よむよま

よむ・よまない、それから。

映画「羊と鋼の森」

2018-06-13 23:47:20 | 見る
映画「羊と鋼の森」を見ました。
原作は以前、読んでいて、ピアノの調律師という仕事の話だから、
(ピアノの調律は外側に向かってアピールしていては仕事にならない)
かなり静謐な物語なので、映像化ってどうなんだろうと思ったが、
冒頭、原作そのままの感じで始まって、ポンと世界に入れる。
そこからずっと、森や風や雪の、清涼な空気の中にいる。
冷たい雪の匂いや森の匂いを感じる映像だった。

ピアノが上手な姉妹を、ほんとうの姉妹の上白石萌音と萌歌がやっていて、
それもよかった。
仲はいい、一緒にピアノの連弾も楽しい、でも、実はお互いに劣等感を感じている。
主人公の外村が初めて一人で調律を担当する、孤独な青年のエピソードもよかった。
演じていた森永悠希くん、一言も発しない役なんだけど、よかったですね。

主役の山崎賢人、よくやったね。とってもよかったの。
山と森に育てられたような青年役って向かないんじゃないかと思ったけど、
ナイーブな、純粋すぎて失敗したりする、一生懸命すぎる(いわば今ふうじゃない)青年役がまったく違和感なかった。
顔がかわいいから売れてるだけの人だと思ってて、すみませんでした。

外村が出会い、憧れるベテラン調律師が三浦友和、先輩が鈴木亮平、
ちょっと出てくるジャズピアニストの城田優、外村の弟役の佐野勇斗もよかった。

CDが2種類出ていて、劇中音楽とイメージのクラシックのとあって、迷ったけど両方買っちゃった。
エンディングの曲はオリジナルでどことなくジブリっぽいと思ったら、久石譲だった。
コメント
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