WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

正常化の第一歩

2008年09月30日 | 今日の出来事

 ヘタを打って大損したバクチ屋達に75兆円恵んでやろう、などという馬鹿げた法案が米下院で否決された。めでたいことだ。メディアなどでは、選挙をにらんでの議員どもの日和見だとする見解を振りまいているが、そんなことよりこの事象自体が人類にとってプラスなのかマイナスなのかで判断すべきなのに。
 日本でも、株、証券バクチに手を染めている方々はこれから大慌てにならざるを得ないだろう。正常化のステップとして、欲をかいた連中がそれなりの報いを負うのは当然のことだ。

 どうせこの75兆円は、米政府だけではとても用意しきれないのだから、子分の「西側同盟諸国」に拠出させることになる。しかし、そのために米欧はじめ「西側諸国」はさらなるバクチを打ち、貧乏人からいっそう収奪する必要に迫られるに決まっている。現に日本などは、ご主人様に擦り寄る犬のように真っ先に拠出の手を挙げた。ところが、当のご主人様は金は出さないと言い出したのだから、いい面の皮だ。もっとも人類の幸福を長期的展望で考えればご主人様の判断の方が正しいのだが。

 欧米では銀行・証券などの金融機関を次々と国の管理下に置く(事実上の国有化)という、“社会主義化”をせざるを得ない情況に追い込まれているのは皮肉なことだ。もっともこれは一般国民のための“社会主義化”ではなくバクチ打ちのための“社会主義化”である。悪あがきという意味では、金正日さん同様“新手の「社会主義」”国家の出現だ。それにしても、相変わらずプーチンのロシアは埒外にいて静かに様子を窺っている。不気味だ。

 今、やらなければならないことはバクチで膨れ上がった、マジックで書いて増やした子供銀行のオモチャの金のような虚金を全て破棄してしまうことだ。それによって何百何千億、何兆円といった馬鹿げた「資産」を所有している連中には、無一文に近くなるやつも出るだろう。当然だ。そんな虚金を作り出すことが環境破壊の大きな要因にもなってきた。全人類の幸福という視点で見れば、それに反する“犯罪”を犯したのだから。不当に得た大金など必要とせず、自らの力で食料をつくり、家を建て、人の役に立つモノを造ることの出来る人間こそが生きる権利があるのだ。