よむよま

よむ・よまない、それから。

「直虎」第12回

2017-04-01 10:29:50 | 見る
「おんな城主 直虎」第12回

今川に呼び出されて駿府に向かう途中で、武者たちに囲まれた直親(三浦春馬)一行は、
そこで討たれてしまった。
呼びつけて切腹じゃなく、待ち伏せして殺すって、なぜだったんだろう。
見せしめ?

斬られて倒れた直親が、「必ず井伊に戻れぇーっ!」と叫んだ次郎法師の声が聞こえた気がして、
一瞬立ち上がり、「井伊はどっちだ・・・?」と言った言葉を最後に死んでしまう。
三浦春馬くん、きれいな顔の生きた見せ場でした。
(ここまではきれいな顔がかえってアブナイ感じだったから)

井伊では、次郎がずっと水垢離(裸じゃありません)していたあげく、倒れてしまう。
気を失う瞬間に直親がそばに現われて優しい笑顔を見せたので、あ、いま息絶えたのね、と思った私。
(近藤さんの前に現われた源さんの揺らめく霊を思い出す)

知らせを受けて現場まで駆けつけた南渓和尚(小林薫)が、うっすら雪のかかった遺骸に、
「寒かろう。井伊へ帰ろうな」と涙するところがよかった。
直親はせっかく戻ってきて殿様になって、何だったんだろう?
あ、跡継ぎができたか。

その跡継ぎの虎松を殺すようにと今川から命令が来た。
まだ2歳の虎松の命乞いをするかわりに、
今川の戦(ともかくあっちこっちで戦ってるのね)に出ることになって、
結局、長老も家老たちも戦死してしまうことになる。

2歳の虎松ひとりとなった井伊家に、今川から政次(高橋一生)が戻って来た。
この再登場シーンは、ダースベイダーかと思いました。
黒くて悪くて権力を背負ってて。
政次は「今川で捕らえられて尋問を受けて大変だったんです」と言うけど、
誰も信じていない。
実際には、井伊に対する策は全部この人が今川氏真(尾上松也)に授けてて、
二人で「策が当たったね!」と喜んでるシーンがあった。

傲慢な生まれながらの殿様の氏真、松也が上手でびっくり。

目付3人を引き連れて乗り込んできた政次は、
幼い当主・虎松のために自分が後見人になるようにと今川からの下知をいただいてきましたと、
奥方(次郎の母上)に迫る。

へええ、それが最初からの遠大な目的だったの?政次。
それとも切羽詰まって変心したの?

井戸のところで直親を思って祈っている次郎法師、
そこにやって来た政次はもう以前の政次じゃなかった。
「なぜ政次だけが助かったのだ!」と次郎がつかんだ袖を振り払ったの!
「何度も同じことを繰り返し、井伊が滅びるのも当然だ!」と政次は言った。
今川に抵抗するからだってこと?おとなしく従えばいいのにって?

政次に対抗するために、次郎法師は虎松の後見人になり、還俗して直虎と名乗る。
この回のタイトルがおんな城主直虎だった。
「私が城主である」と宣言する柴咲コウ、見たことあるわと思いました。
男女逆転大奥の映画で柴咲さんは八代将軍吉宗をやってたの。

「直虎登場」のラストシーン、南渓和尚が後見人を紹介すると言ったとき、
ほかの目付たちは誰だ?と思ってる中で、「もしや?」と勘づいた一生くん、
登場して上座に仁王立ちした次郎を上目遣いに睨んでるのも、
厳しい状況なのになんかオカシイのね。
次回のタイトルが「城主はつらいよ」なの。
コメント
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