おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、どんぶり勘定の薦めー2.会社維持には損益よりも収支が大事、です。
損益が赤字でも倒産はしない。倒産するのは、資金が底をついたときに起こる。
つまり、会社は、資金という血液によって生命を、維持することが出来るのだ。
車検や中古車を販売して得られた売上から、仕入原価や販売経費などの費用を差し引いた残りが利益だ。
売上から費用などを引き算することを、以下の通り損益計算という
利益 = 売上高 - 仕入原価・経費など
この利益が資金ではない。損益の経理処理上、全額売掛金であっても「売上」は計上され、
仕入原価や経費を支払って、手元に資金が残っていなくても、机の上の計算上「利益」が出ていれば「利益」として計上される。
一方資金は、売上が計上されて帳簿上は利益が出ていても、それをきちんと回収しない限り資金として使うことができない。
このことを収支計算といい、下記の通りである。
資金 = 売上の入金・回収等 - 仕入代金・経費・借入金返済等の支払
損益計算と収支計算に差異があることを「勘定合って銭足らず」といい、
いくら儲かったのかということと、現在自由に使える資金がいくらあるのかということは、
まったく別の問題なのだ。
どんぶり勘定をしていると、この差異に気づかなかったり、気づくのが遅れたりする。
つまり、利益より資金が少ないこと。経費以外での出費が多いこと。この2つが、
どんぶり勘定で会社運営をやっている経営者の算盤を狂わす元になるのだ。
倒産企業の約3割が、「黒字倒産」だというデータもあるそうだ。
損益上「黒字」でも、それ以上に借入金の返済がある場合がある。
こうしたことって、決して他人事ではない。
損益以上に収支計算をしっかりと行うこと。それが正しい「どんぶり勘定」である。
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