WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

中古アコギをエレアコに改造

2023年04月21日 | ビンボー技

およそ50年ものの中古アコギMorrisW-20、3,500円。初心者向け入門器で当時、定価20,000円(実売価格15,000円くらい)だったと思う。
さすがにかなりオンボロでしたが、50年もの入門器にしてはまあまあよく鳴ったのとネックがストレートだったので、壊しても惜しくないお遊び用にゲット。amazonで1,063円の安物プリアンプ+イコライザーを取り付けてエレアコに改造してみました。

購入時の状態
ペグは純正ではないノーブランド品に換装されていて、純正品のネジ穴が丸出しで見栄えが良くないのでamazonで1,400円の純正に近い形状のゴールドペグに交換。


仕方ないとはいえ、ペグ取付穴はボロボロ。割れては無いから何とかなるだろう。
フレットは3フレットまでしか使った形跡がない。前所有者はやはり初心者だったのだろう、弦高を下げようとしたのか、ナットの弦溝を深く削りすぎてしまっているため交換することに。

ネックはストレート。安物の中古でこれは貴重だ。

昔のアコギはブリッジが高く(本品で約8mm)、必然的に弦高も高めだった。近年はブリッジも低め(約6㎜)で弦高の低いものが弾きやすいと人気。とにかく弦高が低いものほど良しとする妙な風潮だ。まあ、高いよりは低い方が確かに弾きやすいのだが、低くすると弾いたとき弦がフレットに当たってビビったり、音質が変化したりする場合も多く、なかなか調整が難しい。
本品も12Fで6弦約3.5mm、1弦約3mmと高かったので2㎜を目標に調整した。

こちらはギター側面にPU取付穴を開けたときの切れ端。断面を見ると明らかに合板であることがよく分かる。ホールの断面など見てもこのギターはオール合板であることが分かる。ただ、合板は変形しにくいというメリットもある。50年ものの超古い中古にはむしろ有利に働く。

リペア完成。
シルバーペグをゴールドペグに交換。サドルとナットも黒のグラファイト製に交換。色を合わせてピンも黒に交換。弦、当然交換。安物だがPUも装着すると少しは見栄え良くなった。

と書くと簡単なようですが、弦高とピエゾピックアップの調整にはかなり苦労した。

試し弾き。唐船ドーイ。使用アンプはVOX AG-50。まあまあ使えそう。