道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

秋風の立つ

2022年08月27日 | 食物・料理
落ち鮎の季節を前に、ツクツクボウシやミンミンゼミの声が混じる蝉しぐれの山峡へ、鮎を食べに行った。今年は3回目だろうか?寒狭川の水量は前に来た時より多めのように見える。
夏休みも終わりに近く、僅かな待ち時間で席に案内された。



私も家内も、天然鮎の塩焼きを2尾と、鯉のアラ汁付きご飯セットを注文する。此処の自家製漬物、ダイコン・キクイモ・高菜の三種は絶品で、これだけでご飯を食べてみたくなる。

ノンアルコールビールで喉を潤しながら待つこと30分、大きく成長した鮎が運ばれてきた。100グラムはありそうだ。もうこの先は、降雨の度に落ち鮎となって川を降るのだろう。


この川の中流、設楽町田口には、銘醸の蔵元関谷酒造がある。以前なら、寒狭川の鮎には其処の銘酒と決まっていたが、既に2ヶ月前に※ソバキュリアンに変身してしまったやつがれ、専ら香魚の味覚のみでアルコールと無縁の身。

飲まない生き方ソバキュリアンを実践してみると、存外困難なことはなく、酒を飲みたくならないことに愕いている。自分は本来、酒と無縁の人間だったかと疑うほどに、お酒が欲しくならない。

絶対にお酒だけは已められないと思っていたのは何だったのか。健康上の不都合が生じてアルコールを断った訳ではないのに、アルコールを欲しがらない自分が不思議でならない。

短い老い先を、出来るだけ「しらふ」で過ごしたいと望む気持ちが残っていたことに気づかせてくれた、英国生まれアメリカ在住のルビー・ウォリントン氏(Ruby Warrington)には、大いに感謝している。

Sober Curious(ソバーキュリアス)とは、飲酒歴がありながら、酒をやめることを前向きにとらえ、健康的で有望な選択肢として自発的に禁酒を選ぶこと。ソバキュリアンとは、それを実践する人の和製英語か?
 














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