おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、鈑金工場の売上対策ー1.業態を決める、です。
鈑金工場の経営環境も、整備業などと同じで、厳しさを増している。
保有台数が減少していることに加えて、車両がスモール化していて、需要の減少と同時に単価が
下がってて来ている。
また、事故件数も年々減少してきている。
政府は、交通事故による死亡者数を、5千人から半減させる目標を立て、様々な措置を講じていて、
事故需要の伸びは期待できない。
さらには、クルマ自身が危険を予知して、ブレーキを掛けるなど、クルマの走行安全装置の普及が
拡大の方向にあり、これも事故を減らすことに繋がっていく。
こうした経営環境の中で、鈑金工場はどのような売上対策を講じていくのか、考えてみたい。
そこで、先ず「業態」を明確にすることだ。
何でもやります、という万能型の鈑金工場を目指すのか、はたまた軽鈑金に徹するのか。
あるいは、フレーム修正機を使って、中破までの鈑金に対応した営業にするのかを決めること。
これは、対象とするお客さまを決めることにもなる。
例えば、軽鈑金ショップにするのであれば、ターゲットは直需のカーオーナーになる。
全て対応のとなれば、直需と外注の両方がお客さまになる。
中破も同様になるだろう。
こうしたことを決めることで、業務の内容も変わってくるし、サービスの対応を変わってくる。
直需客であれば、フロントを設けてカウンターや応接セット、接客応対マナーなど一般のお客さまに
気軽にご来店いただき、感じよくお帰りいただく態勢つくりが必要になる。
外注であれば、こうしたことに加えて仕事の受注方法やフォロー内容など、元請け会社に対する
対応などを見直す必要がある。
特に、直需客をターゲットにした場合、鈑金工場の「敷居」をもっと下げなければ、一般のお客さまは
寄りついてくれない。工場ではなくショップと言うイメージが欲しい。
駐車場の完備、店舗的外観、営業種目の明示、営業時間・休日の明示、イメージキャラクター、
入口の明示、元気で明るい挨拶、商談ができる設備と担当者、シンナーなどの臭気が気にならない、
清潔なトイレ(男女別)、分かりやすい料金と説明など、従来の「鈑金屋」から脱皮していく必要がある。
はたまた、シャシ整備や法定点検・整備まで行うかについても、決める必要がある。
多分、いままでも流れに沿って、業態や整備事業などを決めてきたと思うが、これからは、明確な意思で
業態を決め、それに沿った事業内容を確立するということが必要である。
それは「特徴」を作るために必要になる。
技術が優秀と言う「特徴」も絶対的に必要だが、それ以上に、お客さまが選んでくれる「特徴」が不可欠である。
他社にない特徴がなければ、価格競争に巻き込まれるだけである。
そうならないためにも「特徴=差別化」をすることだ。
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