気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

想い出って「心の古里」なのですね。

2017-07-24 22:40:56 | エッセイ

  この暑い日照りの中、外出せず、ただひたすら部屋の整理をしていた。何か見付けては想い出に浸りながら整理するので遅々として進まない。 色紙がでてきた。 ラジオ番組の30周年記念演奏会の歌手の寄せ書きだった。40年も昔に番組制作に関わったと言うことで頂いたのを想いだした。「忘却とは忘れ去ることなり・・・」と言いながら色紙はごみのビニール袋へポイ~・・。

 だが、たまたまyou tubeから流れてきているフォークソングを聴いているうちに忘れていた、この番組の公開録音演奏会を想いだしてきた。忘れようとする一方で、皮肉なものだ。その全国ネットの番組は当時流行っていたフォークソングを公開録音していた。人気ある公録番組だった。

you tubeから流れて曲は「小さな日記」で                    「小さな日記につづられて~小さな過去のことでした」の歌詞が懐かしく或る日記を想い出し、探した。 「娘初誕生の日記」と題し克明に娘を授かった父親の一日の喜びと不安を書き記していたのを見付け読みだした。そう言えば娘と母親の生誕の病院が同じだ。同窓生だ。 

日記を読んでいる耳に「希望」が流れてきた。                「希望という名の あなたをたずねて  遠い国へと また汽車にのる       小さな旅は 終わりのない旅  希望という名のマーチがひびく」の歌詞は 夜、妻の実家からの帰り車の中で決まって3歳になった娘と唄い将来への夢を託し夢みた懐かしい響きだ。傘寿を超えた老人でも希望と言う列車にキセルを不心得にも考える。   

三番目に「バラの雲」が流れてきた。                     「僕が行きたい 君の故郷へ 想い出をだいて 逢いに往きたい海辺の町へ」を耳にすると最も楽しく輝いた宣伝部時代が蘇る。 

「小さなスナック」も流れてきた。                      「二度と笑えぬ 彼の顔 二度と聴こえぬ彼の声」飲めもしないのに雰囲気を楽しんだものだ。フォークではないが、もう亡き先輩とシャンソンを聴きに行ったのが懐かしい。 

「亜麻色の髪の乙女」などまだまだ続いた。 懐かし曲が・・・。 

あの時代の公録は楽しい仕事だった。いまでは「心を癒やす、心の想い出」になった。お陰で部屋の整理は進まずただ想い出に耽り、ひとり暫しの昼寝をした。

終わり