藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

浸水被害の予測

2020-09-06 08:53:49 | 日記・エッセイ・コラム

 兵庫県は、明石市から赤穂市にかけての播磨灘や淡路島沿岸に「想定し得る最大規模」の高潮が発生した場合、対象の8市町のうち明石市を除いた7市町で浸水が最大5メートル以上の甚大な被害になるとする想定区域図を公表したそうだ。

     

 

 よくよく観察して居たら、嘗て江戸時代、塩田で栄えた場所のような気がして来た。 満潮時には、塩田すれすれに海水が侵入してくれる、そんな土地こそ、「白い小金」を齎したのだった。 逆に言えば浸水してくれないと困ってしまうのだ。 そうした土地は広島県にもある。 今は土木工事で地上げされ、浸水しない土地となり工場群となっている。 自動車メーカー「マツダ」の工場は、将に今の藤田商事が江戸時代塩田開発した場所である。 山口県徳山の出光興産の石油精製工場も塩田跡地である。 江戸時代、地元経済活動を支えた、湿地帯は今もなお、現代も経済活動の原動力となっているのは驚きである。 その為に失った物も多くあったであろう。 砂州で繁栄していた動植物は犠牲となったことは確かである。 私の子供の頃、家から十分歩けば、アサリがゴロゴロ取れる砂州が有った。 映画「この世界の片隅で」では、中区江波から西区草津迄、干潮時にはスカートを少しまくれば歩いて行けた。 直線距離で2.5km。 その当時、江波大橋、庚午橋な無く、電車で行っても二度乗り換えて、一時間以上かかったが、今では歩いて渡ったその場所の上を橋が掛かり、少し遠回りになったが30分も歩けば行ける。 今でも所々砂州が残っているので、アサリなど取ろうと思えばとれるが、「貝毒」や「公害」等の問題で広島市は推奨していない。 戦後すぐの「室戸台風」では、江波山の上から眺められる範囲が全て浸水被害にあった。 今でもその危険性は同じだ。 台風10号が、西寄りに進行してくれる事を強く祈っている。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする