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レバレートは時間当たりコストを求めることから!

2010年02月04日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、レバレートは時間当たりコストを求めることからです。

レバレートは、直接作業時間当たりコストに時間当たり利益をプラスしたものだ。ということは、同じ利益であっても直接作業時間当たりコストが違えば、レバレートは違ってくる。つまりレバレートの設定は、直接時間当たりコストで決まる。

まず、自社の直接時間当たりコストを掴むことが、レバレート設定の前提条件なのだ。この直接作業時間当たりコストは、分母である「直接作業時間」と、分子である「費用」で計算する。費用÷直接作業時間が直接作業時間当たりコストになる。

レバレートは、単に請求単価を決めるのではなく、マーケティング的な要素を含んでいる。他社よりもレバレートが高ければ、当然同じ整備作業でも高くなる。したがって他社に勝てるレバレートの設定を織り込んで求めることが必要だ。

そこで、勝てるレバレートにするには、直接作業時間を長くして、コストを下げるか、費用を圧縮してコストを下げるかの方法がある。どの方法が可能性性があるか探ってみる。

直感的には、費用である分子を圧縮、小さくすることになる。この費用は、人件費、物件費、変動費が係わってくる。まず、人件費だが、前年よりも来期の給料が下がることはモチベーションを下げてしまいかねない。とは言え、下げる努力としては年功型賃金から「成果型賃金」へ移行し、人件費を変動費化するなどして総額の圧縮を検討すること。

物件費は、社内必要費用、顧客サービス費用、営業活動費用などに勘定科目を区分し、圧縮と活動およびサービスのバランスを図りながら費用を、円単位で下げることが必要だ。間違っても、物件費総額で圧縮をしてはならない。

変動費は、部品仕入れを徹底して見直すことだ。委託在庫の場合においても、管理を委託先に任せるのではなく、自社で必要性や数を把握し、毎年見直しが必要である。ある指導先でこの点を見直したら、月額30万円もの節約が出来た事例もある。

委託であろうと買い取りであろうと、部品や用品の仕入れ単価は、毎年交渉に臨んで価格を決めることだ。そのためにも年間の使用数量などを把握し、交渉に望むこと。これなくして、交渉はあり得ない。

以上のように、分子の費用を圧縮する努力を行うのだが、正直相当思い切った圧縮をしない限り費用を下げることは、基本的に難しいのも事実である。そこで、分母である直接作業時間を長くすることが必要になる。

ある意味、コストの削減は直接作業時間にかかっているといっても過言ではない。それだけ、レバレートにとっては重要な要素なのだ。この続きは明日解説する。


株式会社ティオ
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