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徳富蘇峰 記念館

2010-02-21 | その他
徳富蘇峰 記念館に行ってきました。

何をした人物かは知らず「蘇峰」という名前だけは聞いたことがあり
一度は記念館に行ってみようと以前から思っていました。
「神奈川の花の名所100選」にも選ばれている梅園もあるので
記念館も見て、梅も見てという気分で行きました。

記念館は、小さいながら素晴らしい記念館でほとんどの時間を
記念館ですごしてしまいました。


(一階展示室の様子)



徳富蘇峰はどんな人か少し紹介。

  徳富 蘇峰(とくとみ そほう、文久3年1月25日生まれ(1863年3月14日)
       昭和32年 没(1957年)
  日本のジャーナリスト、歴史家、評論家、政治家
  本名は徳富 猪一郎(とくとみ いいちろう)

  明治18年(1885年)『第19世紀日本の青年及其教育』
  明治19年(1886年)『将来之日本』で論壇デビュー
  上京して民友社を結成し平民主義を主張する月刊誌『国民之友』を主宰
  明治30年(1897年)松方内閣の内務省勅任参事官に就任
  明治44年(1911年)に貴族院勅選議員となる
  大正12年(1923年)『近世日本国民史』の業績が認められ、帝国学士院の恩賜賞を受賞
  昭和6年(1931年)『新成簀堂叢書』の刊行を開始
  昭和17年(1942年)には大日本文学報国会を設立し会長に就任
  昭和27年(1952年)史料を駆使し、織田信長の時代から西南戦争までを
  記述した全100巻の膨大な史書を完結

というふうに色々な事をされた方。
蘇峰本人は、ジャーナリストと紹介されたほうが喜ぶかも。



記念館に戻ると・・・
一階の展示室は、蔵書や蘇峰が愛用していた遺品など
二階には掛け軸や絵などの美術品が展示してありました。


(『将来之日本』原稿)

記念館で徳富蘇峰という人物をわかってくるほど
知らなかった自分が恥ずかしくなるほど凄く興味深い人物でした。


20代で主唱した「文学会」坪内逍遥、森鴎外、幸田露伴などが参加する
今では考えられないような顔ぶれの文学会。

同じく20代で創刊した総合雑誌「国民之友」や「国民新聞」


(国民之友 創刊当時の写真  右から三番目が蘇峰 いい顔してます。)


(「国民新聞」創刊にあたり山県有朋より送られた書 『言有物行有恒』)


50代になり執筆しはじめた全100巻にも及ぶ「近世日本国民史」

90歳代になっても蘇峰のバイタリティーが伝わってくる「書」
など蘇峰ゆかりの品やエピソードで満載です。


(蘇峰の書 「天風海涛」)


そして
毎年おこなっているという特別展
今年は「縁の書簡展」
徳富蘇峰と交友のあった人との書簡を展示しています。
(二階にて展示されていました。)
そのメンバーのすごいこと・・・・・書ききれません。
彼の交友関係の広さで歴史の本が出来てしまいそうです。


(斎藤茂吉 書簡  意外と可愛らしい字です。)



(熱を出した蘇峰にむけて、勝海舟が書いた書)



そしてこの記念館の見学を最も面白くしてくれたのが
記念館の職員の和田さん。(ありがとうございました。)
何も知らない私にも、とても詳しく解りやすくそして熱く!解説して頂きました。
これがあって何十倍もこの記念館を楽しむことができました。

また次の特別展に訪れたいです。


帰りにすぐ横にある梅園で梅の香りを楽しみました。


(蘇峰堂の梅林にて)


*今回掲載している写真はすべて「徳富蘇峰記念館」にて撮影しました。
(許可を頂き、資料を痛めないようフラッシュを使用せず撮影)
徳富蘇峰記念館 HPはこちらから