硝子戸の外へ。

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サイドコーナーの未来。

2018-04-01 23:05:31 | 日記
自治会の総会に出席する。地方都市のサイドコーナーである僕の住む町では、少子高齢化に歯止めがかからず、ついに自治会の役員の選出や、小学校も維持が難しくなってきたという話が出た。

しかしこれは、急速な時代の転換期に、既存メンバーに固執し、戦後から高度成長期に入るまでの生活がこのまま続くだろうと見込んだ先人の考えが形となって表面化してきたのではないかと思う。

資本主義社会で、豊かな自然を維持するという事は、人がいなくなる事であり、美しい里山風景を維持するという事は、小作で生計が立てられる経済でなければ成り立たないという事である。また、大きな都市と大きな都市を結ぶインフラの推進は、地方都市の小さな町を置き去りにしてゆくことだという事だった。

街道を、徒歩や馬、牛車などがのんびり行き交い、疲れた人々はしばし足をとどめ、分岐点であった街であったから、そこから伊勢神宮や、海路へと向かい、この街を気に入った人は根を下ろし、町が形成され、城が存在するほど、豊かになっていったのですが、その経過を知らない人たちは、物の動きと人の動きを感情論で止めてしまったようである。

現代では、新しい道ができ、沢山の車が通ってゆくけれど、もう、誰も立ち止まってはくれないのである。

長期的計画を立てられ、且つ、鳥俯瞰的な視野を持つ人が現れないと町はこのまま自然消滅してゆくのではないかと思うのですが、それも、誰かの思いなのかもしれません。

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