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簡易方式のレバレート計算でいいのか!

2010年02月03日 | 経営・オピニオン全般


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、レバレート計算の簡易式です。

レバレートの計算式は、正式な式があるが、計算がやや複雑なこともあって、整備振興会などでは、「簡易式」の計算式を使って、求める勉強会を開催している。これも一つの式だから、ダメとは言わないが、厳しい経営環境にある現在では、あまりお勧めできるものではない。

簡易式の計算は、経費関係はまあいいとして、稼働時間については、難がある。それは、稼働率の計画が全く考慮されていないからだ。ある期の経費の計画したら前年より上とすると、この経費を前期のレバレートで稼働時間を求めるのが簡易式のやり方だ。

これでは、経費が上がる分、稼働時間は長くなる。ワークライフバランスなどと言われ、楽しく充実した人生のためには、長く働くだけではなく、家族との団欒や趣味の時間も必要と言われているのに、この簡易式ではそれを無視している。

毎年、労働時間が長くなる訳でもないし、大きな変動も少ないので、前年の指標を使って稼働時間を求めるのは理解できるが、従前のような経営環境でないことを考慮すると、もう少し丁寧に計画するべきと思う。

時間当たりコストを下げるには、分母である直接作業時間を長くするか、分子である経費を縮小するかだ。経費関係には給料などの人に関する費用も含まれるために、縮小するには大ナタを振るう必要があり、容易いことではない。

分母の直接作業時間を長くするのとも難しいことであはあるが、稼働率や作業効率を上げることである程度は可能である。特に、作業効率はフロントの強化や作業手順などの見直しで大いに可能性はある。

一方の稼働率を左右する大きな原因は「引取・納車」だ。稼働率を高めるには、お客さまの協力がある程度必要だが、それでも計画として高める目標を持ち、そのことで時間当たりのコストを下げる努力を続けることだ。

したがって、こうした部分にメス入れが出来るレバレートの計算式を是非使って欲しい。また、一つ一つ計算することで、自社の経営実態を把握することが出来る。それを社員と話しあいながら、改善を全社員で進めていく材料探しにもなる。


株式会社ティオ
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