よむよま

よむ・よまない、それから。

未解決事件

2011-08-13 18:50:11 | 見る
NHKで放送してた「未解決事件 グリコ・森永事件」の録画の後半を見た。
前半は新聞記者たちの話だった。
読売、毎日の記者を中心に、「かい人21面相」から送られる脅迫状に振り回された
新聞の書き方、事件のとらえ方。
この事件が犯人からの一方通告で終わるのと同時に、
日航機の御巣鷹山墜落が起きている。
そういう時期だったのか。

後半のドキュメンタリードラマから引き続いて、NHKが入手した情報や、
当時の警察官の証言から明らかになったことを綴っていくんだけど、
この事件が解決できなかったのは、不運じゃなくて、
警察の縦割りや縄張り意識だという結論だよね、これは明らかに。

現場の判断や感触を汲み上げない本部。
(これは例のアレですか、事件は現場で起きてるんだぁ!というのは事実だってことか)
犯人(の一味の者)と思われる「キツネ目の男」に職務質問したい現場と、
一網打尽にするという基本方針ゆえに、接触させない本部。

滋賀、兵庫、京都の県警に手を出すなと指示する大阪府警。
大阪が舞台だったから、なんとしても自分の府県で逮捕したいという意識。
もし、滋賀県警と連携していれば、キツネ目の男は逮捕できただろうし、
犯人の車を不用意に逃がしてしまうこともなかったし、
それを非難された滋賀県警の本部長の自殺もなかっただろう。

そう思ってしまうのは、総責任者である、当時の大阪府警の本部長という人物の
印象が悪いせいもある。
当時の方針はあたりまえ、やり方はまちがってない、自分はまちがってないって態度だから。
しかし、むしろ、よくこの取材を受けてくれたというところか。
この人も、現場の捜査に当たった人たちも、「重い口を開いた」ということだけど。

担当した新聞記者たち、警察官たちにとっては、やはりこの事件は終わってない。
三億円事件の番組のときにも思ったけど、
かかわった人の人生を支配してしまうんだよね。

でも、NHKってなんでこんなにさまざまな情報を入手してるの?
当時、NHKにも犯人から脅迫状が青酸ソーダとともに届いていて、
それを開けて見るところの映像が残ってる。
「オイ、カメラ回せ」と言ってから、開けた?

今日の歩数計:1,878歩
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする