7/25(土)に開催された「第15回けいはんな市民雑学大学」(奈良にうまいものあり)では、「『観光立県・奈良』への提言」のこともお話しさせていただいた。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6c95f6153140353e7b394a648d963565
これは昨年、「平成20年度 観光に関する研究論文」(財団法人アジア太平洋観光交流センター主催)に応募し、奨励賞(第3席)をいただいた私の提言である。「本文」はA4用紙(1600字詰)10枚以上15枚以下、「要約」は同1枚にまとめて応募する仕組みだ。
http://www.aptec.or.jp/kakonyuusensha.htm
この提言には「食」と「観光」という、この日のテーマに関連する話が出てくるので、「要約」の方をプリントして紹介させていただいたのである。その日の懇親会の席でも、賛同するご意見をいただいたので、同財団の承諾を得て、以下に「要約」を掲載することにしたい。少し長いが、申し上げたいことは後半の3点である。
… … … …
奈良県は観光県だと思われているが、訪れる観光客数は驚くほど少ない。それどころか、宿泊者数も宿泊室数も、全国で最下位である。遅まきながら県や奈良市は大型ホテル誘致に動いているが、思うように進んでいない。しかし県経済が長期低迷を続けるなか、観光振興による経済の活性化は、残された数少ないカードとして大きな期待がかかる。再来年の2010年は、平城京に都が移って1300年目の記念すべき年にあたり、「平城遷都1300年祭」が行われるので、これを観光振興の起爆剤にしようと注目されている。
モミジアオイ
奈良には素晴らしい観光資源がたくさんあるし、おいしい食べ物も豊富なのに、県民がそれを自覚していないのが不思議である。うまく全国・全世界に発信すれば集客できるのに、それをしない。それどころか、何事にも消極的だといわれる「県民性」のせいにして動かない。必要なのは、県民ひとりひとりの具体的な行動なのに。
こちらはトロロアオイ
奈良の魅力、奈良のブランド力というものにも、気づいていない。相も変わらず儲からない修学旅行生を誘致しようとし、小難しい歴史・文化を売り物にしようとする。「京都にない魅力」を訴えないから、観光客は京都に泊まって奈良は日帰りで済ます。
しかし最近は奈良の観光振興に向け、新しい動きが出てきた。テレビドラマ「鹿男あをによし」でロケ地が賑わい、「平城遷都1300年祭」は、マスコットキャラクター「せんとくん」をめぐる騒動がワイドショーなどで取り上げられ、認知度が飛躍的に高まった。明日香村では、チェ・ジゥが主演する韓流ドラマの制作が始まっている。
NPOなどの活動も活溌だ。なら燈花会、バサラ祭り、町家の雛めぐりなど注目されるイベントは、「民」の力で企画・実行されている。観光を創造する人材が育っているのだ。これらを背景に、私は「観光立県・奈良」を実現するため、3つの提言をしたい。
1.B級グルメで「奈良の食」の魅力をアピールする。
「そうめんを使った料理」「古代米のご飯」を県内の飲食店や旅館・ホテルで、年間を通じて提供する。全国各地のそうめんは、桜井市の三輪そうめんが伝播したものである。明日香村名物になっている古代米は、美味しくて健康に良いと評判だ。これに奈良特産の大和肉鶏や大和野菜(=京野菜のルーツ)などを合わせて出せば、「奈良にうまいものあり」を来県客にアピールできる。
びっくりうどん三好野(奈良市・三条通)の大和路セット750円
2.すべての食事に、「エコ商品」吉野割り箸を付ける。
マイ箸運動のせいで誤解されているが、国産割り箸は製材過程で排出される端材や間伐材を有効利用して作られる「エコ商品」である。使えば使うほど国産材が伐り出され、伐採→植林→保育→伐採というサイクルが回り出す。国産割り箸の8割は吉野産で、割り箸の使用は、奈良県版「持続可能な観光」である。香りも手触りも良い吉野杉・吉野檜の割り箸を県内すべての飲食店や旅館・ホテルで提供することは、「森林保全による地球温暖化防止」のアピールになる。
奈良出身の箸問屋さん・箸勝本店(東京・神田)
3.「奈良ランドオペレーター」を組織し、全国・全世界に奈良の魅力を発信する。
ランドオペレーターとは、地元と旅行エージェントの間に立ち、地域の観光情報を発信したり、着地型旅行プランや観光コースを企画・開発・提案する人や団体のことである。あまり知られていない県下各地の四季折々の魅力について、ランドオペレーターが情報を収集・提案・発信することで、全国各地・世界各国からの集客が可能となる。
… … … …
以上である。本文も要約も、書き上げてから約1年経つが、前半で触れている奈良観光をとりまく厳しい状況にしても、あまり改善されていない。
これはタマスダレ。典Bさんに教えていただいた
最近出た『平成21年版 観光白書』(観光庁編)を見ても、宿泊者数はさらに1万人減って116万人と、やはり全国最下位である。大和川でさえ、全国最下位から、最下位から2番目に浮上したというのに…。一方で県発表の宿泊者数は341万人(17千人増)だという。観光庁と県文化観光局とで異なる数字、県民はどちらを信じれば良いのだろう。
http://www.pref.nara.jp/kanko/toukei/kankoutoukei(H19).pdf
私の3つの提言は、実現されるまで言い続けるつもりであるが、今は、平城遷都1300年祭を契機としたさまざまな催しが、事態を良い方向に導いてくれないかと祈るばかりである。例えば「奈良フードフェスティバル」[愛称:Cu-Cal(クーカル)in 奈良]のような事業が同時多発的に登場して…。
http://www.cucal.net/2009/
※写真は、奈良市西部生涯スポーツセンター(奈良市中町4860)の前庭で8/16に撮影。ヒマワリ、モミジアオイ、タマスダレ以外の名前をご存じの方は、ぜひご教示を。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6c95f6153140353e7b394a648d963565
これは昨年、「平成20年度 観光に関する研究論文」(財団法人アジア太平洋観光交流センター主催)に応募し、奨励賞(第3席)をいただいた私の提言である。「本文」はA4用紙(1600字詰)10枚以上15枚以下、「要約」は同1枚にまとめて応募する仕組みだ。
http://www.aptec.or.jp/kakonyuusensha.htm
この提言には「食」と「観光」という、この日のテーマに関連する話が出てくるので、「要約」の方をプリントして紹介させていただいたのである。その日の懇親会の席でも、賛同するご意見をいただいたので、同財団の承諾を得て、以下に「要約」を掲載することにしたい。少し長いが、申し上げたいことは後半の3点である。
… … … …
奈良県は観光県だと思われているが、訪れる観光客数は驚くほど少ない。それどころか、宿泊者数も宿泊室数も、全国で最下位である。遅まきながら県や奈良市は大型ホテル誘致に動いているが、思うように進んでいない。しかし県経済が長期低迷を続けるなか、観光振興による経済の活性化は、残された数少ないカードとして大きな期待がかかる。再来年の2010年は、平城京に都が移って1300年目の記念すべき年にあたり、「平城遷都1300年祭」が行われるので、これを観光振興の起爆剤にしようと注目されている。
モミジアオイ
奈良には素晴らしい観光資源がたくさんあるし、おいしい食べ物も豊富なのに、県民がそれを自覚していないのが不思議である。うまく全国・全世界に発信すれば集客できるのに、それをしない。それどころか、何事にも消極的だといわれる「県民性」のせいにして動かない。必要なのは、県民ひとりひとりの具体的な行動なのに。
こちらはトロロアオイ
奈良の魅力、奈良のブランド力というものにも、気づいていない。相も変わらず儲からない修学旅行生を誘致しようとし、小難しい歴史・文化を売り物にしようとする。「京都にない魅力」を訴えないから、観光客は京都に泊まって奈良は日帰りで済ます。
しかし最近は奈良の観光振興に向け、新しい動きが出てきた。テレビドラマ「鹿男あをによし」でロケ地が賑わい、「平城遷都1300年祭」は、マスコットキャラクター「せんとくん」をめぐる騒動がワイドショーなどで取り上げられ、認知度が飛躍的に高まった。明日香村では、チェ・ジゥが主演する韓流ドラマの制作が始まっている。
NPOなどの活動も活溌だ。なら燈花会、バサラ祭り、町家の雛めぐりなど注目されるイベントは、「民」の力で企画・実行されている。観光を創造する人材が育っているのだ。これらを背景に、私は「観光立県・奈良」を実現するため、3つの提言をしたい。
1.B級グルメで「奈良の食」の魅力をアピールする。
「そうめんを使った料理」「古代米のご飯」を県内の飲食店や旅館・ホテルで、年間を通じて提供する。全国各地のそうめんは、桜井市の三輪そうめんが伝播したものである。明日香村名物になっている古代米は、美味しくて健康に良いと評判だ。これに奈良特産の大和肉鶏や大和野菜(=京野菜のルーツ)などを合わせて出せば、「奈良にうまいものあり」を来県客にアピールできる。
びっくりうどん三好野(奈良市・三条通)の大和路セット750円
2.すべての食事に、「エコ商品」吉野割り箸を付ける。
マイ箸運動のせいで誤解されているが、国産割り箸は製材過程で排出される端材や間伐材を有効利用して作られる「エコ商品」である。使えば使うほど国産材が伐り出され、伐採→植林→保育→伐採というサイクルが回り出す。国産割り箸の8割は吉野産で、割り箸の使用は、奈良県版「持続可能な観光」である。香りも手触りも良い吉野杉・吉野檜の割り箸を県内すべての飲食店や旅館・ホテルで提供することは、「森林保全による地球温暖化防止」のアピールになる。
奈良出身の箸問屋さん・箸勝本店(東京・神田)
3.「奈良ランドオペレーター」を組織し、全国・全世界に奈良の魅力を発信する。
ランドオペレーターとは、地元と旅行エージェントの間に立ち、地域の観光情報を発信したり、着地型旅行プランや観光コースを企画・開発・提案する人や団体のことである。あまり知られていない県下各地の四季折々の魅力について、ランドオペレーターが情報を収集・提案・発信することで、全国各地・世界各国からの集客が可能となる。
… … … …
以上である。本文も要約も、書き上げてから約1年経つが、前半で触れている奈良観光をとりまく厳しい状況にしても、あまり改善されていない。
これはタマスダレ。典Bさんに教えていただいた
最近出た『平成21年版 観光白書』(観光庁編)を見ても、宿泊者数はさらに1万人減って116万人と、やはり全国最下位である。大和川でさえ、全国最下位から、最下位から2番目に浮上したというのに…。一方で県発表の宿泊者数は341万人(17千人増)だという。観光庁と県文化観光局とで異なる数字、県民はどちらを信じれば良いのだろう。
http://www.pref.nara.jp/kanko/toukei/kankoutoukei(H19).pdf
私の3つの提言は、実現されるまで言い続けるつもりであるが、今は、平城遷都1300年祭を契機としたさまざまな催しが、事態を良い方向に導いてくれないかと祈るばかりである。例えば「奈良フードフェスティバル」[愛称:Cu-Cal(クーカル)in 奈良]のような事業が同時多発的に登場して…。
http://www.cucal.net/2009/
※写真は、奈良市西部生涯スポーツセンター(奈良市中町4860)の前庭で8/16に撮影。ヒマワリ、モミジアオイ、タマスダレ以外の名前をご存じの方は、ぜひご教示を。
> tetsudaさんは、修学旅行で奈良に来ていたら、
> お寺嫌いになっていると思いますか?
これは“if”の話なので、推測であることをお断りしておきます。その論拠は、いくつかありますが、まずは30年前に初めて奈良に移り住んだ時の話です。
私は初めて奈良に住んで、週末になると奈良のお寺を回っていました。面白くて仕方なかったのです。しかし周囲の人たち(ほとんどが奈良で生まれ育ち、そのまま自宅から通勤している人たち)は、冷淡でした。「そんなの、どこが面白いの?」という感じで。
よく聞くと、奈良に生まれ育った人たちは、遠足も写生会も(社会見学も自由研究も)、たいていお寺で「もう、うんざりした」とのことでした。
次に、修学旅行生の感想文。「お寺なんて、おもんないし(面白くないし)」という感想文の話を聞きました。それを実証するように、興福寺(南円堂の東側の壁)とか東大寺(手向山八幡宮の壁)には、たくさんの落書きがあります。そのほとんどは相合い傘などで、あきらかに児童・生徒の落書きです。中には校名を書いたものもありました(今も残っているはずです。いちどご覧下さい)。
秋の日曜日、静かにお寺を見学しているとき、修学旅行生の複数の団体に遭遇し、ひどい目にあったこともあります。彼らの行動を見ていると「嫌々、この寺に連れてこられた」という意識が見え見えでした。
「知れば知るほど、奈良は面白い」というキャッチコピーがあります。逆に言うと「奈良は、知らなければ面白くない」のです。教師は、修学旅行前に、ちゃんと事前学習を施したのか、とても疑問でした。
このような状態で、何の準備もなく奈良に修学旅行に来ていたら、私もお寺嫌いになったことでしょう。一般に、子供の頃はあまりお寺に関心がないのが普通です。もし「志賀直哉邸」に来ていたら、奈良好きになっていたかも知れませんが…。
> 奈良の持つ有形無形の各種文化財は、人間教育に
> 活用してこそ、価値のあるものだと思っています。
私も、そうあるべきだと思っていますが、残念ながら、現実はそうではありません。京都には「修学旅行生お断り」のお寺があります。「ご家族連れで来て下さい」という趣旨で、これにはうなずけます。何も団体で訪れる必要はないわけです。
http://www.news.janjan.jp/culture/0604/0604242904/1.php
最近は学校を休ませて、平日に子供をリゾート地やテーマパークに連れて行く親が結構いるそうです。そんなことは即刻止めて、奈良に連れて行ってあげてほしいと思います(もちろん土日で十分です)。
> 万葉集成立1250年については、中西進先生が中心となり
>「万葉の心を未来へ」と銘打って、精力的に全国規模で活動
これは「源氏物語千年紀」とは違います。意気込みが感じられないのです。単に枕詞的に「万葉集成立1250年」という言葉を使われているのではないでしょうか。
> 平城宮探訪ツアーの選考に漏れました。どうやら抽選で
> 外れたようです。tetsudaさんのご活躍を祈っております。
おお、これは皮肉な結果です。私は抽選で選ばれました。ところが研修会に行くと「主に修学旅行生のガイドをしてもらいます」(!)とのこと。きっとバチが当たったのでしょう Naraniyosiさんと交代できるなら、交代していただきたいなぁ。
> ただ、誘ってくれた人が私を引き込んでくれ
> ました。それから出会いが出会いを繋いで
良い循環が生まれたのですか。ikaru(尼御前)さんの熱心さに同調する方が、たくさん現れたのですね。
> 修学旅行誘致にかける労力をどうするかという検討は必要だと
> 思います。でも、修学旅行生を「目の仇」のように発言して
> しまうと、県民の接し方までそのようになってしまいそう
これは失礼しました、誤解のないように申し添えます。私は、相も変わらず(少子化で縮小の一途である)修学旅行生を誘致しようとする「政策」に反対しているだけです。来られた修学旅行生は「お客さま」として、温かくもてなさなければなりません。そうすることで、魚佐旅館さんのようにリピーターとしてまた奈良へ来ていただける訳ですから。
議論をすることこそ有意義なことだと思います。
多くの方が持論を携えて議論の輪に入られることを希望します。
観光に来る人に「来るな」とは言えないので、
奈良にとっては修学旅行を大切にするしかないと思います。
問題は、彼らに何を持って帰らせるかです。
ガイドなしで歩いたら大人だってよくわからないです。
15歳やそこらの子どもたちを奈良の町でほったらかしにしても、
何も持って帰ることはできないでしょう。
>むしろ、お寺嫌いになったかも。
>子供ながらに、大変心に感じ入るものがありました。
これは両方のタイプが確実にいると思います。
でも僕の感覚でいえば、最も多いのは、
「なんとも思わない」と言う子どもたちです。
このタイプは、どこに行っても同じです。
奈良に来てお寺嫌いになる子どもを、無理やり好きにするのは労力のかかることです。
でも、なんとも思わない子どもに、少し奈良の印象を持ってもらうのは、
そう難しいことではないような気がします。
「連れてこられた」という感覚を取り除き、
子どもたちが「前のめり」になって奈良を歩けるように、
旅行会社や宿泊先に少し工夫をしていただき、
さらに地元の人が、今よりも少し親切にもてなすことができたら、
全然結果は違ってくると思います。
これまでは、そのどちらもなかったわけですから・・・・・・
修学旅行誘致にかける労力をどうするかという検討は必要だと思います。
でも、修学旅行生を「目の仇」のように発言してしまうと、
県民の接し方までそのようになってしまいそうで、情報発信の悪影響を懸念します。
不快に思われましたらお許しください。
>その裏には、ikaru(尼御前)さんの「心と知識の準備ができていた」
ということがあると思います。
実は私が最初に奈良を訪れた当時は、
「心と知識の準備ができていた」わけではなかったんです。
ただ、誘ってくれた人が私を引き込んでくれました。
それから出会いが出会いを繋いで、
今ではたくさんの奈良好きの皆様と交流があります。
こうしてtetsudaさんとも出会いました。
先日法華堂で修学旅行生に観音様の手の間の水晶を教えると、
彼女たちが尋ねました。
「なぜそんなに知っているんですか?」
「好きだからですよ。知ることが楽しいです。」
彼女たちの表情がぱっと明るくなりました。
成長して、また奈良を訪れてくれるとうれしいです。
奈良観光振興について、大変興味深く読ませていただきました。
ただ一ヶ所確認したい部分がございます。
>修学旅行で奈良へ行っていたとしても、ほとんど理解できなかったと思います。むしろ、お寺嫌いになったかも。
私は小学校の修学旅行で奈良に来ました。子供ながらに、大変心に感じ入るものがありました。その時の感情が今も残り、現在の奈良愛好趣味に繋がっています。修学旅行で来ていなかったら、おそらくそんな趣味は持っていなかったでしょう。
tetsudaさんは、修学旅行で奈良に来ていたら、お寺嫌いになっていると思いますか?
修学旅行誘致を大切にすることは、そんなに間違っていないと思います。子供達への教育という観点からも、リゾート地やテーマパークに行くよりよほどいいのではないでしょうか。奈良は人心教育にはもってこいの土地です。全国の人たちにどんどん活用していただかないと、もったいなくは無いでしょうか?
それこそ、奈良全体が「倉庫」となり、持ち腐れになってしまいます。
奈良の持つ有形無形の各種文化財は、人間教育に活用してこそ、価値のあるものだと思っています。
私は、価値観が定まらず倫理観の薄れる現代の日本において、奈良という存在はこの国の精神浄化において、最後の防波堤のように思うのです。
観光戦略として儲けうんぬんで切り捨ててしまうのも、何か大きな落とし穴があるような気がしてなりません。(修学旅行誘致に限ったお話です。他のご意見は共鳴しています。)
「奈良が日本を立て直してゆく」といった気概を持って、子供達の心の中に渾身の奈良を落とし込んでゆきませんか。
あと、万葉集成立1250年については、中西進先生が中心となり「万葉の心を未来へ」と銘打って、精力的に全国規模で活動されておられます。
次回は大阪です。
http://www.manyo.jp/mail/indexa.htm
万葉のこころを未来へ」推進委員会メンバー は、
青木保文化庁長官、荒井正吾知事、池坊保子衆議院議員、東儀秀樹、中西進、平山郁夫などの方々で構成され、来年は大規模なシンポジウムが行なわれます。
確実に、万葉の種は全国各地に撒かれている事だと思います。そしていつか中西先生のご尽力は、たわわに実るものだと信じています。
PS.私は、平城宮探訪ツアーの選考に漏れました。どうやら抽選で外れたようです。
tetsudaさんのご活躍を祈っております。
いろいろと愚にもつかぬことを申し上げてたいへん失礼致しました。
おわびして引き下がります(^^;)。
> 奈良の人達の集合意識の中に「うまいものなし」があると
> すれば、その意識改革を促す為には、「百匹目の猿現象」を
> 起こす一貫性の強いメッセージを発信・行動・継続し続ける
> 事が望ましいと思われます。勿論、適役は、tetsudaさん。
確かに、同調者が100人程度に達するまで、言い続けなければなりませんね。今でも、抵抗する人がいらっしゃいますから。
なお「百匹目の猿現象」とは、同一行動(海水で芋を洗ってから食べる)をとる猿が100匹を超えると、その行動が群れ全体に広がり、さらに離れた地域の群れにも伝播する、という現象のことです(この説には異論もありますが、ここでは譬え話として使っておきます)。
> tetsudaさんに出会い、割り箸の真実を聞き知り、自分を改め
> ました。私の様な人達は、これからも多くなっていくでしょう。
それは恐縮です。まだまだ「割り箸は環境破壊だ」と誤解している人は多いようですので、これも「百匹目の猿現象」が起きるまで言い続けなければなりませんね。
※宮内庁御用達 箸勝本店(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/f2f84ae601574d08bf8484f35d5da490
> 「奈良ランドオペレーター」の準備委員会なり、勉強会なり、
> 名称はともかく「この意図」に共鳴する方々を集めてみては
これは大事業になりますね。定年後(5年後)の楽しみに、取っておきます。
> 奈良はもしかしたら、歴史より国語の教科書の
> 方によく取り上げられているかも知れません。
なるほど、これは気がつきませんでした。しかし、吉野や新ノ口(橿原市)は、今の修学旅行コースからは大きく外れていますね。
> 奈良の場合、ある程度「素」に近いものを見て
> もらう方がいいのではないかと思っています。
奈良ファンとか歴史好きとか、そういう(ごく限られたマニアの)方にはそれで良いのです。私が問題にしているのは、奈良の経済活性化につながるような「観光振興」ですので、それは当てはまらないのです。
> 持ち続けているだけのものって、どんなものがありますか?
例えば、興福寺南円堂の不空羂索観音は、年に一日(10/17)しか公開されません。同じく北円堂の無著・世親像は、春と秋にそれぞれ10日程度しか公開されません、しかも薄暗いし奥まっているので、細部まで見ることができません。
一方、東京の阿修羅展では、2か月と少しの期間で94万人集めました。しかも興福寺国宝館では、ガラスケースの中で正面からしか見えなかったのが、ガラスケースなしで360度どこからでも見えるように工夫されていました。関西から、わざわざ見に行かれた方もいたほどです。こんな例は、枚挙にいとまがありません。
> 京都では、どのような演出の工夫が行われているのですか?
これも枚挙にいとまがありません。たとえば最近では「源氏物語千年紀」。一方今年は、万葉集成立1250年ですが、何の動きもありませんでした(奈良では、万葉集は倉庫に入ったままです)。せっかくNHKの「日めくり万葉集」が、あれほど人気を集めているのに。
また京都・東山の花灯路は、「おたいまつ」の期間中に実施して、「二月堂へ行ったあとは、京都でお泊まりを」とPRしています。
> 奈良へ修学旅行で来た、また、ウチに泊まったから
> もう一度・・・って云う方は、相当居られますよー。
誤解のないように申し添えます。金田さんのような個別の旅館・ホテルが修学旅行生をお泊めになることは、何ら問題にしていません。
「奈良県全体の観光振興」に携わる行政が、相も変わらず修学旅行誘致を「観光振興の目玉」として取り組んでいることに疑問を呈してるのです。
「東京で修学旅行誘致を担当している県職員」の話を書きました。彼は県が東京に設けた新たな拠点にいて、都内の中学校を回り、わざわざ「修学旅行で奈良に来て下さい」とやっているのです。
少子化と行先の多様化で、修学旅行マーケットは縮小の一途です。私が申し上げたいのは「衰退マーケットにしがみつくのではなく、新たなマーケット(たとえば個人客)を開拓すべきだ」と申し上げているのです。個々の旅館の話ではなく、県経済活性化の将来ビジョンの話です。
温泉地は「団体客」という衰退マーケットにしがみついた結果、鬼怒川温泉は不振を極めていますし、山代温泉のホテル百万石は破綻して、湯快リゾートに買収されました。そのような「大きな方向性」の話です。
魚佐旅館さんのように、もてなしもロケーションも申し分のない旅館が、元修学旅行客だったリピーターを受け入れされているのは、とても素晴らしいことで、ぜひお続けいただきたいと思います。
> 効果的な広報手段、と云うお考えが有れば、お教え下さい。
燈花会80万人、おめでとうございます。これもひとえに、スタッフの皆さまのご尽力の賜物と存じます。金田さんから「今、片付けを終えて一風呂浴びたところです」とのメールを午前3時にいただいたこともありました。奈良市の広報板の話は、初めてお聞きしました。
しかしそれでも《奈良県には近いところです。この地域でさえ奈良の情報は殆ど見かけません。奈良にとっての一大イベントの燈花会でさえ認知度はさほど高くは在りません》という率直なご意見があるのは、県外での認知度の低さです。
これは、宿泊観光客を誘致しようとする県観光全体の課題です。来年の1300年祭では、燈花会を模したイベントも行われるとか。またデスティネーションキャンペーンも行われます。これらとタイアップして、全国に燈花会をPRする仕掛けが必要だと思います。まずは1300年協会やJR西日本あたりから攻めますか?
> 私は修学旅行で奈良へ出掛けておりません。
それは私も同じです。修学旅行で奈良へ行っていたとしても、ほとんど理解できなかったと思います。むしろ、お寺嫌いになったかも。
> 奈良の魅力を教わったんです。大切なのはイベントや
> ガイドブックではなく、出会いや感動ではないでしょうか。
その裏には、ikaru(尼御前)さんの「心と知識の準備ができていた」ということがあると思います。ある程度の予備知識や関心を持って奈良を訪れる。現地には親切にして下さる方がいる。それらが相まって「ああ、奈良に来てよかった、もう一度来たい」と思われるのでしょうね。
東京の学校の多くが出かけるのに、
私の学校は京都を基点に行く先を学生が選ぶので
私のグループは奈良を選ばなかったんです。
多くのグループが奈良を選びませんでした。
私が奈良に通いつめることになった理由は、
社会人になってからの旅行で
「もっと知りたい、もっと巡りたい」と思ったことです。
そこには人の懸け橋がありました。
たくさんの人から奈良の魅力を教わったんです。
大切なのはイベントやガイドブックではなく、
出会いや感動ではないでしょうか。
訪れた人が「また来たい」と思うのは、
底知れぬ奈良の魅力を覗かせてもらった感動だと思います。
うまく表現できませんが・・・・
tetsudaさんとは全く逆の意見ですし、また、コメントに対すすモノだったので、口を挟むのを控えていましたが、当事者としての感覚を述べさせて頂きたい、と感じます。
当館に来られる方々の中に、かつて修学旅行で奈良へ来た、また、ここで泊まったって方が多数居られます。また、インターネット企画で見たので、昔泊まった所って云う動機で宿泊される方も居られます。少ない数では有りません。
どの調査会社が、東京で、どの様な調査をされたかは存じませんが、調査は設問に因って回答が変わります。誘導尋問も可能です。しかし、意図的に斯様な質問をした訳では無い事も推測されますが、現場の実感としては、そんなモノでは有りません。それと、バス会社の、大人の修学旅行が実現していないのは、ここでは論述出来ない別の要因も有ります。
ウチのお客様に限定すれば、かつて奈良へ修学旅行で来た、また、ウチに泊まったからもう一度・・・って云う方は、相当居られますよー。また、修学旅行で泊まったから、先生と一緒に同窓会って企画も年間通して何本か有り、若し、修学旅行で奈良に来ていなかったら、こんな御客様は皆無では無いでしょうか。
tetsudaさんが、どの様なお考えで論述されようが、私の知った事では有りませんが、宿泊業の現場を扱っている者として、我々の先代、先々代、更に上の世代が旅館をしていた時の、御客様として宿泊していた修学旅行生が大きくなって、退職する世代になって・・・この貯金が今の奈良の御客様って事も、我々は絶対に忘れてはいけないし、私の子供が大きくなって、宿泊業をやった時、私は、この世代に同様の感覚を残してやりたい、と考えて居ます。だから、誰が何を言おうと、私は修学旅行をやめません。
PS
燈花会の広報部長を背任した者としても若干述べさせて頂きます。ついで、です。
燈花会の広報は、近鉄・JR西日本と東海、一部九州へ行っています。またネットでも出しています。露出度の点では、まだまだなのは実感していますが、不特定多数の人々に出そうとすればテレビでジャンジャン流すのが効果的ですが、とてもでは無いですがこんな予算はありません。企業協賛も、我々が集めて廻っています。それに対して、京都の花灯路は、京都の商工会議所が一手に受けて、総予算3億でやっています。燈花会は4000万です。また部会長も名誉職で外の本職の傍らで行っていますので、時間的な制約も多々有りますし、広報の本業で無い者も居り、年度毎のパワーも人に因る、と云う事も有ります。
まぁ駅で見た、と云う事は、見る機会も有った訳で、若しtetsudaさんが、こんな効果的な広報手段、と云うお考えが有れば、お教え下さい。私と一緒に、広報委員をやりましょう。奈良市内に限定されますが、50ccの後に、新聞配達の如くポスターの束を縛り付けて、奈良市の広報板に一枚一枚貼り付けるのは、並大抵では無いですよー。
> その後、ある調査機関が東京でアンケートをとりました。
> 「奈良に行ってみたいと思いますか?」という設問で、
> 「行きたい」と答えた人の内訳で「(修学旅行等で)奈良
> へ行ったことがある人」と、「行ったことがない人」の間
> で、有意差はありませんでした。で、この仮説は覆されま
> した。
絶望的ですね(^^;)。では、とりあえずtetsudaさんに向かっては「修学旅行生を大事にしたらどうでしょうか」という話は控えることにしましょう。
> なお今の中学の歴史教科書で、奈良時代は2~3ページし
> かありません。学校ではあまり奈良のことを教わらないの
> です、誠に残念ですが。
他の県(たとえば福井県)に比べれば、奈良のことは多く教わっていると思うんですが……ありがたいことじゃないですか。
奈良はもしかしたら、歴史より国語の教科書の方によく取り上げられているかも知れません。私の高校時代の国語の教科書6冊を引っ張り出してみると、つぎのような奈良がらみの作品が載ってます。
和辻哲郎「古寺巡礼」、吉田弦二郎「芳野紀行」、佐々木信綱(和歌)「ゆく秋の……」、薄田泣菫(詩)「ああ、大和にしあらましかば」、近松門左衛門「新口村」
「古寺巡礼」を読んで奈良ファンになった人も多いと思います。
> 「小難しい歴史・文化」は、素(す)のままでは売り物に
> なりません。
私は奈良の場合、ある程度「素」に近いものを見てもらう方がいいのではないかと思っています。
たとえば、大仏殿、平城宮跡、明日香村や木簡など、まず生で見て何かを感じてもらって、その上で見る人の興味に応じて説明するというのはどうでしょうか。
> 本来持っている大事なものを、そのまま持ち続けるだけで
> は「倉庫」です。これを「宝庫」にするには演出が必要で
> す。
公開されているものも結構多いので、今でも十分「宝庫」だと私は思っています。単に持ち続けているだけのものって、どんなものがありますか?
> その工夫が足りなかったのです。だから、京都に大きく水
> をあけられました。
京都では、どのような演出の工夫が行われているのですか?
特に今回は、興味をそそりました。(コメントが遅くなりましたが・・・・)
まず、
1.B級グルメで「奈良の食」の魅力をアピールする。
これに関しては、7/25(土)に開催された「第15回けいはんな市民雑学大学」(奈良にうまいものあり)に参加させて頂いた感想として、是非、これをシリーズ化して行くと云うのは如何でしょうか?さらに映像化すると云うのは?
奈良の人達の集合意識の中に「うまいものなし」があるとすれば、その意識改革を促す為には、「百匹目の猿現象」を起こす一貫性の強いメッセージを発信・行動・継続し続ける事が望ましいと思われます。勿論、適役は、tetsudaさん。
2.すべての食事に、「エコ商品」吉野割り箸を付ける。
私は、今、吉野・国栖地域のむらおこしを地域プランナーとして携わっており、取り組み始めてから、割り箸から日本の森林のエコロジーを学び直しています。それまでは、12年間、マイ箸を使っていました。その当時は、旅をしながらの仕事でしたから、食事の度に割り箸を使い捨てるのは、抵抗があり、近年は、おしゃれな携帯用の塗り箸もあって、多くの人に勧めても来ました。奈良に棲み始めて、tetsudaさんに出会い、割り箸の真実を聞き知り、自分を改めました。
私の様な人達は、これからも多くなっていくでしょう。
そのキッカケを作る為にもモノだけを普及させるのだけではなく、その意味や価値や影響を伝え、その人自身の新しい意味や価値になって欲しいと思います。
南都銀行さんも支援している吉野ハートプロジェクトの「アド箸」企画を更に発展普及させたいものですね。
一つ問題は、わり箸に供給される端材が、林業自体の低迷で流通して来ない。問題は、文字通り、木を見て直すのではなく森林全体を見ての多角的な取り組みにが求められている様に感じます。
古代から森は神々の棲む所、その畏敬の念を忘れてしまった現代人への警告が、今ある様に思えます。
3.「奈良ランドオペレーター」を組織し、全国・全世界に奈良の魅力を発信する。
是非、「奈良ランドオペレーター」の準備委員会あり、
勉強会なり、名称はともかく、「この意図」に共鳴する方々を集めてみては如何でしょうか?
もう既に回りには、沢山の専門家や協力者がいらっしゃる様ですから、「この意図」を明確にシュミレーションして行動してみる事から事が始まって行くと感じます。
実際には既に現実の形になる前のエネルギーの原型(シナリオの様な物)は、意識界には、存在しているようですから、誰か(役目を持った人)が、その事を感じ読み取り行動する事で、回りが触発影響されて、自分の成すべき事を自ら行動し始め全体の流れが共鳴(シンクロ)して行くようです。
「ダビンチ・コード」ならず「奈良(まほろば=聖地)コード」が、、もしかしたら存在するかもも知れません。
そう云う意味では、鹿男は、その伏線かも知れません。
ここ最近の皆既日食を含めた天変地異の符号と「日本書紀」「古事記」をもう一度照らし合わせてみると、何か読み解けてくるものがあるかも知れません。
人の意識が、様々なもの(森羅万象)へ影響して行きます1300年祭に沢山の人達が、奈良へ訪れる機会をどのように未来に活かすかが、まず議論されても良いのではないでしょうか?その為の今、ここがあるはずです。
迎える人の心が、訪れる人の心へ共振共鳴していくのです。
これからもtetsudaさんの御活躍から諸事を学ばせて頂きます。いつもありがとうございます。
、
> 薄黄色の花は「トロロアオイ」に似ているように思います
今、図鑑で確認しました、間違いなくトロロアオイです。助かりました!
> 私にはちょっとひっかかる点がいくつかありました。
> 「あなたの修学旅行の思い出の地・奈良を再訪しませんか?」
> とか、「あなたが高校の教科書で見た奈良を実際に訪れて
> みませんか?」というようなキャンペーンもできる
こういう議論は大歓迎です。
以前、東京で修学旅行誘致を担当している県職員も、その点を強調していました。私は直感的に「違う」と思っていました。
2~3年前、地元バス会社は「大人の修学旅行」を企画すると公言していましたが、まだ実現していません。
その後、ある調査機関が東京でアンケートをとりました。「奈良に行ってみたいと思いますか?」という設問で、「行きたい」と答えた人の内訳で「(修学旅行等で)奈良へ行ったことがある人」と、「行ったことがない人」の間で、有意差はありませんでした。で、この仮説は覆されました。
なお今の中学の歴史教科書で、奈良時代は2~3ページしかありません。学校ではあまり奈良のことを教わらないのです、誠に残念ですが。
> 豊かな歴史・文化に彩られた奈良なら、それ
> を売り物にするのは当然じゃないですか?
「小難しい歴史・文化」は、素(す)のままでは売り物になりません。加工し咀嚼し、物語に仕立て上げないと、一般の観光客は見向きもしてくれません。
本来持っている大事なものを、そのまま持ち続けるだけでは「倉庫」です。これを「宝庫」にするには演出が必要です。その工夫が足りなかったのです。だから、京都に大きく水をあけられました。
> 「鹿男」や「せんとくん」や「韓流ドラマ」が
> ブームになるのはせいぜい数年間でしょう。
こういう仕掛けを同時多発的・継続的に打っていかないと、次の1300年はもたないと思います。
モミジアオイの次の薄黄色の花は「トロロアオイ」に似ているように思いますが、どうでしょうか。
ところで、tetsudaさんの論文(要約)を拝読しましたが、私にはちょっとひっかかる点がいくつかありました。
> 相も変わらず儲からない修学旅行生を誘致しようとし、
修学旅行生というのは、将来の有力な見込み客として大事にすべきじゃないですか? 修学旅行生を大事にしておけば、将来、
「あなたの修学旅行の思い出の地・奈良を再訪しませんか?」
とか、
「あなたが高校の教科書で見た奈良を実際に訪れてみませんか?」
というようなキャンペーンもできるんじゃないかと思います。
> 小難しい歴史・文化を売り物にしようとする。
豊かな歴史・文化に彩られた奈良なら、それを売り物にするのは当然じゃないですか?
それに新しいものを付け加えることには私ももちろん異論ありませんが、本来持っている大事なものをないがしろしてはいけない、と私は思います。
「鹿男」や「せんとくん」や「韓流ドラマ」がブームになるのはせいぜい数年間でしょう。とても1300年は持たないと思います。
> 白い6弁の花は「タマスダレ」でしょう。
ご教示、深謝です。BBSも拝見しました。早速、追記しておきます。
> 県外の在住ですが奈良県には近いところです。この地域で
> さえ奈良の情報は殆ど見かけません。奈良にとっての一大
> イベントの燈花会でさえ認知度はさほど高くは在りません。
やはり、そうですか。やはり、奈良の情報発信力が不足していますね。
> 「奈良ランドオペレーター」構想いいですね大いに
> 賛成です。何時ごろからのスタートですか?
機会あるごとに関係各所に働きかけていますが、なかなか動きが見えません。自分でやるには、使える時間が限られているし…。
> 奈良に通い始めた頃が、「シルクロード博」開催の
> 時期でした。残念ながら、良い印象は持っていません。
あの時は、年間4千万人を超える観光客が押し寄せ、奈良公園周辺は大渋滞、「もう二度と奈良に来ない」という声もたくさん聞きました。おかげで奈良を訪れる観光客は、シルク博の前より落ち込み、3500万人と低迷しています。それでもシルク博は最近まで、自治体職員の間で「大成功だった」とされていました。
> 本質の奈良の魅力が見えてくるような もっともっと奈良を
> 訪れたくなるような そんなイベントであってほしいです。
飛鳥や藤原、また吉野や葛城あっての平城京です。1300年祭では、このような観点から、広いエリアにお客さまをお迎えしていただきたいものです。
「シルクロード博」開催の時期でした。
残念ながら、良い印象は持っていません。
シルクロード博に来て、
そのまま帰ってしまった観光客が多かったと思います。
1300年祭をきっかけに、
本質の奈良の魅力が見えてくるような
もっともっと奈良を訪れたくなるような
そんなイベントであってほしいです。
今日の「観光立県・奈良」への提言読ませていただきました。ダイジェスト版ではありますが大変分かりやすく要点をまとめられた解説です。
わたしもtetsudaさんの考え方、全く同感です。
観光県「奈良」が依然低迷している原因の一つは、公共的組織と県民の意識に問題があるとも思います。
わたしは奈良県外の在住ですが奈良県には近いところです。この地域でさえ奈良の情報は殆ど見かけません。
奈良にとっての一大イベントの燈花会でさえ認知度はさほど高くは在りません。
一般的には近鉄のパンフぐらいか駅の広告程度が情報源です。
もちろんITからの情報はありますが、自らの意思がなければ情報にはなりません。
このままでは遷都1300年祭も成功するのでしょうか。(今は朱雀門の前あたりは雑草が茂り国道からの景観も決してよくありません。)
唯一「せんとくん」が頑張っているのが救いです。
「奈良ランドオペレーター」構想いいですね
大いに賛成です。何時ごろからのスタートですか?
tetsudaさんのような発信力の強烈な方の活躍が益々期待されます。
> ヒマワリとモミジアオイ以外の名前をご存じの方は、ぜひご教示を。
白い6弁の花は「タマスダレ」でしょう。
私のBBS( http://tenb.bbs.coocan.jp/ )の「西大寺謎の花」にたまたま出てます。