南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 6月4日、オウム真理教の特別手配犯・菊地容疑者がついに逮捕された。
 17年にも及ぶ逃亡生活、どうだったのだろうか。海外逃亡説や死亡説などもあったが、意外や意外、東京近郊にいたとは。灯台下暗しだね。


 同居していた男も警察に出頭し、犯人隠匿の容疑で逮捕された。
 仕事で知り合い、まさか指名手配犯とは知らずにプロポーズまでしたという。「私はオウムの菊地だから結婚できない」と明かされたのだとか。
 それを知りつつ、受け入れ、内縁関係として同居を続けたらしい。いずれそのとき(逮捕)が来たら、自分も犯人隠匿の罪に問われる覚悟を決めつつ。

 愛した人が、実は凶悪指名手配犯だった…。
 自分がその立場だったらどうしただろうか、ちょっと考えさせられる…。

 最善策を言えば、身上を明かされたときに、一緒に連れ立って警察へ出頭すべきだったのだろう。
 もしかしたら、身上を明かしたのは、逃げ疲れたから私を解放して(警察へ突き出して)という、捕まってもいいという表れではなかったのだろうか。

 同居の男がしたことは、社会的には批判を浴びてしかるべきダメなことなんだろうが、一人の女性を愛する男の生き方としては、カッコいいというか男気があるような気もしてくる。
 もちろん、大いに間違っていることなのだが。

 まるでドラマになりそうな悲しい恋愛かも知れない…。
 でも、オウム真理教の一連の凶悪犯罪やテロにより、殺されたり、一生を台無しにされた多くの被害者は、もはや悲しい恋愛すらすることはできないのだ。
 そう考えれば、やはり、逃げたり隠したりせず、一刻も早くすべてを明らかにして罪を償ってもらう他はない。



 一方で、周囲の菊地容疑者に対する評価はとてもよかったようだ。
 勉強を重ねてホームヘルパーの資格を取り、熱心に仕事に従事していたという。写真を見ても、普通の人にしか見えないのに。

 今が40歳で、17年間逃亡ということは、指名手配は23歳のときということになる。たまたまオウム真理教の門を叩いてしまったばかりに、人生が狂ってしまった。
 やってしまったことは決して許されることではないが、この人もある意味犠牲者なんだろうね。同情する気はないが。

 でも、逃げずにすぐに捕まっていたら、罪状によっては17年後のいまは出所してたかも知れないのに(それは難しいか?)。
 見誤ったね。


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