ご近所さんと岩倉川のホタルを見に行ってきた。
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岩倉実相院近くの岩倉川、目無橋付近。家や街灯の明かりのためかイマイチはっきりと撮れなかったが、数匹飛んでいるのがお分かりいただけるだろうか。
昔は宝ヶ池あたりまでたくさんいたらしいが、今ではかなり減っており、ここから十王堂橋まで下る途中でまったくいなくなってしまった。十王堂橋から下、同志社高校前を通って国際会館へ至る川沿いは、宅地開発で川底がさらわれ、国際会館を流れるあたりはコンクリート化されてもはやホタルが生息出来る環境ではなくなってしまっている。
国際会議で外国人が集まる国際会館周辺だけは、無理やり地下鉄も通し、宅地や道路も区画整理され、明らかに外国人の目を意識して整備された宝ヶ池公園は、周辺の農村風景からは異様なまでに浮いており、会議場周辺の山も目に付くところだけはまつたけが生えそうなキレイなアカマツ林に整備され、美しい自然のはずなのになんか不自然だ。
昨年は北山通りからのとりつけ通りも整備され、通過中に見える京都市内の眺望は確かによくなったが、カブトムシやクワガタ、シバグリの採れた昔の狐坂の面影はもはやない。。これで京都駅から堀川通り-北山通り-新狐坂-国際会館と「美しい京都」を見せるアクセス道路が完成したわけだ。見えるところだけ飾り立てるのは何も北朝鮮の専売特許ではない。
そう言えば、来月の洞爺湖G8に向けた外相会議が始まるのは明日からだったっけ?国際会館周辺は20mおきくらいに警官が立ち並び、検問が行われていた。
各国外相達が、里山を流れる小川のホタルに日本の風情を感じることはないだろう。
ただ、岩倉川の同志社高校あたりで途切れたホタルも国際会館駅付近までは見かけませんでした。それでもうこれ以上先はいないものとあきらめて帰ったんです。おそらく国際会館近辺では、賓客のためにホタルも生息できるように整備してるんでしょうね。
しかし、残念でしたね。宝ヶ池通りの南数十メートルの平安教会の東側、つまり”私の庭”にほたるはいっぱい生息しているのです。この土日も夜の9時ごろ確認してきました。
毎年この時期はデートコースとなり、若いカップルが手をつないでロマンチックな夜を過ごしています。もちろん家族連れも多いです。
10年ほど前からここにはほたるが乱舞しており、田舎の田園地帯における農薬だらけの小川よりもいち早く環境が取り戻せたところもあるのです。