藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

「運」「不運」

2020-09-07 09:46:22 | 日記・エッセイ・コラム

 一文字違いで大違い。 台風殿は、九州の西側を北上してくれたようだ。 九州の山並みが、広島県を守ってくれた。 これが、九州の東側、豊後水道に入って北上すると、広島県は大きな被害が出る。 今一つ広島県に大きな被害をもたらすコースが有って、九州の西側を通った後、右に急旋回、山口県と島根県の沖、日本海を東に向かうと、台風の右半分に入って、多きな被害が出る。 この家に引っ越す前に住んで居た家は、この手の台風で、屋根瓦がすべて飛び、その後遺症で十年後に住めなくなって解体した。 「運」、「不運」とこれらを言うには少し感じが違うが、ほんの少し台風が進路を変えただけで、人命が失われることは確かにある。 そんな事を考えながら寝ていた昨晩だったが、目覚めてからは、持ち家などない方が気楽だと思い始めた。 十分な資金が有って、好条件の立地で、強度の強い建物ならば良いが‥‥、と言っても、今日のコンクリートは50年以上は強度が保てないのだ。 古代ギリシャの時代から使われてきたコンクリートが、ある時期から強度を失ったのだ。 大量生産に成功した産業革命頃から、コンクリートの強度が弱まったこの事実はあまり知られていない。 レンガの積み上げに使われているモルタルも同じだ。 ヨーロッパの三百年前のレンガ造りの建物が、五十年前に建てられたレンガ作りの家より強いこの差を今、専門家が研究しているそうだ。 世の中進歩したのか、ハタマタ退化しているのか‥‥、政治もどこか似ている気がする。

コメント
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