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「御墳印」で、奈良の古墳をPRしよう!/観光地奈良の勝ち残り戦略(135)

2023年08月27日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
NPO 法人「スマート観光推進機構」理事長の星乃勝さんから、こんな情報をいただいた。「御朱印」や「御城印(ごじょういん)」は聞いたことがあるが、最近は「御墳印(ごふんいん)」なるものも登場したそうだ。星乃さんは、
※トップ写真は、河合町が発行する「御墳印」

私が「御墳印帖」を見たのは、埼玉県行田市のブラタモリ(2023年7月15日)だった。今や〇〇印帳がブームだが、古墳を巡る「御墳印帖」のブームもじわりと始まっているようだ。全国の古墳が連携すれば大きな可能性に繋がる。著名な古墳は行ったことがあっても、著名ではない古墳は訪れる人も少ない。これをきっかけに大きなブームになって欲しいものだ。

奈良県内では河合町が2021年6月に4種類の「御墳印」と、地域の古墳を表紙にデザインした「御墳印帖」を製作、現在は御墳印を20種類まで増やしたそうだ。また上牧町、王寺町、広陵町にも呼びかけ、今年4月からは3町でも独自の御墳印を発行しているという。これについては、産経新聞(8/23付)が詳しく報じている。記事全文を紹介すると、

古墳めぐりで「御墳印」ブームじわり 郷土愛も育み全国へ波及
寺社を巡り授かる「御朱印」ならぬ、古墳を訪れて集める「御墳印」が広がりを見せている。名古屋市内の古墳紹介施設が令和2年に始めた取り組みだが、人気ぶりを受け、独自の御墳印を発行する自治体も出てきた。新たな観光誘客とともに、地域住民らに地元の歴史遺産を再認識してもらうことで、郷土愛の育成にもつなげたい考えだ。

御墳印を初めて発行したのは、名古屋市の「体感!しだみ古墳群ミュージアム」。令和2年9月、「尾張三大古墳」と呼ばれる白鳥塚(名古屋市守山区)と断夫山(だんぷさん)(同市熱田区)、青塚(愛知県犬山市)の各古墳の管理者と協力し、それぞれの古墳の御墳印を出した。松井致也子館長らが、御朱印と並び全国の城好きたちの間でブームになっていた「御城印」をヒントに、思いついた。

屋外で楽しめる古墳巡り
はがきサイズで、古墳名ともに各古墳の形状や出土品などをイメージした印をプリントし、ミュージアムと各古墳近くで1枚300円で販売。松井館長は「新型コロナウイルス禍で観光客が減る中で、古墳巡りは屋外で楽しめるため、たちまち評判になりました」と振り返る。

これに着目したのが、奈良県河合町だ。町内には4~6世紀の古墳が約60基点在し、有力豪族が被葬者とみられる大塚山やナガレ山など全長100メートル以上の古墳も8基ある。

3年6月に第1弾として4種類の御墳印と、地域の古墳を表紙にデザインした御墳印帖を製作。町内の書家や篆刻(てんこく)家も協力し、現在は御墳印を20種類まで増やした。対象となる町内の古墳を訪れて写真に撮影し、画像を町中央公民館で提示すると1枚100円で交付される。



「御墳印」の収集で古墳を巡る親子=奈良県河合町のナガレ山古墳

町の担当者は「見過ごされがちな歴史遺産を地域の人に再認識してもらい、郷土愛を育む目的もある」と説明。同町山坊(やまのぼう)の主婦、服部和揮子さん(46)も「御墳印の収集が趣味となり、小学生の子供2人と町内の古墳巡りを楽しんでいます。町の成り立ちに思いをはせるきっかけにもなった」と笑顔を見せる。

岡山や埼玉でも
河合町は、同じ北葛城郡内の上牧、王寺、広陵の各町に呼びかけ、今年4月からは3町でも独自の御墳印を発行。御墳印に関連する郡内の古墳や史跡を紹介する共通の「ほっかつ(北葛)御墳印帖マップ」も作製した。さらに各町のイメージキャラクターを表紙にあしらったオリジナルの御墳印帖も発行し、王寺町の担当者は「周辺エリアが協力して御墳印の普及を盛り上げていきたい」と意気込む。

一方、岡山県では「桃太郎伝説」ゆかりの岡山、倉敷、総社、赤磐の4市でつくる協議会が、全長350メートルで全国4位の規模を誇る造山(つくりやま)古墳(岡山市)や、墳丘の円状列石が有名な楯築(たてつき)遺跡(倉敷市)など県内7古墳(遺跡)にちなんだ御墳印を作り、各古墳に近い5施設で無料で押せるようにした。埼玉県では6月から行田市を中心に県内7市町で22種類の御墳印を1枚300円で販売している。

松井館長は「愛知から広がった取り組みが全国に普及するのは大歓迎。今後は各地で連携して古墳の周遊観光の拡大につながれば」と期待を寄せた。(西家尚彦)
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