goo blog サービス終了のお知らせ 

ウォーキングカメラマン

“お歩きさん”をした時に出くわした心に残った風景、光景、人物などを撮る!!

時刻表を駆使した名作の舞台となった街を歩く

2022-04-10 00:23:56 | 福岡県

2022年3月22日(火)

福岡市東区香椎地区は、1958年(昭和33年)に刊行された松本清張の「点と線」の舞台になった。また、全国で唯一の建築様式で建てられた本殿を持つ香椎宮がある。

 

JR香椎駅。「点と線」に国鉄の香椎駅として登場。福岡を訪れる前にDVDでドラマを再度見て、ドラマ映像と実物を頭の中で照らし合わせながら歩いた。

JR香椎駅と西鉄香椎駅を結ぶ道路。写真正面は西鉄電車が通る高架。香椎に二つの駅があるということもミソである。

西鉄香椎駅。ホームは現代の通常なホームだが、西鉄電車の色合や駅名のボードがなんとなく昭和30年代を連想させられた。

西鉄香椎駅の外壁に貼られている「点と線」のポスター。

「点と線」が発刊された頃からここに桜があったので、松本清張も取材の時に、触れ合ったのであろうということから「清張ゆかりの桜」となった。

香椎浜。「点と線」ではここで男女の遺体が発見。当初は心中として処理されたが、実は殺人事件。疑問を抱いた刑事がアリバイを崩すため日本各地を捜査する。

香椎浜から高層ビルが立ち並ぶアイランドシティを望む。海上に見える鳥居と祠は日本書記にも登場するとのことなので清張先生も見た風景と思われる。

香椎宮参道のクス並木。JR香椎駅から香椎浜とは反対方向にある。

香椎宮楼門。神功皇后が夫の仲哀天皇が熊襲征伐の際、この地で亡くなり、その霊を祀ったので当初は神社ではなく廟だったが、平安時代に神社化された。本殿が香椎造りという独特の建築様式であり重要文化財になっているが、修理中のためシートで覆われ全く本殿は見ることができなかった。

香椎宮拝殿。

 

 


大陸の玄関口の奥座敷となる温泉街を歩く

2022-04-09 00:55:36 | 福岡県

2022年3月21日(月)

二日市温泉(福岡県筑紫野市)は、「博多の奥座敷」と呼ばれる九州最古の温泉。日本最古の和歌集”万葉集”にこの温泉で詠んだ歌が収められている。

 

JR二日市駅前。鹿児島本線の駅。

JR二日市駅付近の風景。

西鉄紫駅。JR二日市駅から温泉街とは反対方向に200~300m程度のところにある。駅の傍に、菅原道真の歌碑がある。

二日市温泉街。柳並木が、温泉街という雰囲気を醸し出している。

博多湯。100%源泉かけ流しの温泉。大宰府から歩いてきたので、疲れを癒すため入湯。木造の情緒ある作りで、2階には休憩室がある。博多湯の向かいには、筑前藩主専用の温泉だった御前湯が今は共同浴場として開放されている。

万葉集に収められている歌の歌碑。

温泉街にある三条実美の歌碑。三条実美は、京から都落ちし、大宰府で西郷隆盛らと倒幕の策を練ってる時、二日市温泉を訪れた。

三条実美の歌碑がある大丸別荘の黒塀。


天神様の総本宮があるアジアの玄関口の古都を歩く

2022-04-08 00:12:16 | 福岡県

2022年3月21日(月)

大宰府市には、奈良時代に行政機関が置かれ九州を統括し、アジアの窓口となった西の都。学問の神様”菅原道真”を祀った天満宮の総本宮がある。

 

西鉄太宰府駅。ホームに降り立てば、大宰府天満宮をイメージできる。福岡天神から電車で30分程度。

西鉄大宰府駅前。令和という元号は、大宰府で行われた”梅花の宴”を詠んだ万葉集に収められた歌の序文が典拠となった。

大宰府門前町。有名な神社の門前という感じで、土産物屋がたくさん。連休ということもあり人もたくさん。

福岡と言えば、”あまおう”ということで、いちご大福に結構な行列ができていた。

昔からの大宰府名物と言えば、”梅が枝餅”。宮島のもみじ饅頭屋のようにたくさんの店で梅が枝餅を販売している。

大宰府天満宮の楼門。

大宰府天満宮本殿。本殿手前の飛び梅は、道真公を慕って京の都から一夜で飛んできたという伝説がある。残念ながら、時期が遅く梅の花は散っていた。

大宰府政庁跡。写真では一部しかわからないが、かなり広い。礎石から大きな建築物が立ち並んでいたことがわかる。1000人を超える官人が働いていたと言われる。


石炭積出港対岸の工業の街&シュガーロード最大の宿場を歩く

2022-04-07 01:08:58 | 福岡県

2022年3月20日(日)

戸畑(北九州市戸畑区)は、石炭積出港で栄えた若松の対岸にある製鉄などで発達した工業都市。黒崎(北九州市八幡西区)は長崎街道の最大の宿場町として発展した。

 

若戸大橋の下を航行する市営渡船から戸畑の風景。日本水産の建物に歴史を感じる。ニッスイの博物館になっているとのこと。

市営渡船乗場付近からの若戸大橋。対岸は若松。

JR戸畑駅前からの風景。正面に若戸大橋が見える。

JR黒崎駅。戸畑からJR鹿児島本線に乗って訪れた。下関に暮らしていた頃、この街に活気がありよく買物に訪れたが、駅前にあった百貨店が撤退し、当時の活気はなくなった。今回は、折尾、若松、戸畑と一緒に歩いた友人と飲むため訪れた。

黒崎と直方を走る筑豊電鉄の電車。

時間があったので黒崎も歩いた。昔、ここを訪れていた頃は知らなかったが、黒崎は長崎街道の最大の宿場町。また、今は全国どこでもあるが、柚子コショウをこの街の露天で売っていたのを購入し、うどんや汁ものに入れ食べて感動したのを覚えている。

岡田宮。黒崎にある北九州では由緒ある神社。

岡田宮には、八咫烏伝説がある。サッカーの日本代表のユニフォームについている三足カラス。和歌山の那智大社でも見た。

長崎街道の松並木。東海道の茅ヶ崎や大磯の松並木は車で通れるが、ここは車は通れない。


石炭の積出港として栄えた街を歩く

2022-04-06 00:09:24 | 福岡県

2022年3月20日(日)

北九州市若松区は、響灘と洞海湾に囲まれた港湾都市。筑豊炭田で産出される石炭の積出港として栄えた。かつて東洋一の吊り橋と言われた若戸大橋が架かる。

 

JR若松駅。筑豊本線の起点駅。ホームはレトロだが、環境に優しい最新の電化されてない路線を蓄電地で走行する「DENCHA」に乗って訪れた。

若松駅前の街並み。

高塔山公園から見た若戸大橋。その他にも、下関や響灘に浮かぶ六連島、藍島、スペースワールド跡地、皿倉山などなじみの場所を友人が教えてくれた。

若松の商店街。

若戸大橋の下から洞海湾沿いを歩いた。小学生の時、この橋は「東洋一の吊り橋」と父に通った時に教わったことを今でもはっきり覚えている。長さこそ瀬戸大橋、明石海峡大橋には全くかなわないが、今でもカッコいい。知らなかったが、橋の通行料は無料になり、海底トンネルができ対岸の戸畑とつながったとのこと。

洞海湾沿いはきれいに整備されている。かつて汚染されていた洞海湾は今は魚釣りする人もいるし、つい最近であるがイルカが湾内に入ってきたそうな。

復元された石炭荷役「ごんぞう」の詰め所である小屋。

洞海湾沿いには石炭で繁栄したころの建物が残る。

対岸の戸畑と若松間の市営渡船。100円だった。