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レバレート改訂してますか!

2010年02月01日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場のレバレート改訂です。

整備売上が07年、08年と2年連続してダウンしている。2年ともその大きな要因は、ディーラーの整備売上高の減少だが、業界全体では、台当たり単価の下落が止まらない状況が続いている。

工賃売上は、作業指数(作業時間)にレバレートを乗じて求める。単価が下がっているということは、基本的にレバレートを下げていることになる。作業指数である作業時間は、従来の作業工程を踏襲している以上、短縮は難しい。

寝板で作業していたものを「リフト」を使うのとで大幅に作業時間を縮めることができたが、今やこうした省力機器は行きわたっている。強いて挙げれば「診断時間」を、専用テスターと高度な専門知識によって短縮するこは可能だ。

レバレートを下げるということは、当然のことながら利益を圧迫する。したがって、下げた分以上のコストを下げる必要がある。が、整備工場においてコスト削減の努力を真剣に行っている工場は少ないように感じる。

その一番の原因は、自社のレバレートを、経営実態に沿って求めていないためだ。つまり、1時間当たりの作業コストがどれくらいになっているかが正確につかめていないためだ。

これでは、話しにならない。地域の相場的なレバレートは、いってみれば過去のものであり、自社の経営に必ずしも合っていないため、実態に即したものではない。だから、地域相場レートを使ってはダメなのだ。

経営計画(立派なものではなく、売上と経費計画でもよい)をたて、実際のコストを把握し、地域相場レートと比べて、高いようであれば、高くしている科目を抽出し、改善のメスを入れることだ。

このことは、毎年行う必要がある。私は、自社のレバレートを計算すれば、価格競争はある程度は治まるものと思っている。それが、実態を掴んでいないために、安易に下げることになっているのだ。

また、地域相場レートを使っていると、経営の実態が見えてこない。見えたとしてもそれは「勘」によるものだ。そうではなく、計数として捉らまえて改善の課題を掲げることが、会社全体のレベルアップになる。そのためにも、レバレートの改訂を行って欲しいものだ。


株式会社ティオ
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