ウォーキングカメラマン

“お歩きさん”をした時に出くわした心に残った風景、光景、人物などを撮る!!

政治に翻弄されたダムの下流にある交通要衝の街を歩く

2023-10-24 01:17:50 | 群馬県

2023年9月18日(月)

 

東吾妻町(群馬県)は、政治に翻弄されながら2020年に完成した八ッ場ダムの下流の街。その中心市街地はJR群馬原町駅前周辺であり、かつては信州と江戸を結ぶ交通の要衝として栄えた。

 

道の駅あがつま峡。八ッ場ダムの下流約4kmのところにある。

東吾妻町の中心部を通る国道145線で、八ッ場ダムの下流約14kmのところ。八ッ場ダムは当初、東吾妻町と長野原町の境界に建設される予定だったが、紅葉の名勝である吾妻峡の保護のため、600m上流の長野原町に建設されることになった。

JR群馬原町駅前。駅の裏に国道145号線が通る。

JR群馬原町駅前の国道145号線、JR線と並行に通る県道沿いには、古い町並みがある。

県道から小さな路地を50m程度入ったところにある吾妻教会。同じ群馬の安中出身の新島襄をルーツに持つ教会。

県道沿いには旧吾妻教会の建物が残っていて、吾妻教会の歴史があることが感じられる。

県道沿いにある240年以上の歴史を持つ建物をリノベーションした、古本・雑貨・ギャラリーを持つCAFE。NHKでこの店が放映された番組をたまたま見て、東吾妻の街も歩いてみたいと思って訪れた。店は休業日だった。木金土日しか開店してなく、営業時間も短いので調べて訪れるべきだった。

 

 

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政治に翻弄されたダム

2023-10-11 23:23:59 | 群馬県

2023年9月17日(日)~9月18日(月)

八ッ場ダム(群馬県長野原町)は、ダム本体の着工目前の2009年、当時の政権の民主党が建設中止を発表、2011年にはそれを撤回、そして2020年に完成した。

 

八ッ場湖の駅丸岩。水陸両用バスが発着し、八ッ場ダム湖を遊覧できる。

八ッ場湖の駅丸岩から吾妻川に架かる丸岩大橋を眺望。

道の駅八ッ場ふるさと館からの不動大橋の眺望。丸岩大橋の下流にあり八ッ場ダムにより近い。

八ッ場ダム。民主党が政権を取った時、前原国土交通大臣がダム本体の着工目前に「無駄な公共事業」ということで地元の意見を聞くこともなく建設中止を発表。地元住民などからの反発があり、2年後に中止が撤回された。当時、「仕分け」ということでコストカットを行っていた民主党だが、結果的に工事が延期になったことで莫大な費用を発生することになった。

八ッ場ダムからダム湖となる吾妻川上流を展望。

ズームすると丸岩(写真中央のドーム型の岩)がはっきりわかる。手前の橋は八ッ場大橋。奥の橋は、不動大橋。

エレベーターでダムの下に降りて撮影。高さ116m。

ダム建設により800年の歴史を持つ川原湯温泉が水没。ダムは民主党政権の時に有名になったが、それまでのプロセスは、1952年にダム計画が発表され、賛成、反対で町を2分するような問題なった。40年以上かかり調整をし、工事用道路の建設や用地買収などの付帯工事を7~8割程度完了させたが、2009年にダム本体工事目前での中止発表によりまた大きな問題となった。

ダム内部への無料案内ツアー(30分)があったので参加してみた。水力発電のための装置。

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日本初の製糸結社が出来た蔵の街を歩く

2023-10-11 23:18:45 | 長野県

2023年9月17日(日)

須坂は、長野県北部に位置し、1875年に小さな製糸業者が集まって日本初の製糸結社を作って以来、製糸の街として発展し、当時を裕福であったことを伝える蔵造りの商家や土蔵が残る。

 

須坂駅(長野電鉄)前の通り。

駅前の通りから入ったところにある飲み屋街。

銀座通り。蔵の街並みがある。土産屋や飲食店、CAFEなどは少なく観光的な整備や知名度は倉敷、喜多方ほどではないが、蔵の多さは匹敵するかと思う。

看板建築の呉服店。銀座通りにあり、電話番号が3桁なので早くから電話が開通していたことが窺える。現在は、もう営業しているような感じはない。

菅平高原を越えて上田・群馬県嬬恋方面に行く国道406号線沿いにもたくさんの蔵がある。歩道が狭くお歩きんや観光に不向きなのは残念。

国道406号から入った路地。

国道406号線に続く本町通りにも蔵造りの建物がたくさんある。この通りに製糸王と言われた越寿三郎の旧家があり、ガイドの方に案内してもらった。越寿三郎は須坂だけでなく県外にも製糸工場を作り、最盛期には従業員8000名の国内屈指の企業となった。その他にも、銀行、電気会社(中部電力の前身)、学校などを作り、渋沢栄一との交流もあったとのこと。

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重要伝統的建造物群保存地区に指定された養蚕集落を歩く

2023-10-08 01:54:17 | 群馬県

2023年9月16日(土)

中之条町赤岩地区(群馬県)は、幕末頃から始まり、昭和40年代まで盛んだった養蚕農家が残り、2006年に重要伝統的建造物群保存地区に指定された。

 

赤岩地区案内所横にあったマリーゴールド花畑。赤岩地区は平成の合併までは六合村であり、中之条の中心部から約30kmもある。

赤岩地区案内所の隣の水車小屋の前にはコスモスが咲いていた。

コスモスが咲いていた裏の方には、平地なら梅雨時のアナベルが咲いている。

養蚕農家の特徴である普通の屋根の上に小さな屋根がある。これは蚕のための換気用の窓が取り付けられていた。

町の重要文化財「湯本家」。3階が蚕室。江戸時代から医者をしていて蘭学者の高野長英をかくまった。

赤岩の養蚕農家は、収入があったようで大型民家、白壁の蔵が多い。

地区は河岸段丘上にあり、車がすれ違えるかどうかの坂道沿いに集落がある。

集落から河岸段丘のひとつ下の段にあるそば畑。

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国際芸術祭が開催されている山間の街を歩く

2023-10-05 00:25:59 | 群馬県

2023年9月16日(土)

中之条町(群馬県)は、新潟県・長野県と接する県境の山間部の町。町の南部に中心部が形成されている。町内全体を美術館に見立て、隔年で国際現代芸術祭が開催される。

 

「ふるさと交流センター」。施設内には食堂、CAFE、観光協会があり、足湯もある。近くには役場、銀行、旅館などがあり、中之条の中心部。

四万温泉と渋川・前橋方面を結ぶ国道沿いに国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」を盛り上げるピンクのフラグを掲げている。まずは国道を渋川方面に歩いた。

中之条ビエンナーレの展示会場のひとつである旧吾妻小学校校舎(歴史と民族の博物館)。中之条ビエンナーレは町内全域に44カ所の展示会場がある。パスポートを購入して入場できる。訪れて初めて知ったが、このイベントには県外からもたくさん訪れるようで、役場の駐車場は満車状態だった。

国道沿いは、長い坂に商店や家が連なっている。

国道から少し入った坂を下ったところにあるJR中之条駅前のカモシカのバス停。

街の中心にある「ふるさと交流センタ」から駅までは1Km程度あり、再び駅から国道に戻ってゆるやかな坂を下っていく。かなり長く街並みは続いている。

街並みには、写真を撮りたくなる白壁の蔵、赤レンガの倉庫、情緒ある木造旅館などある。この写真は普通の一般家屋だがガラス窓やガラス扉、剥げた壁、2階の木の手すりなどいい感じを醸し出していた。

「ふるさと交流センタ」に一旦戻り、四万温泉方面の街並みを歩いた。白地に筆で書いた文字のとうふ屋の看板がいい味を出していた。

写真右の絵は中之条ビエンナーレのひとつか?この絵の周辺に観光客が集まっていた。

四万温泉方面にも街並みは続いていて飲食店、商家などが多く、渋川から長野方面に向かう時の主要な街だったことが窺える。

 

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