昆陽の屋台で売っていた「(台湾式)おでん」。50元。
息子がおなかが空いたというので、「貢丸(肉団子)1杯」と言ったら、「貢丸」2個、「イカ団子」3個、「揚豆皮」1枚、「具入り練り物(台湾では、こういうのを「テンプラ」と言います。日本時代の名残ですね。九州地方などでいうテンプラは、魚肉の練り物ですよね)1個。スープは少なめと言ったのに、3分の2ほどいれてくれました。日本のおでんの汁よりは、薄味なので、スープ代わりに飲めます。
こういうのを食べながら思うことは、台湾って、どんな不便そうな、人気のなさそうな場所でも、かならず温かい作りたての料理を売っているということ。衛生面さえ気にならなければ、どこに行くにも、食べ物の心配をしなくていいのです。
ここ10年ほど、4月末の開通から11月初旬まで、富山の立山アルペンルートへ約30万人の台湾のお客様が訪れます。日本人は、食堂利用もしますが、お弁当派も多いですよね。自然の中で、景色眺めながらいただくお弁当は、格別です。
台湾のお客様は、必ず食堂利用で、温かいご飯と温かい汁物が必要です。この2点さえ大丈夫だったら、他のおかずには、さほどクレームがきません。反対に、どんなに豪華なおかずつきであっても、冷たいご飯、汁物無しだと、クレームの嵐です。
台湾人観光客の行くところには、こういう条件が大事です。それと、精進料理も。
仕事柄、日本の観光地のレストラン、温泉ホテルなどに、予約をしますが、「精進料理何名」というと、慣れてないところは、「精進料理はやってません。」と断られます。日本の法事やお寺でいただく精進料理と違って、台湾の精進料理は、「吃素」といって、日常的な一種の料理(魚、肉類を使用しない。出汁にかつお節もだめです)です。「今日は、何食べる?」「日本料理、イタリアン、四川料理、火鍋、吃素、、、」といった選択肢のひとつです。
立山アルペンルートも、10年以上の付き合いで、あの交通に不便な場所にあるレストランでも、今では、台湾のお客様の要求にあう食事を提供してくれます。
驚いたのは、富士山8合目の山小屋でも、「台湾客です、精進○名」というと、ちゃんと準備してくれます。台湾人にとっては、旅行の時だって、(旅行のときこそ?)食べることは大事なのです。だから、飛行機に乗るとき(日頃は精進料理食べない人も、飛行機に乗る時だけは、精進にして飛行の安全を祈ってる人もいるくらい)、帰ってきて、家路の途中の食事も、きちんと手配しなければなりません。
今度飛行機に乗るときは、ミールサービス、リクエストしてみたらどうですか?
日本航空にも、宗教上、健康上の配慮があるいろいろなスペシャルミールがありますよ。台湾発の場合は、「フルーツミール」がおすすめ。メイン、サイド、デザート、フルーツづくしでした。追加料金はかかりません。ムスリムとか、ヒンドゥなんて、興味ありますけど。
JALのミールサービスは、こちらから。
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