土)によって形成される。
職場風土を作り上げていくのはリーダー、つまり、工場長などだ。

工場長が持つ人間観、仕事観、道徳観などが職場に広がり、
いつしか風土として根付いく。


今度の新人は、俺よりも早く帰っても平気な顔をしているな、などと発した一言が
早く帰れない暗黙のルールとなり、風土化していく。

整備作業現場は、職人気質が強い職場で、後輩が先輩を立てることは当たり前になっている。
これはこれで、必要なことだが「立てる」のではなく「敬わられる」に先輩にならないといけない。

強きをくじき弱きを助ける、これが上司の真の姿である。
威張り散らすことではない。むしろ静かに黙々と仕事をこなして、背中と言葉で教え育てるのが上司である。

連れ残業にしても、俺より早く帰って生意気だ。ではなく、自分の仕事が済んだら
さっさと帰宅して、家族と触れ合え、と言うぐらいの度量が欲しい。

ムダな残業を減らしていかないと、価格競争に対応できない。
残業代、つまり割増賃金は25%増しであり、深夜割増は50%(25%+25%)である。

同じ車検を残業して行っていたのでは、25%分コストアップになり、
儲かるものも儲からない。

したがって、目指すは残業「0」である。


株式会社ティオ
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