マクロ経済そして自然環境

経済的諸問題及び自然環境問題に感想、意見を書く事です。基本はどうしたら住みやすくなるかです。皆さんのご意見歓迎です。

なにがなんでも南スーダンへ自衛隊を送りたい政府! 一ケ月の文書隠し問題

2017-02-09 16:09:40 | Weblog

 南スーダンへの自衛隊派遣が大問題になっている。事の起こりは現地で昨年7月″戦闘″が起こりながらそれを伏せていた疑いが濃厚だという事だ。もしも戦闘発生ということになれば我が国PKOはPKO5原則から言って自衛隊を引き揚げることが原則だからである。(5原則はわが国が国際平和協力法に基づき国連平和維持活動に参加する際の基本方針のことで、

  1. 紛争当事者の間で停戦合意が成立していること
  2. 国連平和維持隊が活動する地域の属する国及び紛争当事者が当該国連平和維持隊の活動及び当該平和維持隊への我が国の参加に同意していること。
  3. 当該国連平和維持隊が特定の紛争当事者に偏ることなく、中立的立場を厳守すること。
  4. 上記の原則のいずれかが満たされない状況が生じた場合には、我が国から参加した部隊は撤収することができること。
  5. 武器の使用は、要員の生命等の防護のための必要最小限のものを基本。受入れ同意が安定的に維持されていることが確認されている場合、いわゆる安全確保業務及びいわゆる駆け付け警護の実施に当たり、自己保存型及び武器等防護を超える武器使用が可能。(外務省H.P.)

 

という事でこの1に反する。又″駆けつけ警護″等やれば3に反する事も濃厚であり、従って4から言って原則撤収ということになる。(5の後半で″武器使用が認められている″とするがこれは1と3に反する疑い濃厚で自己矛盾的表現であろう)

 

この間の問題は昨年9月フリージャーナリストの男性が情報公開法に基づき陸上自衛隊の昨年7月の日報を開示請求したところ、″廃棄処分″したということが昨年末説明があり、稲田防衛相の今日9日の国会答弁で″日報につき昨年12月16日防衛省から報告を受け再調査を指示したところ防衛省は12月26日に存在を確認し、今年1月27日に稲田氏に報告したという事″である。つまりは防衛省が大臣にこの重要文書を報告するのに一ケ月もかかったという事になる。(この部分本日付東京新聞夕刊によります) 陰の声;そんな事ありえないでしょう 分かっていて隠そうとしたんではないでしょうか。又それが判明して半月も政府、防衛省はだんまりを決め込んでいた事になる。現地では流れ弾等あり危険地帯であることは明らかだ。それをどう考えているのか全くもって無責任の極みだ。

 

又、問題なのはその日報の中で首都ジュバで昨年7月「戦闘が生起した」と明記されていたことでこれはこれまでの政府答弁での″戦闘はなかった。衝突であった″等の答弁が虚偽であったことが明らかになったという事である。″大統領派の軍と、副大統領派の軍(元反政府軍)とによる戦闘は、戦車や武装ヘリコプターが動員され、ロケット砲など重火器が使用された激しいものでした。″(日本国際ボランテイアセンターH.P.記述)

 その間昨年11月20日には青森の部隊中心に第11次隊部隊が送られており、それはこのようなデータ隠しの下に行われた違法的命令による出動というべきで、政府、防衛省はどうやって責任を取るつもりか?

 

 

即刻現地部隊引上げを発令し、現地の問題は平和憲法に乗っ取って出来る合法的支援を行うべきであろう。死傷者が出てからでは遅いのである。首相、防衛相の引責辞任など殆どなんの価値もないというべきであろう。

 

 

 

 

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