よむよま

よむ・よまない、それから。

アラン・ブラッドリーのフレーヴィア・シリーズ

2016-01-05 20:37:29 | 読む
アラン・ブラッドリー「不思議なキジのサンドウィッチ」創元推理文庫
少女探偵フレーヴィア・シリーズの第6弾なのですが、
これまでとは違う段階に入ってた。

これまでは、近所(というのもおかしいけど)で起きた殺人事件を、
化学大好きなひねくれた旧家の娘が解決する、
ちょっと毛色の変わった名探偵ものだったけど、
今回で彼女の亡くなったお母さんがなぜ亡くなったのか、
彼女の家、彼女自身のポジション、
お父さんとすばらしい下男(と言っていいのかわからないけど)のこと、
全部が、ポツポツと別々に置かれた点ではなかったことがわかる。

日本人の読者にとってショックな設定が出てくる。
戦争と日本軍のこと。

ブラッドリーは6冊のシリーズで考えていたそうだが、
新しい段階に入ったこの後、4冊書いて、10冊シリーズにする予定だそうだ。
いま70代半ば?
お元気でがんばっていただきたい。

裏表紙のあらすじのところに、
「大団円の第6弾」と書いてあるんだけど、どこが大団円なの、って感じ。
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