硝子戸の外へ。

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そっとしておいてあげて。

2020-08-14 09:06:52 | 日記
ALS嘱託殺人の記事を読む。

二人の医師が行ったことは、確かに法に触れる。しかし、死を望み、願いがかなった彼女は,生きる苦痛から、解放されたのではないかと思う。
生きていたいと願う人ばかりなら、自殺者は出ないはずである。
身体にハンディキャップがある人でも、生きていたいと強く思う人もいる。
それは、他者からの同調を受け入れない個人の意志である。

テレビで紹介されていた彼女の写真が、海外渡航している姿だったことから、とてもアクティブに過ごされていたことが伺える。
そんな人が、歩けなくなり、自力で食べる事も排せつする事も出来なくなってしまったら、生きる希望が持てるであろうか。拘縮してゆく身体に悲観せず、心臓が止まるまで、心から人生を楽しむことが出来るであろうか。

人は自分が元気である内は、病になった時のことを想像できない事が多い。だから、安楽死という死を法的に議論してゆく事は必要であるけれども、ALSの人を介護していた事の有る介護職員の一人として、生きる苦痛から解放された彼女の事は、そっとしておいてあげてほしいと思う。

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