台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

喜味香~台中 北京ダッグが名物のレストラン~

2013年01月27日 | 台湾のレストラン 餐廳

日本にいると、「北京ダッグ」を食べる機会はそうそうないですし、あっても、「高い」というイメージがあります。
つやつやと小麦色に光って外はパリッと、内側はほどよい油でしっとり、そこに甜麺醤の濃厚な甘じょっぱいたれがからみ、柔らかくしっとりした皮に包まれ、一口かむと、葱の鮮烈で刺激的な香りと味が加わって、感動してしまいますね。

本格的なお店だと、小麦色のつやつやの皮の部分しか出てこないのですが、台湾で食べる「北京ダッグ(北京烤鴨)は、身の部分もスライスされて出てきます。



頭の部分もでてきます。(それも真っ二つに切られて、、、
頭の裏には、脳みそがあり(当然ですが)、ここが好きな人もいます。

一般的には、頭や首の部分の皮と少しある肉部分を味わうそうです。
なんどか挑戦しましたが、最近は、パス。

残りの部分は、「二吃」といって、香味野菜と甘辛く炒めた1品になってでてきます。

中の柔らかい肉部分もあり、北京ダッグを頼んでも、これしか食べない人もいるほどです。
手でつまんで、肉の部分を豪快にいただきます。ビールがすすむ料理です。

このお店では、
北京烤鴨:600元   北京烤鴨(二吃):680元  北京烤鴨(三吃):740元
で、三吃の場合は、更にもう1品肉を使った料理がでてきます。おすすめは、二吃です。
横浜中華街あたりだと、3品目はスープやチャーハンになっていたりしますね。


私的なおすすめの食べ方は、肉の部分はちょっと水分が足りなくて、もさっとした感じがある部分もあるので、そんな時は、別で頼んだ野菜炒めなどを一緒に入れていただくと、しっとりした感じでおいしいです。


豪快に手で持って、一気に食べましょう。

このお店は、他にも香港式點心のメニューも豊富で、しかも安いのです。


おなじみ「小龍包」75元。大ぶりで食べごたえのあるサイズ。


蝦入り焼売80元。中には小エビがたっぷり。


ナスのピリ辛炒め。つまみにもおかずにもなる1品。思ったほど辛くはなかったです。


ニガウリと家鴨の塩卵炒め:台湾のレストランで、この料理に緑のニガウリを使うお店は少ないので、新鮮感があります。しっかりとした苦味と塩卵のコクがご飯に合います。


大腸のから揚げ。大腸の中に葱を入れて、カラッと香ばしく揚げてあります。あまり見かけない料理ですが、これに塩をさっと振りかけていただくと、香ばしく、中のやわらかなモツの食感と味が楽しめます。


こんな感じで6人で食事。途中テーブルに乗りきらなくなって、小さなお皿に移してもらったり、とにかく口を動かすよう号令を出したり。

メインの北京ダッグ(二吃)、小龍包、蝦焼売(各1籠)、ニガウリの炒め物、キャベツの炒め物、
大腸のから揚げ、ナスのピリ辛炒め、ビール5本、ジュース1本で2200元弱。6人ですので、一人400元いかないですね。一般的な一人当たりの単価は、もっと安いようです。

このお店のほかの特色は、最初にサービスで出てくるお茶。

菊、クコの実、紅棗、烏龍茶がはいっています。菊の香りとお茶の渋み、紅棗のほんのりとした甘味など、見た目にもきれいで、体に良いお茶。これが無料なんですから、お得です。蓋椀なので、いただくときは、蓋で中身を押さえて、その隙間から飲むようにします。

場所は、台中のグルメストリートとして名高い「公益路」にあります。ここで20年も人気店としてやっているのですから、味、品質、料金ともに台中市民に愛されていることが證明されていますね。


公益路と精明路交差点の東側。






週末の夜は、ここのテーブルが全部埋まり、それも、5時半、7時と2回転します。忙しいながらも、料理の出てくるスピードも速いので、問題ないですが、いかんせん、スペースが狭い、椅子が小さいのが難点でしょうか。でも、料金を考えたら、これでもOKです。

「喜味香」~京川菜餐庁~
     住所:台中市公益路341號
     電話:04-2326-3791
     URL:http://喜味香.tw/
★週末や平日の夜は、予約した方がいいでしょう。