tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

観光地奈良の勝ち残り戦略(30)「観光立県・奈良」への提言

2009年08月19日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
7/25(土)に開催された「第15回けいはんな市民雑学大学」(奈良にうまいものあり)では、「『観光立県・奈良』への提言」のこともお話しさせていただいた。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/6c95f6153140353e7b394a648d963565

これは昨年、「平成20年度 観光に関する研究論文」(財団法人アジア太平洋観光交流センター主催)に応募し、奨励賞(第3席)をいただいた私の提言である。「本文」はA4用紙(1600字詰)10枚以上15枚以下、「要約」は同1枚にまとめて応募する仕組みだ。
http://www.aptec.or.jp/kakonyuusensha.htm



この提言には「食」と「観光」という、この日のテーマに関連する話が出てくるので、「要約」の方をプリントして紹介させていただいたのである。その日の懇親会の席でも、賛同するご意見をいただいたので、同財団の承諾を得て、以下に「要約」を掲載することにしたい。少し長いが、申し上げたいことは後半の3点である。



… … … …

奈良県は観光県だと思われているが、訪れる観光客数は驚くほど少ない。それどころか、宿泊者数も宿泊室数も、全国で最下位である。遅まきながら県や奈良市は大型ホテル誘致に動いているが、思うように進んでいない。しかし県経済が長期低迷を続けるなか、観光振興による経済の活性化は、残された数少ないカードとして大きな期待がかかる。再来年の2010年は、平城京に都が移って1300年目の記念すべき年にあたり、「平城遷都1300年祭」が行われるので、これを観光振興の起爆剤にしようと注目されている。


モミジアオイ

奈良には素晴らしい観光資源がたくさんあるし、おいしい食べ物も豊富なのに、県民がそれを自覚していないのが不思議である。うまく全国・全世界に発信すれば集客できるのに、それをしない。それどころか、何事にも消極的だといわれる「県民性」のせいにして動かない。必要なのは、県民ひとりひとりの具体的な行動なのに。


こちらはトロロアオイ

奈良の魅力、奈良のブランド力というものにも、気づいていない。相も変わらず儲からない修学旅行生を誘致しようとし、小難しい歴史・文化を売り物にしようとする。「京都にない魅力」を訴えないから、観光客は京都に泊まって奈良は日帰りで済ます。

しかし最近は奈良の観光振興に向け、新しい動きが出てきた。テレビドラマ「鹿男あをによし」でロケ地が賑わい、「平城遷都1300年祭」は、マスコットキャラクター「せんとくん」をめぐる騒動がワイドショーなどで取り上げられ、認知度が飛躍的に高まった。明日香村では、チェ・ジゥが主演する韓流ドラマの制作が始まっている。



NPOなどの活動も活溌だ。なら燈花会、バサラ祭り、町家の雛めぐりなど注目されるイベントは、「民」の力で企画・実行されている。観光を創造する人材が育っているのだ。これらを背景に、私は「観光立県・奈良」を実現するため、3つの提言をしたい。

1.B級グルメで「奈良の食」の魅力をアピールする。
「そうめんを使った料理」「古代米のご飯」を県内の飲食店や旅館・ホテルで、年間を通じて提供する。全国各地のそうめんは、桜井市の三輪そうめんが伝播したものである。明日香村名物になっている古代米は、美味しくて健康に良いと評判だ。これに奈良特産の大和肉鶏や大和野菜(=京野菜のルーツ)などを合わせて出せば、「奈良にうまいものあり」を来県客にアピールできる。 


びっくりうどん三好野(奈良市・三条通)の大和路セット750円

2.すべての食事に、「エコ商品」吉野割り箸を付ける。
マイ箸運動のせいで誤解されているが、国産割り箸は製材過程で排出される端材や間伐材を有効利用して作られる「エコ商品」である。使えば使うほど国産材が伐り出され、伐採→植林→保育→伐採というサイクルが回り出す。国産割り箸の8割は吉野産で、割り箸の使用は、奈良県版「持続可能な観光」である。香りも手触りも良い吉野杉・吉野檜の割り箸を県内すべての飲食店や旅館・ホテルで提供することは、「森林保全による地球温暖化防止」のアピールになる。


奈良出身の箸問屋さん・箸勝本店(東京・神田)

3.「奈良ランドオペレーター」を組織し、全国・全世界に奈良の魅力を発信する。
ランドオペレーターとは、地元と旅行エージェントの間に立ち、地域の観光情報を発信したり、着地型旅行プランや観光コースを企画・開発・提案する人や団体のことである。あまり知られていない県下各地の四季折々の魅力について、ランドオペレーターが情報を収集・提案・発信することで、全国各地・世界各国からの集客が可能となる。

… … … …

以上である。本文も要約も、書き上げてから約1年経つが、前半で触れている奈良観光をとりまく厳しい状況にしても、あまり改善されていない。


これはタマスダレ。典Bさんに教えていただいた

最近出た『平成21年版 観光白書』(観光庁編)を見ても、宿泊者数はさらに1万人減って116万人と、やはり全国最下位である。大和川でさえ、全国最下位から、最下位から2番目に浮上したというのに…。一方で県発表の宿泊者数は341万人(17千人増)だという。観光庁と県文化観光局とで異なる数字、県民はどちらを信じれば良いのだろう。
http://www.pref.nara.jp/kanko/toukei/kankoutoukei(H19).pdf



私の3つの提言は、実現されるまで言い続けるつもりであるが、今は、平城遷都1300年祭を契機としたさまざまな催しが、事態を良い方向に導いてくれないかと祈るばかりである。例えば「奈良フードフェスティバル」[愛称:Cu-Cal(クーカル)in 奈良]のような事業が同時多発的に登場して…。
http://www.cucal.net/2009/

※写真は、奈良市西部生涯スポーツセンター(奈良市中町4860)の前庭で8/16に撮影。ヒマワリ、モミジアオイ、タマスダレ以外の名前をご存じの方は、ぜひご教示を。

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16 コメント

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花の名前 (典B)
2009-08-19 07:52:02
 tetsudaさん、こんにちは(^_^)。

> ヒマワリとモミジアオイ以外の名前をご存じの方は、ぜひご教示を。

 白い6弁の花は「タマスダレ」でしょう。
 私のBBS( http://tenb.bbs.coocan.jp/ )の「西大寺謎の花」にたまたま出てます。
返信する
「観光立県奈良」への提言について (Tenbou)
2009-08-19 10:12:10
tetsudaさんこんにちは
今日の「観光立県・奈良」への提言読ませていただきました。ダイジェスト版ではありますが大変分かりやすく要点をまとめられた解説です。
わたしもtetsudaさんの考え方、全く同感です。
観光県「奈良」が依然低迷している原因の一つは、公共的組織と県民の意識に問題があるとも思います。
わたしは奈良県外の在住ですが奈良県には近いところです。この地域でさえ奈良の情報は殆ど見かけません。
奈良にとっての一大イベントの燈花会でさえ認知度はさほど高くは在りません。
一般的には近鉄のパンフぐらいか駅の広告程度が情報源です。
もちろんITからの情報はありますが、自らの意思がなければ情報にはなりません。
このままでは遷都1300年祭も成功するのでしょうか。(今は朱雀門の前あたりは雑草が茂り国道からの景観も決してよくありません。)
唯一「せんとくん」が頑張っているのが救いです。
「奈良ランドオペレーター」構想いいですね
大いに賛成です。何時ごろからのスタートですか?
tetsudaさんのような発信力の強烈な方の活躍が益々期待されます。
返信する
1300年祭 (ikaru(尼御前))
2009-08-19 19:38:00
私が奈良に通い始めた頃が、
「シルクロード博」開催の時期でした。
残念ながら、良い印象は持っていません。
シルクロード博に来て、
そのまま帰ってしまった観光客が多かったと思います。

1300年祭をきっかけに、
本質の奈良の魅力が見えてくるような
もっともっと奈良を訪れたくなるような
そんなイベントであってほしいです。
返信する
飛鳥、藤原、平城京 (tetsuda)
2009-08-20 06:48:12
典Bさん、Tenbouさん、ikaru(尼御前)さん、コメント有り難うございました。

> 白い6弁の花は「タマスダレ」でしょう。

ご教示、深謝です。BBSも拝見しました。早速、追記しておきます。

> 県外の在住ですが奈良県には近いところです。この地域で
> さえ奈良の情報は殆ど見かけません。奈良にとっての一大
> イベントの燈花会でさえ認知度はさほど高くは在りません。

やはり、そうですか。やはり、奈良の情報発信力が不足していますね。

> 「奈良ランドオペレーター」構想いいですね大いに
> 賛成です。何時ごろからのスタートですか?

機会あるごとに関係各所に働きかけていますが、なかなか動きが見えません。自分でやるには、使える時間が限られているし…。

> 奈良に通い始めた頃が、「シルクロード博」開催の
> 時期でした。残念ながら、良い印象は持っていません。

あの時は、年間4千万人を超える観光客が押し寄せ、奈良公園周辺は大渋滞、「もう二度と奈良に来ない」という声もたくさん聞きました。おかげで奈良を訪れる観光客は、シルク博の前より落ち込み、3500万人と低迷しています。それでもシルク博は最近まで、自治体職員の間で「大成功だった」とされていました。

> 本質の奈良の魅力が見えてくるような もっともっと奈良を
> 訪れたくなるような そんなイベントであってほしいです。

飛鳥や藤原、また吉野や葛城あっての平城京です。1300年祭では、このような観点から、広いエリアにお客さまをお迎えしていただきたいものです。
返信する
花の名前その2 & 論文の感想 (典B)
2009-08-21 12:42:36
 tetsudaさん、こんにちは(^_^)。

 モミジアオイの次の薄黄色の花は「トロロアオイ」に似ているように思いますが、どうでしょうか。

 ところで、tetsudaさんの論文(要約)を拝読しましたが、私にはちょっとひっかかる点がいくつかありました。

> 相も変わらず儲からない修学旅行生を誘致しようとし、

 修学旅行生というのは、将来の有力な見込み客として大事にすべきじゃないですか? 修学旅行生を大事にしておけば、将来、

 「あなたの修学旅行の思い出の地・奈良を再訪しませんか?」
とか、
 「あなたが高校の教科書で見た奈良を実際に訪れてみませんか?」

 というようなキャンペーンもできるんじゃないかと思います。

> 小難しい歴史・文化を売り物にしようとする。

 豊かな歴史・文化に彩られた奈良なら、それを売り物にするのは当然じゃないですか?
 それに新しいものを付け加えることには私ももちろん異論ありませんが、本来持っている大事なものをないがしろしてはいけない、と私は思います。
 「鹿男」や「せんとくん」や「韓流ドラマ」がブームになるのはせいぜい数年間でしょう。とても1300年は持たないと思います。
返信する
有意差なし (tetsuda)
2009-08-22 06:34:35
典Bさん、コメント有り難うございました。

> 薄黄色の花は「トロロアオイ」に似ているように思います

今、図鑑で確認しました、間違いなくトロロアオイです。助かりました!

> 私にはちょっとひっかかる点がいくつかありました。

> 「あなたの修学旅行の思い出の地・奈良を再訪しませんか?」
> とか、「あなたが高校の教科書で見た奈良を実際に訪れて
> みませんか?」というようなキャンペーンもできる

こういう議論は大歓迎です。

以前、東京で修学旅行誘致を担当している県職員も、その点を強調していました。私は直感的に「違う」と思っていました。

2~3年前、地元バス会社は「大人の修学旅行」を企画すると公言していましたが、まだ実現していません。

その後、ある調査機関が東京でアンケートをとりました。「奈良に行ってみたいと思いますか?」という設問で、「行きたい」と答えた人の内訳で「(修学旅行等で)奈良へ行ったことがある人」と、「行ったことがない人」の間で、有意差はありませんでした。で、この仮説は覆されました。

なお今の中学の歴史教科書で、奈良時代は2~3ページしかありません。学校ではあまり奈良のことを教わらないのです、誠に残念ですが。

> 豊かな歴史・文化に彩られた奈良なら、それ
> を売り物にするのは当然じゃないですか?

「小難しい歴史・文化」は、素(す)のままでは売り物になりません。加工し咀嚼し、物語に仕立て上げないと、一般の観光客は見向きもしてくれません。

本来持っている大事なものを、そのまま持ち続けるだけでは「倉庫」です。これを「宝庫」にするには演出が必要です。その工夫が足りなかったのです。だから、京都に大きく水をあけられました。

> 「鹿男」や「せんとくん」や「韓流ドラマ」が
> ブームになるのはせいぜい数年間でしょう。

こういう仕掛けを同時多発的・継続的に打っていかないと、次の1300年はもたないと思います。
返信する
百匹目の猿 (遊福)
2009-08-22 12:39:38
ブログいつも楽しく拝見しています。
特に今回は、興味をそそりました。(コメントが遅くなりましたが・・・・)

まず、
1.B級グルメで「奈良の食」の魅力をアピールする。

これに関しては、7/25(土)に開催された「第15回けいはんな市民雑学大学」(奈良にうまいものあり)に参加させて頂いた感想として、是非、これをシリーズ化して行くと云うのは如何でしょうか?さらに映像化すると云うのは?

奈良の人達の集合意識の中に「うまいものなし」があるとすれば、その意識改革を促す為には、「百匹目の猿現象」を起こす一貫性の強いメッセージを発信・行動・継続し続ける事が望ましいと思われます。勿論、適役は、tetsudaさん。

2.すべての食事に、「エコ商品」吉野割り箸を付ける。

私は、今、吉野・国栖地域のむらおこしを地域プランナーとして携わっており、取り組み始めてから、割り箸から日本の森林のエコロジーを学び直しています。それまでは、12年間、マイ箸を使っていました。その当時は、旅をしながらの仕事でしたから、食事の度に割り箸を使い捨てるのは、抵抗があり、近年は、おしゃれな携帯用の塗り箸もあって、多くの人に勧めても来ました。奈良に棲み始めて、tetsudaさんに出会い、割り箸の真実を聞き知り、自分を改めました。
私の様な人達は、これからも多くなっていくでしょう。
そのキッカケを作る為にもモノだけを普及させるのだけではなく、その意味や価値や影響を伝え、その人自身の新しい意味や価値になって欲しいと思います。
南都銀行さんも支援している吉野ハートプロジェクトの「アド箸」企画を更に発展普及させたいものですね。
一つ問題は、わり箸に供給される端材が、林業自体の低迷で流通して来ない。問題は、文字通り、木を見て直すのではなく森林全体を見ての多角的な取り組みにが求められている様に感じます。

古代から森は神々の棲む所、その畏敬の念を忘れてしまった現代人への警告が、今ある様に思えます。

3.「奈良ランドオペレーター」を組織し、全国・全世界に奈良の魅力を発信する。

是非、「奈良ランドオペレーター」の準備委員会あり、
勉強会なり、名称はともかく、「この意図」に共鳴する方々を集めてみては如何でしょうか?
もう既に回りには、沢山の専門家や協力者がいらっしゃる様ですから、「この意図」を明確にシュミレーションして行動してみる事から事が始まって行くと感じます。
実際には既に現実の形になる前のエネルギーの原型(シナリオの様な物)は、意識界には、存在しているようですから、誰か(役目を持った人)が、その事を感じ読み取り行動する事で、回りが触発影響されて、自分の成すべき事を自ら行動し始め全体の流れが共鳴(シンクロ)して行くようです。

「ダビンチ・コード」ならず「奈良(まほろば=聖地)コード」が、、もしかしたら存在するかもも知れません。
そう云う意味では、鹿男は、その伏線かも知れません。

ここ最近の皆既日食を含めた天変地異の符号と「日本書紀」「古事記」をもう一度照らし合わせてみると、何か読み解けてくるものがあるかも知れません。

人の意識が、様々なもの(森羅万象)へ影響して行きます1300年祭に沢山の人達が、奈良へ訪れる機会をどのように未来に活かすかが、まず議論されても良いのではないでしょうか?その為の今、ここがあるはずです。
迎える人の心が、訪れる人の心へ共振共鳴していくのです。





これからもtetsudaさんの御活躍から諸事を学ばせて頂きます。いつもありがとうございます。











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Re:優位差なし (典B)
2009-08-22 14:06:13
 tetsudaさん、レスありがとうございました(^_^)。

> その後、ある調査機関が東京でアンケートをとりました。
> 「奈良に行ってみたいと思いますか?」という設問で、
> 「行きたい」と答えた人の内訳で「(修学旅行等で)奈良
> へ行ったことがある人」と、「行ったことがない人」の間
> で、有意差はありませんでした。で、この仮説は覆されま
> した。

 絶望的ですね(^^;)。では、とりあえずtetsudaさんに向かっては「修学旅行生を大事にしたらどうでしょうか」という話は控えることにしましょう。

> なお今の中学の歴史教科書で、奈良時代は2~3ページし
> かありません。学校ではあまり奈良のことを教わらないの
> です、誠に残念ですが。

 他の県(たとえば福井県)に比べれば、奈良のことは多く教わっていると思うんですが……ありがたいことじゃないですか。
 奈良はもしかしたら、歴史より国語の教科書の方によく取り上げられているかも知れません。私の高校時代の国語の教科書6冊を引っ張り出してみると、つぎのような奈良がらみの作品が載ってます。

 和辻哲郎「古寺巡礼」、吉田弦二郎「芳野紀行」、佐々木信綱(和歌)「ゆく秋の……」、薄田泣菫(詩)「ああ、大和にしあらましかば」、近松門左衛門「新口村」

 「古寺巡礼」を読んで奈良ファンになった人も多いと思います。

> 「小難しい歴史・文化」は、素(す)のままでは売り物に
> なりません。

 私は奈良の場合、ある程度「素」に近いものを見てもらう方がいいのではないかと思っています。
 たとえば、大仏殿、平城宮跡、明日香村や木簡など、まず生で見て何かを感じてもらって、その上で見る人の興味に応じて説明するというのはどうでしょうか。

> 本来持っている大事なものを、そのまま持ち続けるだけで
> は「倉庫」です。これを「宝庫」にするには演出が必要で
> す。

 公開されているものも結構多いので、今でも十分「宝庫」だと私は思っています。単に持ち続けているだけのものって、どんなものがありますか?

> その工夫が足りなかったのです。だから、京都に大きく水
> をあけられました。

 京都では、どのような演出の工夫が行われているのですか?
返信する
修学旅行 (金田充史)
2009-08-22 15:11:00
tetsudaさん、こんにちは。

tetsudaさんとは全く逆の意見ですし、また、コメントに対すすモノだったので、口を挟むのを控えていましたが、当事者としての感覚を述べさせて頂きたい、と感じます。

当館に来られる方々の中に、かつて修学旅行で奈良へ来た、また、ここで泊まったって方が多数居られます。また、インターネット企画で見たので、昔泊まった所って云う動機で宿泊される方も居られます。少ない数では有りません。

どの調査会社が、東京で、どの様な調査をされたかは存じませんが、調査は設問に因って回答が変わります。誘導尋問も可能です。しかし、意図的に斯様な質問をした訳では無い事も推測されますが、現場の実感としては、そんなモノでは有りません。それと、バス会社の、大人の修学旅行が実現していないのは、ここでは論述出来ない別の要因も有ります。

ウチのお客様に限定すれば、かつて奈良へ修学旅行で来た、また、ウチに泊まったからもう一度・・・って云う方は、相当居られますよー。また、修学旅行で泊まったから、先生と一緒に同窓会って企画も年間通して何本か有り、若し、修学旅行で奈良に来ていなかったら、こんな御客様は皆無では無いでしょうか。

tetsudaさんが、どの様なお考えで論述されようが、私の知った事では有りませんが、宿泊業の現場を扱っている者として、我々の先代、先々代、更に上の世代が旅館をしていた時の、御客様として宿泊していた修学旅行生が大きくなって、退職する世代になって・・・この貯金が今の奈良の御客様って事も、我々は絶対に忘れてはいけないし、私の子供が大きくなって、宿泊業をやった時、私は、この世代に同様の感覚を残してやりたい、と考えて居ます。だから、誰が何を言おうと、私は修学旅行をやめません。

PS
燈花会の広報部長を背任した者としても若干述べさせて頂きます。ついで、です。

燈花会の広報は、近鉄・JR西日本と東海、一部九州へ行っています。またネットでも出しています。露出度の点では、まだまだなのは実感していますが、不特定多数の人々に出そうとすればテレビでジャンジャン流すのが効果的ですが、とてもでは無いですがこんな予算はありません。企業協賛も、我々が集めて廻っています。それに対して、京都の花灯路は、京都の商工会議所が一手に受けて、総予算3億でやっています。燈花会は4000万です。また部会長も名誉職で外の本職の傍らで行っていますので、時間的な制約も多々有りますし、広報の本業で無い者も居り、年度毎のパワーも人に因る、と云う事も有ります。

まぁ駅で見た、と云う事は、見る機会も有った訳で、若しtetsudaさんが、こんな効果的な広報手段、と云うお考えが有れば、お教え下さい。私と一緒に、広報委員をやりましょう。奈良市内に限定されますが、50ccの後に、新聞配達の如くポスターの束を縛り付けて、奈良市の広報板に一枚一枚貼り付けるのは、並大抵では無いですよー。
返信する
奈良へ行く理由 (ikaru(尼御前))
2009-08-22 21:00:47
私は修学旅行で奈良へ出掛けておりません。
東京の学校の多くが出かけるのに、
私の学校は京都を基点に行く先を学生が選ぶので
私のグループは奈良を選ばなかったんです。
多くのグループが奈良を選びませんでした。

私が奈良に通いつめることになった理由は、
社会人になってからの旅行で
「もっと知りたい、もっと巡りたい」と思ったことです。
そこには人の懸け橋がありました。
たくさんの人から奈良の魅力を教わったんです。
大切なのはイベントやガイドブックではなく、
出会いや感動ではないでしょうか。
訪れた人が「また来たい」と思うのは、
底知れぬ奈良の魅力を覗かせてもらった感動だと思います。
うまく表現できませんが・・・・
返信する

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