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島根県松江市で、日本人の感情を逆なでするようなことが起こっているらしい。
何と、松江市の教育委員会が、戦争と原爆の悲惨さを描いた名作マンガ「はだしのゲン」を小中学生が読むことを事実上禁止したというのだ!
仮にも広島県の隣県であり、県内・市内にも被爆者やその子孫が住んでいるであろう島根県松江市の行いなのか?
いつから松江市は某国の直轄市となったのだ?
確かに、「はだしのゲン」はには目を背けたくなるような描写がある。
しかし、それらは「戦争はいけない」「原爆は悲惨なもの」だということを、われわれ読者に伝える教科書足りえるものだ。
小学校の図書館で借りた「はだしのゲン」。
私が今でも印象に残る場面はこれだ。
ゲンの家族は原爆による即死は免れたものの、爆風により父親と姉、弟は倒壊した家の下敷きになってしまう。ゲンと母は何とか3人を助け出そうとするものの、ガレキに挟まった3人を引っ張り出すことはできない。
次第に迫り来る炎。呆然とする母。
炎に包まれながら父親は「ゲン、早く逃げろ!」と叫び、弟は「兄ちゃん熱いよ~」と泣き叫ぶ。
止むを得ず、ゲンはその場から動こうとしない母親を無理やり連れて逃げ出す。
…。
翌日、ゲンが家があった場所を訪ねると、そこには骨となった父、姉そして弟の姿があった。
このページを見ただけで、とても身につまされる思いになった。
生きながら焼かれるのはどんなに苦しいだろう…。目の前でかけがえのない肉親が焼かれていく様を眺めるしかないのはどんな気持ちだろう…。
こんな苦しい思いをするのならば、いっそみんなで即死した方がよかったんじゃないだろうか…。
そして、何の罪もない一般人がこのような悲惨な目に合わないといけない戦争は絶対いけないことだと、小学生ながらに強く思い知らされた。
その記憶は今でも風化していない。
このような体験すらさせてもらえない、松江市の小中学生達は、あまりにかわいそう過ぎる…。泣けてくる…。
それを大人がつくり出している。
情けない…。
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