1月24日に近くの里山でウリハダカエデ3本に樹液採取装置を設置しました。
それから10日後の今日(2月2日)の様子です。
3本(A、B、C)設置したうち、2本はそれぞれA約400ml、B約300ml溜まっていました。
A
B
C
3本目Cは40mlくらいしか溜まっていませんでしたが、木に開けた穴に差し込んだプラスティックジョイントの脇に隙間があって漏れてしまっていました。漏れていなければもっと溜まっていたと思われます。
この間の実験から分かったこと。
① ネット情報にあるように、気温が昼間0℃以上、夜間0℃以下になるような温度条件の時に樹液の分泌が活発になる。
1月19日に設置して24日に点検するまでの期間は夜間の気温が零下に下がらず、5mlほどしか溜まっていなかった木Aも、昼夜の気温が0℃を境に上下したこの10日間で400mlも分泌していた。
② 今回採取したウリハダカエデの地上約1m(採取穴の位置)の直径は15cm前後とあまり太くはないが、それでも気温条件が整えば10日間で300~400mlは採取できる。
採取した樹液は回収し冷凍保存し、引き続き実験を継続中です。ある程度貯まったら濃縮してみる予定。
ネットで調べてみると、北海道、秋田、埼玉秩父、三河、滋賀長浜など結構全国あちこちでみなさんシロップ作りはやられているようです。しかし、これらの経験則を科学的に調べた、しかるべき研究機関からの報告例は、私が調べた限りでは見つけられませんでした。研究者にとってはくだらないテーマなのかなあ。
でも、考えてみるといろいろ疑問がわいてきます。
なぜカエデ科樹木でこのような樹液分泌がなされるのか?
冬季は落葉して光合成は休眠していると思われるのにどこから糖分を調達しているのか?夏季にせっせと作って根かどこかに貯留しているのかなあ?それとも、カエデ科樹木は幹でも光合成できるのだろうか?実際、ウリハダカエデの樹皮は緑色(もっとも太い老木はかなり灰色になってますが)。
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