硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

「ガンダムOO」

2022-11-19 13:31:39 | 日記
女子大学生とお話をする機会を得る。共通点など皆無であるから、当たり障りのない「サブカルチャー」の話題を振り、「推しはありますか ?」と、言う問いかけに女学生さんは、少し古いけれど。と、前置きして、「ガンダムダブルオー」と答えた。

心の中で「なんだと。ダブルオーだと!! 」と、気持ちが昂る。

しかし、ガンダムシリーズは、firstと08小隊しかよくわからないので、物語の内容を聞いてみると、女学生さんもネタバレしないように巧みに説明してくれた。

面白そうなのがとても伝わる。これは観るしかない。

翌日、TSUTAYAさんに行き、first・seasonの2話までをレンタル。
ハマるのには、それで十分だった。その翌日まとめてレンタルし、少しづつ観てゆく。
巧みなストーリー展開に、さらにハマり込んでゆく。
女学生さんはキャラクターに「ハマって」いたようであるが、僕はこの世界観にはまり込んでしまった。

リアルタイムの放映は2008年であるから、もう、15年も時がたっているのに、まったく古さを感じない。
そして、当時、書店など何度かキャラクターの姿を目にしてはいたが、「なんでこんなキャラクター設定にしたんだろうか」位にしかとらえてなかった記憶がうっすらと残っていた。

しかし、ようやくその意図が理解できた。「ベルサイユのばら」と同様に、重たい世界観を引っ張ってゆくには「主要なキャラクターの美しさ」は必然である。(ウィキで調べたら、その通りのようだった)
また、僕にとっては追いかけの展開であるので、最初のうちは声とキャラがマッチしなかったのであるが、(宮野さんや神谷さんや三木さんの声は特に。)回を重ねるうちに合致してゆく。

ますます面白くなってゆく。久しぶりに「沼にハマる」である。

それでも、胸がムカムカするシーンも多く、観るのをやめてしまおうかと思ったが、そこは、「戦争」という普遍的なテーマで物語が進んでいるのだからと割り切る。

Second・seasonも観終え、残すは劇場版のみとなった。
ファンの方はもう周知の事だと思うが、僕には数々の謎が残っていて、劇場版でどのようにしてすべて回収されるのかが楽しみである。

そして、ダブルオーを観て最も驚いたのが、あの美しいキャラクターデザインが、晴海のコミックマーケット時代に大手だった「高河ゆん」さんによるもので、脚本家は、僕のアニメ好き時代の終わり頃に、ハマっていたアニメ「天地無用!!」の黒田陽介さんだった。

こんな形で、違う作品で再会するなんて。と思いながらも、お二人の出世を感慨深く感じつつも、時の流れの速さに、思わずため息をつく。

そして最後に、この作品を観て凄く思う事がありました。

15年前に「ダブルオー」にハマっていた高校生や大学生の人たちは、今、三十歳前後の年齢になっていて、大人と呼称される存在になっているはずです。

その皆さんには、刹那くんの言葉は、皆さんの中に、どんな形で残っているのでしょうか。